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April 27, 2009

CoC:赤い錠剤、深淵:妖魔の市

 今月末発売の「ペルソナ」のリメイク版発売に備え、PSPを購入。本体の練習用に、一緒に「モンスターハンター2ND G」を購入したが、牛とかマンモスに瞬殺される日々が続いている。

●CoC:赤い錠剤

 週末はクトゥルフ神オンリーコン、東京深淵CONシキサイとイベントGM二連撃。
 まず、土曜日はクトゥルフ神話オンリーコンで、ゲスト・キーパー。今回は現代日本(2009年)を舞台にした初心者向けシナリオ「赤い錠剤」をプレイしました。

「感染症の恐れあり。この錠剤を飲んでください」
突然、警察に呼ばれ、新宿の病院で与えられた赤い錠剤。やむなくそれを飲み込んだ日から、彼らの運命は変わった。本来、存在しない何かを感じるようになったのだ。

 新宿西口の居酒屋チェーンで起こった謎の大量食中毒事件に巻き込まれたPCたちは、新宿の病院に呼び出され、赤い錠剤を飲まされる。だが、それを飲んで帰宅した後、奇怪な黄金の光に狙われ、命の危機に遭遇することになる。
 完全な巻き込まれ型シナリオでありましたが、PCたちは次々と再入院、謎を解くどころか、病院では「幻覚」「せん妄状態」と診断され、隔離拘束される次第。そうするうちに、事件の被害者は続々と亡くなり、黄金の球体の脅威がPCたちに迫る・・・

 何とか、プレイヤーの起点で転院、彼らは生き延びるが、トラウマを受けた彼らは、二度と新宿東口のある場所には近づきたくないとつぶやくようになり・・・

 いずれ、どこかでまとめたいと思っておりますので、曖昧なレポで失礼。セッション的には、情報提供と運営にもうひと工夫したいところ。ネタは中野長者とアースダイバー。

 ここの会場は四谷三丁目なので、新宿で下車して、新宿御苑、四谷のお岩稲荷などを歩き回り、リサーチ。この辺もまとめてシナリオにしたいな。

 お酒をまたもいただく。山梨深淵CONのきら君から「ぶらんちゅう」、COCONスタッフのFighter-KOUさんより「くろ鬼火」をば。いつもありがとうございます。

●深淵:妖魔の市

 日曜日は、東京深淵CON~シキサイ~(祝6周年)にて、渦型シナリオ・テンプレートとして作成中の「妖魔の市」をGM。

「春の終わり、名もなき山の谷間で三晩だけ、魔族たちが市を開く。
 そこではあらゆるものが取引される。美しい壺、魔法の剣や防具、珍奇な薬、魔法の獣や美しい女奴隷。黄金を持ち帰った者もいれば、呪いを売り払った者もいる。その市ならば、望む物が手に入る。美や不老不死さえも」

 かくして、妖魔の市を目指す旅人が5名。

 醜悪な女盗賊ミミは、敬愛するカバラドッチの恋人ムゼッタの異形の耳を癒す手段を求める。
 吸血教団から逃れようとする伝書使ギョウゴは、教団の命令で「豊作の種もみ」「呪文の巻物」「叙事詩」を買い付けにゆく。
 漂泊の若き騎士ルフ・ローレンドは、恋人にかかった呪いを解き、呪いをかけた魔道師への復讐を果たすすべを求める。
 「一攫千金」の夢(妄想)に取り憑かれた傭兵マークは、破滅の予言をものともせず、金儲けの機会を求めて市へと向かう。
 西方草原の騎馬民族、鷹使いのエスタールは、神託に従い、守護神ピスケールの龍刀「銀河」を渡すべき英雄と出会うため、神託の土地に立つ。

 シナリオの枠は、運命を解き明かすために、妖魔の市で魔族と怪しい物品を売り買いするというもの。市の内部は魔族の諸侯たちが露天を開いており、「対価を支払えば、なんでも手に入る」のだが、店が見つからなかったり、対価が困難なものであったりする。あるいは、売られているものに呪いがかかっていることも多い。
 早速、妄想つきの傭兵マークが、不和の侯爵サードナから、不和の黄金を受け取りそうになる。

「黄金差し上げます。
 代価は、あなたの善意でお支払いください」

 魔族知識が豊かなエスタールが止めるが、その代わり、マークは蟻の王から「労働の代価」として、「数えるたびに増える金貨」をもらってしまう。果てしなく金貨を数え始めるマーク。確かに一攫千金の状態だが、目がおかしい。あ、いや、それはもともと「妄想」だから・・・ついでに、「愚鈍の呪い」まで引き当てるが、実に幸せそうだ。
 その後、彼は「憂いがなくなる壺」を買い、果てしなく金貨を数える人生を送ることになる。もはや、傭兵としての仕事はやめ、愛用の剣だったものさえも売り払ってしまった。

 騎士ローレンドは、黒衣の占い師から「烏を保護する誓い」の代わりに、仇の居場所を聞き出し、仇の魔道師を討つため、魔剣を「出世払い」で買い取る。エスタールが「英雄になれ」とピスケールの龍刀を勧めるが、ロンゲインの白銀の聖剣を選んでしまう。
 彼は無事、仇を倒し、恋人の呪いを解くが、魔剣を手にした彼の心には野心が芽生え、父を殺して領地を奪い取り、覇王への道を歩み始める。

 醜さを気にするミミは、人体の部品をうる獣師ブラーツと出会い、美しい耳を手に入れるが、自らも醜悪から逃れられると、ブラーツの甘言に乗り、全身改造の契約を結ぶ。そこでふと気付いてしまう。

「カバラドッチの恋人、ムゼッタの姿を奪えれば、カバラドッチの愛を得られるのではないか?」
 
 そして、盗賊は魔族との契約を結ぶ。ムゼッタを罠にはめ、その姿と名前を奪った彼女は、ムゼッタと入れ替わり、愛を手にするが、そこには何か満たされないものが残っていた。鏡に映るムゼッタの顔を見るたびに、彼女の心の中で何か暗い気持ちが渦巻くのであった。

 伝書使ギョウゴは魔族たちの間を走り回り、見事、目的の品を手に入れ、おそるべき吸血教団から脱退することに成功するが、その代償として「幸せ」と「狂気」に心を縛られ、「目覚めて」しまう。

 かくして、求める者を買い求めた4人の旅人は、それぞれの日々を手に入れた。
 ただひとり、龍刀を渡すにふさわしい英雄を買うことができなかったエストールは、来年、再び、来ることを誓い、谷間を去っていった。

GMコメント:買い物とその代償の間で選択を迫られるという枠組み。途中で猫の王が出てきて、買い物を忘れてしまうとか、未来を買いに行って帰って来ないとか、死んでしまった父親のもっとも元気な時を再現した死体とか、美しい侍女とか、色々ネタは用意しましたが、この辺の処理をフォーマット化して何度か使う予定。

●営業活動

 近々の製品は、『真・女神転生X』リプレイ関係。
 西上君の「ナイト・テイルⅢ」が5月30日予定、
 私の「退魔生徒会」は、出雲編が6月目標。その後も続く予定。

●イベント関係スケジュール

 この二日間で色々な方と会い、飲んだりして、イベント情報が変化しつつあるので、メモを兼ねて今後のイベントをば。GWが休みとか、誰が言ったのですか(笑) ちなみにGWはテストプレイ、明けると毎週火曜日はバンタンで一日授業の予定。

4月29日 R-CONにて「深淵第二版」のGM。
 今回、使った「妖魔の市」か、作成中の渦型シナリオ・フォーマットを使用予定。

5月2日 SFセミナーに一般参加?
 状況はハードなので、午後から顔を出し、その後、某所で飲みの予定。

5月10日 某ワイナリー方面? その時期も修羅場っぽいので、状況次第。

6月7日 関東深淵CON@籠原 
 テーマカード
「友よ、これがお前の言う理想というものか?
 単なる愚考に過ぎぬ」

6月28日 札幌深淵CON 
 前後は移動&観光予定
 函館経由で、五稜郭取材が出来ないか、検討中。
 6、7月のスケジュールは結構ハード。

7月4~5日 日本SF大会 企画出演の打診あり。状況調整中。

7月26日 東京深淵CON シキサイ

9月4~6日 JGC2009

11月21~23日 京都深淵CON

5月の中旬には、トライブスのアフリカ・ワイン・ヌーボー解禁パーティとかあるようなので、大騒ぎです。一応、5月12日と21日を検討。
あと、みゆぞう先生関係のオトコノコナイト(5月13日)かな。

あと、TRPG文華祭は来年も3月の連休になりそうとのこと。

●メモ

 GOEMONの監督がラジオでトーク。最近ハマっているものは、アーケイド版「戦場の絆」だそうですな。

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