土曜日、日曜日は「山梨深淵CON」のため、山梨へ行って参りました。当日は、スタッフ、GM、参加者合わせて51名もの方が集まり、計11卓もの「深淵」が遊ばれました。では、簡単にレポをば。
●前泊
土曜日朝、高尾にて東京組と合流し、各駅停車の旅。毎回、思うのですが、山梨は意外に近い。各駅でも、我が家から3時間である。高尾で開けた焼酎「原酒青潮」(37.5)が大月で乗り換える前に、開いたのは秘密。原酒の度数は時期により41度から35度の間で変わるらしく、ボールペンで度数が手書きだったのが好印象。
大月から甲府まではやや込んでいたので、禁酒。
甲府駅前で主催者のきら君らに迎えられ、根性のあるうどん屋で中しめ。二郎のラーメンぐらい腰と量のあるうどんに負けました。この屈辱は明日のほうとうで晴らす予定。
午後は愛宕山にある宿泊施設に移動して、前泊イベント。
まず、前泊参加者で3時間ほどゲーム大会。朱鷺田は、「深淵」を軽く回す。最近、使っているシナリオ・ツール「外交特使」のうち、新世界教団の聖堂領訪問シーンと最終大会戦シーンをプレイ。戦災孤児が赤札で特攻したのち、騎士がランス・チャージで魔族を撃破…したはずというEDに。
食後は、イベント用のミニ・ゲーム「深淵人狼」を1回回し、何とかいけそうだという手ごたえをつかむ。ルールを軽くしたので、軽くなりすぎるかなとも思ったのである。
その後は泊まり部屋でゲームをしたり、酒を飲んだり。静岡から来た「初亀」や、山梨でいつもお世話になっている醸造所門外不出のワイン(一升瓶入り)など貴重なお酒が色々並び、たっぷりと堪能。「初亀」はおいしゅうございました。
●当日:深淵人狼
さて、当日です。開場直後、片方の会議室を使って、ミニゲーム「深淵人狼」を遊びます。
まず、これは「深淵」のテンプレートを使って、有名なマルチ・プレイヤー・ゲーム「汝、人狼なりや?」っぽいサバイバル・ゲームをするというものです。
使用するもの
・テンプレートのコピー一式
・投票用紙
・時間の測れるもの
適正プレイヤー人数 10名以上 最大30名まで
ゲームの進行
1)情報交換(5分) 各自、生存している他のプレイヤーと情報を交換し、投票用紙に記入する。
2)投票用紙への記入内容
(1)投票者のテンプレート
(2)訴追したいキャラクター
(3)特殊能力の使用
3)裁判 GMは開票し、投票数のみを発表する。上位の2名が死亡する。2位が複数いて決まらない場合、候補の一言弁明を聞いた後、挙手にて再投票。
4)暗殺 ギュラニン党が生きていたら、誰かが暗殺される。
5)勝利条件の確認 生存者が1名になれば、ゲーム終了。(場合により、2名でも終了)
3名以上ならば、1へ戻る。
勝利条件
生き残って魔剣を手に入れる。
テンプレート
以下の6枚だけが特殊能力を持ちます。他のテンプレートはあくまでイメージのみです。
・漂泊の戦姫 特権:投票の際、2票持っています。まとめても分けてもOK。
・吟遊詩人 演説:毎ターン、簡単な演説ができます。
・奇妙な旅人 道連れ:自分が死んだ際、他の1名を道連れにできます。
・夢占い師 幻視:2ターン目以降、以前の投票内容を確認できます。
・ギュラニン党の暗殺者 毒殺:毎ターン、1名を毒殺する。
・漂泊の若き騎士 守護:守る人を指定。その人が毒殺、または道連れにされることを防ぐ。
だいたい、1時間弱で終了。当日の展開では、吟遊詩人がアジテーションをしかけて殺されるという状況に。全泊組では、漂泊の戦姫が権力を誇示しすぎて、国民一致で訴追されることに。
手ごたえとしては、なかなか面白いものになりそうです。改善するならば、漂泊の若き騎士の能力を拡大したいところですね。騎士にもこの能力を与えるとよいかも。
【改善案】
・漂泊の若き騎士 守護:1名を指定、その人はこのターン、訴追、毒殺、道連れによって死なない。訴追から守った場合、訴追の効果は3位に移行する。
●当日:外交特使
さて、イベント本番。朱鷺田は初心者卓ということで、5名の方を相手に、先日も使った最近、使っているシナリオ・ツール「外交特使」を回します。故郷を滅ぼされた貴族が復讐戦を挑むため、各国を回るという渦型シナリオの枠で、その他は、各自の運命で決まります。
運命の幻視をした結果、決まったのが……
外交特使団の長:漂泊の戦姫
敵国:屍の城
支配者:死霊の公子スナーダル
回る国の候補
・忘却の森
・新世界教団の聖堂領
・槍の王国
・蛮族の支配する炎の大地
上から三カ国をぐるぐると訪問。「不幸」な傭兵がうっかり「菫色の公女フェレス」様の迷宮に迷い込んだり、漂泊の若き騎士が老婆にストーカーされたり、借金持ちの少年が魔剣を押し付けられたり、騎士が愛馬を巡って槍の王子と腕比べをしたり、漂泊の戦姫にプロポーズが集まったりしつつも、なんとか連合軍を糾合、屍の城へと突撃していく。
乱戦の中、漂泊の戦姫と死霊の公子スナーダルの一騎打ちとなり、スナーダルの死の大鎌の一撃で「叙事詩に残る一撃」がでるも、姫は盾を犠牲にしてなんとか生き残る。そこへ、傭兵と若き騎士が突撃し、見事にこれを撃破する。
かくして、姫はスナーダルを倒して、故郷を回復する。王者の相を持つ傭兵は「不幸」にも逃げそびれて、漂泊の戦姫の親衛隊長に就任、そのまま、槍の王国の王女と結婚し、王者への道を歩み始める。少年はなんとか借金を返済、魔剣の導くまま、新たな生き方を探して旅立つ。漂泊の若き騎士は、愛する恋人が魔族の呪いにかかっていることに気づき、彼女とともに呪いを解くため、旅立つ。
残る騎士は、槍の王国の次男坊と意気投合する一方、スナーダルによって屍の騎士とされた友人との一騎打ちをするべく、最後の戦いに向かった。
~終了~
●当日:閉会式
なんとか無事シナリオ終了。
楽しんでいただけたようで感謝、感謝。
これだけの方がご来場いただけたことは喜ばしい限りであります。
本当にありがとうございます。
スタッフ、GMの皆さんもお疲れ様でした。
その後、ほうとう屋で無事、前日の雪辱を晴らし、帰京しました。