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July 13, 2008

カムイの怒り@クトゥルフCON

 昨日は池袋で「クトゥルフ神話TRPGオンリーコン」。例によって旧日の出小学校にて。サンシャインからそれほど遠くないあたりなのですが、また独特の風情のあるあたり。

●カムイの怒り

 さて、今回も私は、幕末クトゥルフ「邪神たちの黒船」をキーパー。邪神の使いである国学者、内原歩泥と新選組のバトルを描いたシリーズも、ついに、最終局面、函館五稜郭へ。多くの隊士を失い、残り少ない新選組は、東北での新規加盟者を加えつつ、五稜郭の中核部隊のひとつとして勇名を馳せていたが、函館の雪に苦しみ、また、春となれば、新政府軍の大攻勢が予想される日々。

 そんな中、1月末の函館港にかの邪悪な内原が函館に潜入したという話を聞き、調査に赴く一行。市中で奇怪な行動を取る内原、ダイナマイトを入手し、奇怪なガラスの真球を製作し、化学薬品を集める。どうやら、五稜郭の北側にある上山(カミヤマ、カムイの山)に封じられた冬の神、イタクァカムイを目覚めさせ、蝦夷の霊的なバランスを破壊しようとしているらしい。すでに、内原の陰謀による、上山には倭人の神社が建設され、イタクァカムイの怒りが盛り上がりつつあった。

 函館市中で内原を襲い、これを倒すも、それは機械仕掛けの人形に過ぎなかった。
 慌てて、上山へ向かうと、山腹には、冬の神の怒りを受け、氷漬けになった死体がある。

 そして、山上に待っていたのは、昨年江戸で「黒猫が切れぬ」と言い残して死んだ沖田総司の姿があった。すでに、内原の分身である黒猫に支配されていたのである。
 京都以来の戦鬼が、沖田のおそるべき三段突きの嵐を受け止めている間に、格闘家が『徹し』を叩き込んで黒猫を撃破し、文学師範が、沖田にエルダー・サインを書き込んで支配から解放した。

 イタクァカムイの怒りをなだめるため、一行は倭人の神社を破壊し、イタクァカムイを解放する。
 天空へ舞い上がるイタクァカムイ。
 思わず、その姿を見てしまった文学師範は、あまりの恐ろしさに発狂。正気度1に。

 何とか内原を倒し、イタクァカムイをなだめて事件は終わった。

 その後、雪解けとともに新政府軍が来襲、大敗を喫した五稜郭軍は、新選組局長、土方歳三の戦死の後、完全に降伏した。イタクァカムイの事件に関わった新選組隊士たちがその後、どうなったかは分からない。降伏した新選組隊士は、しばらくの拘束の後、それぞれ故郷に戻り、警官や軍人、あるいは屯田兵となったといわれる。

 新選組が邪神と戦った、という記録は一切残っていない。
 邪神との戦いで土方らが発見した魔道書の類は、彼の死の前夜、従者の市村に託され、五稜郭から運び出されたが、その魔道書がどこへ運ばれたかは分かっていない。五稜郭もまた函館再建のため、軍事施設がすべて解体され、練兵場から公園となったという。維新政府は、しばらくの間、五稜郭からの脱走兵を追い求めたが、やがて、西南の役が発生し、視野を九州に向けざるをえなかった。

 ~完~

●懇親会

 今回のクトゥルフCONは、ずいぶん、初心者が多かったそうで、色々斬新でした。
 私の卓は、歴史ネタが多いので初心者不可とさせていただきました。新選組とか、ニャルラトホテップとか、一から説明するのはちょっと許して下さい。という訳で、別の意味で濃い面子でしたね。

 次は、10月末らしいですよ。かなり大きい規模になってきたので、大変そうですね。

 終了後、懇親会。
 旧小学校という公共施設だったので、軽食とノンアルコールでしたが、久しぶりに色々話せて面白かったです。

●さらに打上

 真夏日で雷雨までと、もはや夏本番の日でしたので、やはりビールが恋しいねとかいいつつ、結局、内山さんらゲスト陣、知人をさそって近所の飲み屋で二次会。ビジネス街なので、土曜日は飲み物半額とか。

Img_0261

●今日の酒:ガリアーノ

 スタッフでもあるFighter-KOUさんから、リキュールをいただく。ガリアーノ。レモン色の液体とボトルが実に美しい、甘口のリキュール。こういうの好きですね~。

 名前はエチオピア戦争で活躍した勇将の名前とか。
 カクテルに便利。 ウォッカやテキーラとの組み合わせがおおそうだ。

 「酒の神話」では、そろそろ蒸留酒(スピリッツ系からリキュール系)に入るので、ちょうど、こういうあたりが欲しかったのであります。感謝、感謝。

 あと、静岡のmemdo師匠からもお土産をいただく。いつもありがとうございます。

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