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June 09, 2008

酒の神ディオニュソス

今日は「酒の神話」の取材。スペイン・ワイン&フードのテイスティング試飲会で、芝浦のインターコンティネンタルホテルへ。

●酒の神ディオニュソス

 行きの電車にて読了。
 神話に取りつかれた作家、楠見千鶴子が、ギリシア神話の酒の神ディオニュソスを求めて、ギリシアを放浪する。ディオニュソスとアポロンの相克、生と死の繰り返し、己の内なる闇を暴発させる酒神の祭祀。
 酒のもたらすもの、農耕儀礼における供犠、男権社会の影に流れる両性具有神とタブーの物語、そして、一度死んで蘇るワインの神。
 『真・女神転生X』で、この荒ぶる神の話がやりたいねえ。

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●試飲会へ

 という訳で、スペイン・ワインの試飲会へ。32社ものスペイン関係輸入業者のブースを端から回って、ワインのお勉強。
 今年の目玉は、カヴァ(CAVA)。スペイン・バルセロナあたりのカタルーニャ地方で飲まれるスパークリング・ワインで、比較的安く、シャンパン風の発泡ワインが楽しめる。やや辛口が多い。
 個人的には、スペインのシェリーを期待して行ったのであるが、今年はカヴァを押したいので、追加でカヴァを増やしましたというブースが多かった。

 私自身は、酒の勉強を始めたばかりで、テイスティング試飲会自体が初めて。酒の師匠Bさんを見習いつつ、バケットの乗った皿を片手に、あちこちのブースを端から回って、何本かずつ味見させてもらう。味見した後は、メモを取り、口とグラスをゆすぐ。結局、バケットをかじり、チーズやイベリコ豚のブースを活用して何とか一周。
 写真はとりあえず、綺麗なエチケットを取ったものの、後半は対応できていない。とりあえず、UP。

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●ヴェネンシア

 下手な写真ですが……

 ヴェネンシアの様子。
 シェリーを専用の長い柄杓で、空中からカップに注ぐ。いわゆる酒を開かせる効果があり、飲み比べてみると確かにふくよかさが違う。

 特においしかった記憶をメモから再現。

・アスンブレ・ベルデホ
 樹齢60年以上の老木から作った白。非常に幸せな一杯。とりあえず、「しあわせ」とだけ書くのはヤメロ、オレ。

・ウィリアム&ハンバート カスタナ・クリーム
 甘いオロロソ・シェリーに、ペドロヒメネス種の甘口ワインを加えたもの。私の甘口好きが反映されたもの。

・ボガデス マウロ2005
 「ふくらみ」のあるワインというのが少し分かったような気がしました。同じブースで飲ませていただいたパイサール2002の濃厚さも印象深い。

・グラン・カルタ・ネバダ・セミセコ
 フルーティな香りとかすかに甘い後味が秀逸な一杯。

 よい経験をさせていただきました。

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