SR:Digital Gremoire、Pop Africa
ちょっと知恵熱中。
締め切りもあるので簡単に。
●SR:Digital Gremoire
カタリストのシャドウラン公式サイトにて、「ストリート・マジック」の追加テキストをデジタル・ブックで提供する「Digital Gremoire」の発売が告知されています。魔法様式として、エジプト魔術、ラスタファリズム、超能力(サイオニック)が追加されたほか、色々追加があります。
●Pop Africaメモ
昨日、今日と国士舘大学梅が丘キャンパスで開催されたアフリカの現代都市文化研究のイベント、Pop Africaに参加、現代アフリカでフィールドワークをされている研究者の皆さんの報告を大量に聞き、アフリカ情報収集中。二日続けて、アカデミズム系のレポートを10数個聞いて、ちょっと頭がオーバーヒートした感じですが、忘れないうちに少々メモを。
基本路線はPopというキーワードで、アフリカの現代都市文化を語るというレポート。
色々と、場の空気を読まない質問をしつつ、情報収集をしておりましたが、二日目の最後はちょっと知恵熱が出てました。もう少し聞きたいこともあったのですが、タイミングを逸しました。それでも、多くの研究者の方から刺激的な内容を聞けたり、レアな資料をいただいたり、読むべき御本を教えていただいたり、不勉強を痛感しつつ、充実した時間を送れました。
いくつかのセッションに関するメモを少々
・歌舞伎町でヤムイモの収穫祭
ナイジェリアのイボ族の同郷団体「エズルエズ・シビセ」の支部が毎年9月にやっているそうです。この段階で、ワタシの脳内的には、すでにシャドウランかブルーローズのネタですが、困ったことにリアル。
・ザンジバルの悪魔像シェタニ
スーベニア(みやげ物)として発達、欧米人がアフリカン・アートとして「発見」したもの。農村の精霊リーランガが都市に来てひねたそうな。片目で片耳。
アフリカの鉄鍛冶文化との関係を質問し損ねた。
・サラ・バートマンの国葬とナショナリズム
・クロス・リバー地方での仮面劇
四つ目の呪殺の神。すべるような動きが印象的。
・サンブルのビーズ装身具は、ここ百年の進化
・ナイジェリアで、インド映画の影響下に生まれたハウサ語音楽MTVは、まるでムトゥ。
・ダカールにおけるイスラム神秘主義新宗教派教団は、イスラームの形式をとりつつ、指導者マラブーを神聖化し、別世界へ。
・ナイロビ市内で発達したシェン語は、現地語(バンツー系と非バンツー系を含む)、スワヒリ語、英語が混交した新言語。あえてナイロビの若者層が、ケニアのアイデンティティとして、流動的な隠語に近いシェン語を話し、インサイダー/アウトサイダーの峻別へと向かう。
シャドウランのシティ・スピークは、たぶん、こんな感じ。
・旧サンバア王国での呪物となるヒョウタンには顔があり、それは文化影響を与えた異民族の名が精霊の名前として付加される。
・ガーナの水の女神マミ・ワタとその夫、アデスに、ヒンドゥー教の影響が見られる。おそらく近代に生じたイメージ混入。もう少しルーツの部分を聞きたかった。マミ・ワタ(Mama Water)+A-Deusということか。
あと、ロロ・キドゥルとの関係とか。
・ヴィガンゴとおしらさまの形状類似。
機能的には卒塔婆。
スーベニア・アートとして略奪される。
東北日本にある儀式的な強奪かと思ったが、そうではなかった。
●アフリカン・ミュージック ミニ・コンサート
初日最後のイベントは音楽。アフリカを横断するかのような三つの楽器の演奏を聴く。これだけでも、もとはとった気分。
・東アフリカの太鼓ジェンベ。
話すように豊かな音が響き渡る。太鼓の多彩さと音の多様さに驚く。
・ジンバブウェの神聖な指ピアノ、ンビラ。
カリンバと同系の指ピアノ。大型のひょうたんを半分に切った共鳴球の中で演奏する。陶酔感を誘う複雑な金属音が、ツインで重なり合い、憑依の姿を呼ぶ。
・ケニア ルオウ族の祭具である八弦楽器 ニャティティ
4弦と4弦を上下から引きつつ、足につけた鉄輪と足シンバルでパーカッション的なリズムを刻む。舌クリック音と巻き舌を含む、鳥のような「アイヤヤヤ」という高い叫びを含む歌もまたダイナミックでエネルギーがある。
2名のダンサーは、肩を回しつつ、アフリカ独特の前傾姿勢をうまく取り込んだダンスで見せる。