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July 21, 2008

伝書使@京都深淵CON、蜂蜜酒

 灼熱の京都から帰宅。再起動中。
 19-21と京都深淵CONにお呼ばれしてきました。
 これを利用して前後に京都取材。

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●京都の蜂蜜専門店「ミール・ミィ」

 7月19日、早朝の新幹線に飛び乗り、京都へ。
 まずは、三条烏丸御池にある蜂蜜専門店「ミール・ミィ」さんに伺い、蜂蜜酒の取材を。
 祇園祭りも終わり、夏本番を迎えた京都。烏丸御池で大通りを東に曲がり、京都文化博物館の先、YMCAの向かいにあるお店である。

 早速、蜂蜜酒の市場や新製品発掘のご苦労などを聞きつつ、色々な蜂蜜酒(ミード)を試飲させていただく。写真は、英国王室御用達の「イングリッシュ・ミード」。蜂蜜の味がはっきり残ったミードらしい甘さが素晴らしい。
 この他各国の蜂蜜酒をご紹介いただく。蜂蜜ビールもある。

 8月3日には、京都万華鏡ミュージアムにて、蜂蜜とミードに関するトークショーをされるとのこと。「庭で飼うはじめてのみつばち」という趣味の養蜂を扱った本の著者によるトークショーと、国内ではなかなか出来ない世界中の蜂蜜酒の試飲会を行うそうです。

 非常に楽しい一時でしたが、昼からイベントなので、地下鉄東西線に飛び乗り、浜大津へ。

●伝書使@京都深淵CON

 午後からは、京都のお隣、琵琶湖畔の浜大津にて開催された「京都深淵CON」にゲスト出演。久しぶりに開催された京都での深淵オンリー・イベントです。お招きいただき、ありがとございます。
 昼間は、明日都浜大津という公共施設でゲーム・コンベンション、夜は、徒歩2分の旅館花村にて、泊り込みでゲーム、これが2泊3日続くと言う、JGC並みのワイルドなコンベンション。

 結局、私は「深淵第二版」のGMを3回、シャドウランのGMを1回、合間にボードゲームをすることに。

 今回、「深淵」で使ったのは、北原の辺境騎士団領で謎の密書を届けるという『大枠』と『舞台設定』だけが決まった渦型セッション「伝書使」である。「交易都市タルタス」の大臣の命令で、いくつかの町に密書や小荷物を届けるというのが、内容。細かい内容は、運命の幻視に、やや制限をつけて、舞台にあわせたもので決定し、後は成り行きでプレイするというもの。

 13の小国エリアがあり、いくつかの魔族勢力、異端結社、蛮族、大国ラルハースなどが微妙に関わってくる。それぞれのエリアには、重要人物として、個性的なキャラクターが配置され、PCたちは彼らに密書を届け、返事をもらうのが仕事である。
 なお、これに「血のごとく赤く」の真紅のカード、それから、新サプリに向けて試作中のヤバイ追加カードを投入し、さらにヒドイ展開が自動発生するようにしていく。

 現在、R&Rで連載中の「辺境見聞録」と連動する企画でもある。

●セッション1:黒い小箱

 初日昼間は少人数で、短時間のセッションとなったので、密書の届け先はひとつにして、小荷物の配達になる。
 配達先は、紅蓮の戦姫ウルスラ率いる火神教団の東方蛮族に制圧された「火の大地」。このあたりの制圧過程はR&R41に掲載されたリプレイ「屍の城」を参照して下さい。
 配達そのものが、ある意味、罠であるというネタでしたが、プレイヤーがノリノリで、騙された~とかやりながら、面白い結末に。

●セッション2:愛は恩讐の彼方に

 二日目は、深淵CON本番。「深淵第二版」オンリーで、七卓が立つ。
 私は、初心者プレイヤーを優先して引き受けたら、女性4名、男性1名のハーレム環境に。その上、運命の幻視で、恋人が失踪した漂泊の騎士とか、出会いの予感にドキドキする騎士とか、記憶が曖昧で、ストーカーされている魔道師候補生とか、どこかの王家の御落胤である踊り娘とかが集まり、NPCの女性(魔族の手先)が登場した途端に、四角関係が発生し、アダルティな展開に。
「R21でもOKです!」
という、女性陣の力強いお言葉に、リミッター解除!
 一晩で、3回もフェイドアウト・シーンが発生するという事態に。

フェイドアウト:アダルティなシーンを示すための演出技法

 主催者から「どこの美少女ゲームですか?」と問われつつも、三カ国との同盟を締結し、黒魔の女王との大戦争が開始され、騎士は御落胤の踊り娘と結ばれ、義理の父となる槍神の国の王とともに出陣する。

●セッション3:政略結婚

 二日目夜は、宿泊組の濃いメンバーで、別バージョンを。水魔使いの国ラルハースによって傀儡化した「泉の谷間」、古代の邪神復活を願う「月光の廃都」の異端者、黒き翼ガープリスに征服され、「暗黒の塔」のもと、圧制されている山国の叛徒に密書を届ける。
 傀儡領主とされ、政略結婚を強いられそうになる無垢なる姫君、恋人を裏切り、大国の走狗となる女、生贄を求める異端者、裏切りに裏切りを重ねる叛徒……そんなありさまに出会いながらも、外交特使の面々は己の運命に苦しみながらも、少しでもマシな明日を捜し求める。

 なかなかPCのキャラバランスが絶妙で、「不幸」担当と老魔道師のかみ合わない会話が実に面白かった。

●灼熱の三年坂

 21日は、仕事のこともあり、取材を兼ねて朝から祇園、八坂神社、清水寺、三十三間堂を回る。
 気温はうなぎのぼりで、35度を漉す猛暑。三年坂を登るあたりで汗が滝のように落ちる。思わず、入った酒屋で生ビールを一杯飲み干すが、数分で汗とともに、酔いが吹き飛んだ。ひやしあめ、レモン漬けキュウリなどで体温を落としながら、取材終了。
 帰りの新幹線で自由席に座れた瞬間、コテンと落ちた。

 京都の夏をなめてました。

●老人と宇宙

 読了。新世代の戦争SF。

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