酒の神ディオニュソス
今日は「酒の神話」の取材。スペイン・ワイン&フードのテイスティング試飲会で、芝浦のインターコンティネンタルホテルへ。
●酒の神ディオニュソス
行きの電車にて読了。
神話に取りつかれた作家、楠見千鶴子が、ギリシア神話の酒の神ディオニュソスを求めて、ギリシアを放浪する。ディオニュソスとアポロンの相克、生と死の繰り返し、己の内なる闇を暴発させる酒神の祭祀。
酒のもたらすもの、農耕儀礼における供犠、男権社会の影に流れる両性具有神とタブーの物語、そして、一度死んで蘇るワインの神。
『真・女神転生X』で、この荒ぶる神の話がやりたいねえ。
●試飲会へ
という訳で、スペイン・ワインの試飲会へ。32社ものスペイン関係輸入業者のブースを端から回って、ワインのお勉強。
今年の目玉は、カヴァ(CAVA)。スペイン・バルセロナあたりのカタルーニャ地方で飲まれるスパークリング・ワインで、比較的安く、シャンパン風の発泡ワインが楽しめる。やや辛口が多い。
個人的には、スペインのシェリーを期待して行ったのであるが、今年はカヴァを押したいので、追加でカヴァを増やしましたというブースが多かった。
私自身は、酒の勉強を始めたばかりで、テイスティング試飲会自体が初めて。酒の師匠Bさんを見習いつつ、バケットの乗った皿を片手に、あちこちのブースを端から回って、何本かずつ味見させてもらう。味見した後は、メモを取り、口とグラスをゆすぐ。結局、バケットをかじり、チーズやイベリコ豚のブースを活用して何とか一周。
写真はとりあえず、綺麗なエチケットを取ったものの、後半は対応できていない。とりあえず、UP。
●ヴェネンシア
下手な写真ですが……
ヴェネンシアの様子。
シェリーを専用の長い柄杓で、空中からカップに注ぐ。いわゆる酒を開かせる効果があり、飲み比べてみると確かにふくよかさが違う。
特においしかった記憶をメモから再現。
・アスンブレ・ベルデホ
樹齢60年以上の老木から作った白。非常に幸せな一杯。とりあえず、「しあわせ」とだけ書くのはヤメロ、オレ。
・ウィリアム&ハンバート カスタナ・クリーム
甘いオロロソ・シェリーに、ペドロヒメネス種の甘口ワインを加えたもの。私の甘口好きが反映されたもの。
・ボガデス マウロ2005
「ふくらみ」のあるワインというのが少し分かったような気がしました。同じブースで飲ませていただいたパイサール2002の濃厚さも印象深い。
・グラン・カルタ・ネバダ・セミセコ
フルーティな香りとかすかに甘い後味が秀逸な一杯。
よい経験をさせていただきました。