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April 28, 2009

歌の龍王【11】赤き瞳の幻視


●歌の龍王

 スザク・アーカイブに、「深淵第二版」のウェブ連載小説「歌の龍王」第十一話「赤き瞳の幻視」を登録しました。魔剣対魔女の戦いが続きます。

●SR:シャドウトーカー・チャット

 カタリストのシャドウラン公式ページで、今月の公式チャット(英文)のログが公開されています。今回は、NYのシャドウランナーたちによる「シャドウトーク」大会です。

●黙星録・完結

 読了。長きに渡り、描き続けた二つの星の戦い、人々の生と死でありました。
 おつかれさまでした。
 次回作を楽しみにしております。

●いただきもの:GAME JAPAN 2009年6月号

 月末恒例、ホビージャパンさんからのいただきもの。
 D&Dリプレイだけではなく、新作「戦国異聞録KAMUI」とか。

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April 27, 2009

SRM:Ready, Set, Gogh!


シャドウランの本家の公式サイトがPDF販売しているシナリオ「ミッションズ」第二期の一作目に当たる「Ready, Set, Gogh!」がオンラインPDF販売サイトで発売されました.(英文です) 詳しくはこちら

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CoC:赤い錠剤、深淵:妖魔の市

 今月末発売の「ペルソナ」のリメイク版発売に備え、PSPを購入。本体の練習用に、一緒に「モンスターハンター2ND G」を購入したが、牛とかマンモスに瞬殺される日々が続いている。

●CoC:赤い錠剤

 週末はクトゥルフ神オンリーコン、東京深淵CONシキサイとイベントGM二連撃。
 まず、土曜日はクトゥルフ神話オンリーコンで、ゲスト・キーパー。今回は現代日本(2009年)を舞台にした初心者向けシナリオ「赤い錠剤」をプレイしました。

「感染症の恐れあり。この錠剤を飲んでください」
突然、警察に呼ばれ、新宿の病院で与えられた赤い錠剤。やむなくそれを飲み込んだ日から、彼らの運命は変わった。本来、存在しない何かを感じるようになったのだ。

 新宿西口の居酒屋チェーンで起こった謎の大量食中毒事件に巻き込まれたPCたちは、新宿の病院に呼び出され、赤い錠剤を飲まされる。だが、それを飲んで帰宅した後、奇怪な黄金の光に狙われ、命の危機に遭遇することになる。
 完全な巻き込まれ型シナリオでありましたが、PCたちは次々と再入院、謎を解くどころか、病院では「幻覚」「せん妄状態」と診断され、隔離拘束される次第。そうするうちに、事件の被害者は続々と亡くなり、黄金の球体の脅威がPCたちに迫る・・・

 何とか、プレイヤーの起点で転院、彼らは生き延びるが、トラウマを受けた彼らは、二度と新宿東口のある場所には近づきたくないとつぶやくようになり・・・

 いずれ、どこかでまとめたいと思っておりますので、曖昧なレポで失礼。セッション的には、情報提供と運営にもうひと工夫したいところ。ネタは中野長者とアースダイバー。

 ここの会場は四谷三丁目なので、新宿で下車して、新宿御苑、四谷のお岩稲荷などを歩き回り、リサーチ。この辺もまとめてシナリオにしたいな。

 お酒をまたもいただく。山梨深淵CONのきら君から「ぶらんちゅう」、COCONスタッフのFighter-KOUさんより「くろ鬼火」をば。いつもありがとうございます。

●深淵:妖魔の市

 日曜日は、東京深淵CON~シキサイ~(祝6周年)にて、渦型シナリオ・テンプレートとして作成中の「妖魔の市」をGM。

「春の終わり、名もなき山の谷間で三晩だけ、魔族たちが市を開く。
 そこではあらゆるものが取引される。美しい壺、魔法の剣や防具、珍奇な薬、魔法の獣や美しい女奴隷。黄金を持ち帰った者もいれば、呪いを売り払った者もいる。その市ならば、望む物が手に入る。美や不老不死さえも」

 かくして、妖魔の市を目指す旅人が5名。

 醜悪な女盗賊ミミは、敬愛するカバラドッチの恋人ムゼッタの異形の耳を癒す手段を求める。
 吸血教団から逃れようとする伝書使ギョウゴは、教団の命令で「豊作の種もみ」「呪文の巻物」「叙事詩」を買い付けにゆく。
 漂泊の若き騎士ルフ・ローレンドは、恋人にかかった呪いを解き、呪いをかけた魔道師への復讐を果たすすべを求める。
 「一攫千金」の夢(妄想)に取り憑かれた傭兵マークは、破滅の予言をものともせず、金儲けの機会を求めて市へと向かう。
 西方草原の騎馬民族、鷹使いのエスタールは、神託に従い、守護神ピスケールの龍刀「銀河」を渡すべき英雄と出会うため、神託の土地に立つ。

 シナリオの枠は、運命を解き明かすために、妖魔の市で魔族と怪しい物品を売り買いするというもの。市の内部は魔族の諸侯たちが露天を開いており、「対価を支払えば、なんでも手に入る」のだが、店が見つからなかったり、対価が困難なものであったりする。あるいは、売られているものに呪いがかかっていることも多い。
 早速、妄想つきの傭兵マークが、不和の侯爵サードナから、不和の黄金を受け取りそうになる。

「黄金差し上げます。
 代価は、あなたの善意でお支払いください」

 魔族知識が豊かなエスタールが止めるが、その代わり、マークは蟻の王から「労働の代価」として、「数えるたびに増える金貨」をもらってしまう。果てしなく金貨を数え始めるマーク。確かに一攫千金の状態だが、目がおかしい。あ、いや、それはもともと「妄想」だから・・・ついでに、「愚鈍の呪い」まで引き当てるが、実に幸せそうだ。
 その後、彼は「憂いがなくなる壺」を買い、果てしなく金貨を数える人生を送ることになる。もはや、傭兵としての仕事はやめ、愛用の剣だったものさえも売り払ってしまった。

 騎士ローレンドは、黒衣の占い師から「烏を保護する誓い」の代わりに、仇の居場所を聞き出し、仇の魔道師を討つため、魔剣を「出世払い」で買い取る。エスタールが「英雄になれ」とピスケールの龍刀を勧めるが、ロンゲインの白銀の聖剣を選んでしまう。
 彼は無事、仇を倒し、恋人の呪いを解くが、魔剣を手にした彼の心には野心が芽生え、父を殺して領地を奪い取り、覇王への道を歩み始める。

 醜さを気にするミミは、人体の部品をうる獣師ブラーツと出会い、美しい耳を手に入れるが、自らも醜悪から逃れられると、ブラーツの甘言に乗り、全身改造の契約を結ぶ。そこでふと気付いてしまう。

「カバラドッチの恋人、ムゼッタの姿を奪えれば、カバラドッチの愛を得られるのではないか?」
 
 そして、盗賊は魔族との契約を結ぶ。ムゼッタを罠にはめ、その姿と名前を奪った彼女は、ムゼッタと入れ替わり、愛を手にするが、そこには何か満たされないものが残っていた。鏡に映るムゼッタの顔を見るたびに、彼女の心の中で何か暗い気持ちが渦巻くのであった。

 伝書使ギョウゴは魔族たちの間を走り回り、見事、目的の品を手に入れ、おそるべき吸血教団から脱退することに成功するが、その代償として「幸せ」と「狂気」に心を縛られ、「目覚めて」しまう。

 かくして、求める者を買い求めた4人の旅人は、それぞれの日々を手に入れた。
 ただひとり、龍刀を渡すにふさわしい英雄を買うことができなかったエストールは、来年、再び、来ることを誓い、谷間を去っていった。

GMコメント:買い物とその代償の間で選択を迫られるという枠組み。途中で猫の王が出てきて、買い物を忘れてしまうとか、未来を買いに行って帰って来ないとか、死んでしまった父親のもっとも元気な時を再現した死体とか、美しい侍女とか、色々ネタは用意しましたが、この辺の処理をフォーマット化して何度か使う予定。

●営業活動

 近々の製品は、『真・女神転生X』リプレイ関係。
 西上君の「ナイト・テイルⅢ」が5月30日予定、
 私の「退魔生徒会」は、出雲編が6月目標。その後も続く予定。

●イベント関係スケジュール

 この二日間で色々な方と会い、飲んだりして、イベント情報が変化しつつあるので、メモを兼ねて今後のイベントをば。GWが休みとか、誰が言ったのですか(笑) ちなみにGWはテストプレイ、明けると毎週火曜日はバンタンで一日授業の予定。

4月29日 R-CONにて「深淵第二版」のGM。
 今回、使った「妖魔の市」か、作成中の渦型シナリオ・フォーマットを使用予定。

5月2日 SFセミナーに一般参加?
 状況はハードなので、午後から顔を出し、その後、某所で飲みの予定。

5月10日 某ワイナリー方面? その時期も修羅場っぽいので、状況次第。

6月7日 関東深淵CON@籠原 
 テーマカード
「友よ、これがお前の言う理想というものか?
 単なる愚考に過ぎぬ」

6月28日 札幌深淵CON 
 前後は移動&観光予定
 函館経由で、五稜郭取材が出来ないか、検討中。
 6、7月のスケジュールは結構ハード。

7月4~5日 日本SF大会 企画出演の打診あり。状況調整中。

7月26日 東京深淵CON シキサイ

9月4~6日 JGC2009

11月21~23日 京都深淵CON

5月の中旬には、トライブスのアフリカ・ワイン・ヌーボー解禁パーティとかあるようなので、大騒ぎです。一応、5月12日と21日を検討。
あと、みゆぞう先生関係のオトコノコナイト(5月13日)かな。

あと、TRPG文華祭は来年も3月の連休になりそうとのこと。

●メモ

 GOEMONの監督がラジオでトーク。最近ハマっているものは、アーケイド版「戦場の絆」だそうですな。

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April 24, 2009

SR4A:変更点解説4、黙星録、国会図書館

 昨日は、バンタン電脳ゲーム学院の特別授業で、国立国会図書館の見学。新館地下八階の雑誌書庫を見てきました。週刊サンデーの創刊号とか、さすがに感無量です。
 
「真理はわれらを自由にする」

 国会図書館のモットー。素晴らしい言葉である。

●いただきもの:黙星録Ⅲ 世界が視るのは最期の夢

 荻野目悠樹氏より、「黙星録Ⅲ 世界が視るのは最期の夢」をいただく。ありがとうございます。
 氏がこの十年余、追いかけてきたマサ・キティ戦記の最終章。
 楽しみに読ませていただきます。

●SR4A:変更点解解説 その他

 以下は、カタリスト・ゲーム・ラボのシャドウラン公式サイトで発表された「シャドウラン4thEdition20周年記念ルールブック」(以下SR4A)に関する「変更点参照」をざっと訳した元に、「SR4A」の変更点を簡単に解説するものです。
 いずれ、正式な媒体でまとめるつもりですので、以下はあくまでも朱鷺田個人のメモのようなものと受け取ってください。

【シャドウランニング】
・能力値を成長させる際のカルマ・コストが「新しい能力値×5」に上昇した。
・カルマ表が少々変更された。

状況 カルマ
シナリオを最後まで生き延びる 1~2
ミッション目標を達成するごとに 1
特別に困難なシナリオ、脅威 1~4
特に勇敢、または賢明だった 1~2
優れたロールプレイをした 1~2
物語の進行に役立った 1
正しい場所、正しいタイミングで 1
適切な技能を使用した。
ユーモアやドラマで全員を感心させた 1~2

▼朱鷺田コメント:能力値成長が以前より困難になった。カルマ配布の指針は、現状に近いものとなった。あきらかに以前のものでは少ないと思われていたので、よいと思う。

【敵と味方と…】

・精霊のパワー「移動」に制限が課せられた。対象の強靱力がクリッターの魔力を上回った場合、その効果は半減する。対象の強靱力が、クリッターの魔力の2倍を超えた場合、効果は発揮されない。
・人の精霊の「生得呪文」のフォースは、クリッターの魔力までとする。

▼朱鷺田コメント:これでとりあえず、戦車が音速を越える可能性は低くなった。

【ストリート・ギア】
・インプラントのグレードについて
 バイオウェアもサイバーウェアもスタンダード、アルファ、ベータ、デルタのそれぞれで購入できる。バイオウェアはグレード以外に、「基本バイオウェア」と「培養バイオウェア」の二種類に分類される。
・弓のレーティングは最大8となる。矢の価格は「レーティング×5」新円に上昇する。実際のダメージは、弓と矢のレーティングが低い方に従う。
・サイバーリムの装甲はすべての防御点に加算される。四肢の半分しか装甲がない場合、効果は半減する。
・視覚強化機器と聴覚強化機器は新しいカテゴリーを与えられ、レーティングが導入された。データ省略。
 視覚強化および聴覚強化は、容量値1として扱われる。ただし、超音波のみ容量値2となる。

▼この他、「反応力強化」と「強化反射神経」の併用が可能になるなど、FAQの問題になりがちな点がいくつか修正されている。技能ソフトの価格が上がったので、スキルワイア組はちょっと残念かもしれない。

 とりあえず、参考ファイルの主要部分はこれで終了。記事にまとめたいと思うので、ここもぜひと言う方は、朱鷺田まで。

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April 22, 2009

歌の龍王【10】双魚の回廊

 今日はずいぶん暖かくなりそうです。26度とか。

●歌の龍王

 スザク・アーカイブに、「深淵第二版」のウェブ連載小説「歌の龍王」第十話「双魚の回廊」を登録しました。ダンジョンでの戦闘がはじまりました。

●URLメモ

 知人Blog経由 Mech VS Kaiju  新作TRPG「メカVS怪獣」。

 インストール・マニアックス  最新ハードとソフトをインストールしまくる技術者の無差別級バトル?

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April 21, 2009

迷宮街クロニクル

 今日は編集さんと打ち合わせ。ぐるぐる渦巻いていた原稿の方針に目処がつく。まあ、作業はこれからなのだけれども、話すことで楽になることもある。根気強く話を聞いてくれた編集さんに感謝。

●迷宮街クロニクル

 Mixiで知人がずいぶん気にしていたので買ってみる。
 やられた。こいつは二年ぐらい、このネタが出来ない。

 現代日本の京都に突如出現した「地下迷宮」に挑戦する「探索者」たち。技量は上がるが、HPはゲームみたいには増えない、という現実は死亡率14%という明確な数値に具現化される。しかし、そこに来てしまう人々の群像劇。
 三部作の二巻まで出ている。それぞれのキャラクターの分担もいい。ちゃんと萌えもある(笑)
 登場人物の中で死ぬ連中も結構いて、予想外の早い死に、迷宮街のシビアさと現実が重なる。これをネットで書いていたのか、それはすごいな。
 続きを期待。

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April 20, 2009

『真・女神転生X』:ナイトテイルⅢは5月30日予定

 R&R55号で正式に告知されましたので、項目を改めて宣伝をば。

 西上柾氏が執筆しております『真・女神転生X』リプレイ「ナイト・テイルⅢ」の発売が5月30日に決定いたしました。舞台となるのは、東京ディスティニーランド! 古代、ユーリア、摩耶、伽耶らの女子高生軍団が遊びにいった「運命と魔法の国」でまたもや事件が…!

 退魔生徒会7巻「出雲編」(仮)も6月を目指しておりますので、お楽しみに。

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それでもゲームの日々、あるいはイベント

 色々改稿作業でダウン中。がんばれオレ。一端、書きあげた原稿を修正するというのは、結構、厳しい作業でございます。さて、どこから手をつけるか、解体作業をせねば。
 それはさておき、「ペルソナ」のリメイクが来るので、PSPを買おうと思っている。おそまきながら、モンハンも買うのだろうな。

●イベント・メモ

 4-5月のイベント・スケジュールとか、その他。

4月23日  バンタンの課外授業で国会図書館見学

4月25日  クトゥルフ神話オンリーコン。例によってゲスト・キーパー。今回は現代東京を舞台にした「赤い錠剤」。

4月26日  東京深淵CON シキサイ。例のごとく、ゲームマスターの予定。「外交密使」に続くシナリオ・テンプレートを用意しようと思っている。

4月29日  R-CONにて、『深淵第二版』のGM。同上。

 GWは主にテストプレイで潰れる予定。5/2のSFセミナーでは、知人の磯部氏や岡和田氏が若手評論家パネルに出るとか、興味のある演目があるが、多忙のため、午後顔を出すだけになるかも。GWはテストプレイ三昧の予定なので、その準備をば。

5月16.17.30日 仮押さえ

5~7月火曜日 日中はバンタンの授業 ライティング 2時間×3ユニット

5月12日   トライブス アフリカ・チャリティ・ナイト 
 授業が終わって余裕があったら、久しぶりにトライブスへ行きたいところ。

5月13日  オトコノコナイト
 知人のみゆぞう先生が絡んでいる雑誌のイベント。場所はロフトプラスワン

★出演予定(敬称略・50音順)
・しのざき嶺(漫画家)
・館淳一(SM官能作家)
・鶴岡法斎(漫画原作者・評論家)
・浜野さつき(女声ボイストレーニング講師)
・二村ヒトシ(AV監督)

●訃報:J・G・バラード

 最近、作家の訃報ばかり書いている気がする。
 SF作家J・G・バラードが死去。闘病の末であったともいう。合掌。
 「太陽の帝国」とか「クラッシュ」とか、映画化された作品が有名であるが、朱鷺田的には、「結晶世界」「沈んだ世界」「ヴァーミリオン・サンズ」、そして、「夢幻会社」がやはり印象的でありました。異形化した世界を描くことにかけては、右に出るものがいない方でした。
 ご冥福をお祈りいたします。

●ヴンダーカンマー

 西川魯介のナチス・トンデモ兵器マンガ「兵器局非常識器材関連開発室 ヴンダーカンマー」読了。魯介ファン、ナチス好き、メガネ萌えの人は読むとよろしい。あと、一日早く読んでいたら、土曜日のシナリオが変わっていたかも(笑)

 あと、知人Blogで気になった「迷宮街クロニクル1」と早川の「想像力の文学」シリーズ第一回配本、瀬川深「ミサキラヂオ」が届く。前者は現代の京都にダンジョンが出現、民間に開放されたダンジョンに挑む現代の冒険者たちの日々を描くもの、二巻が出たので、まず一巻から。後者は太宰治文学賞を受賞した作家の手になる、街のラジオを起点とした奇妙な物語。中扉に続いて描かれた街の地図がやたら、魅力的である。
 ゆるゆると読みたい。

●それでもゲームの日々

 原稿に行き詰ったり、脳内締め切りに追われて自主缶詰状態だったりする訳ですが、それでも、ゲームはする訳で……そんな日常。

4月17日 バンタンにて新入生向け授業としての「アナログ・ゲーム」を2コマ4セット。朝10時から夜8時まで。例年通り、ダイスを使ってゲームの基礎論を講義した後、「ブラフ」をプレイ。今年は非常に食い付きがよい。いずれも女子ががんばっている。

4月18日 月例「退魔生徒会」のリプレイ収録、何か3冊先ぐらいを収録中。ゲーム内時間はお正月ですが、七草粥を食べる間もなく事件発生。ちなみに、レベルは50(笑)。

4月19日 某所にて「ガンドッグZERO」。まったりとキャラクター作成をし、なぜか「オペレーター/メカニック」で、後方指揮官をする。ミニミとか、買いましたが、銃は一発も撃たず、戦術指揮と車両運転ばかり。
 大人げないアサルト・コマンダーとか考えたのですが、「クインビー」になってしまいそうだった。

PS:森瀬繚さんから新刊「天使がわかる」をいただきました。ありがとうございます。

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April 16, 2009

深淵メモ、這いよれニャル子さん

 作業中。意識が飛びかけた。

●R&R55 深淵メモ

 R&R55号の「深淵第二版」記事に伴い、ご質問のメールをいただいたので、こちらにて回答。

Q1:北原の交易の街タルタス(『外交密使』など)は共和制でしょうか?君主政治でしょうか? 宰相サルディニアは選挙によって選ばれたタルタスの国家元首なのでしょうか? それとも彼の上に世襲制の君主が存在しますか?

A1:共和制という概念は、まだ「深淵」世界にはありません。市民代表っぽい人たちが運営している国はいくつかありますが、何しろ上位種族としての妖精騎士が「いた」世界なので、どこの国も基本的に君主制です。
 タルタスは、商業都市であり、商業評議会が名目上の君主を傀儡化して運営しています。一応、世襲の騎士爵の領主がいます。

Q2:Role&RollVol.55掲載の『ライエルの老薬師』と銀龍亭異聞P44の『ライエルの末座司祭』とではカロリの笛とクワの護符の効果が全く違うのですが、第二版で更新されたということでしょうか?

A1:第二版で更新されました。

●這いよれ! ニャル子さん

 クトゥルフ神話の神格を美少女宇宙人化して、ボーイ・ミーツ・邪神(ガール)に仕立て上げた「暴走型ラブコメ」。表紙の通りの内容。ちなみに持っているのは「名状しがたいバールのようなもの」という武器。BLTサンドとか、まあ、帯通りのネタのオンパレードだと思ってくだされ。ドリームランドに夢とかある人は近付かないほうが吉。

 仕事に戻ろう。
 ああ、花めくすず音が到着。

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April 13, 2009

歌の龍王、R&R55

 今週は単行本の改稿作業が多忙で更新がややまばらになる予定。
 週末のリプレイ収録の準備、金曜日は学校と予定が満杯。ま、がんばりましょう!

●訃報:田中文雄

 またも訃報。
 Mixi経由。小説家で映画プロデューサーの田中文雄先生が亡くなられたとのこと。朱鷺田は直接のご縁がありませんでしたが、高校生の頃、「大魔界」シリーズを読んでおりましたし、「クトゥルフ神話ガイドブック」では「邪神たちの2・26」を紹介させていただきました。いつかお会いできれば、と願っていたホラー小説界の先達の方でありました。ご冥福をお祈りいたします。

●歌の龍王

 スザク・アーカイブに、「深淵第二版」のウェブ連載小説「歌の龍王」第九話「古の遺産」を登録しました。次はダンジョンです。

●R&R55

 TRPG専門誌「ロール&ロール」55号が発売中です。朱鷺田関係としては、「深淵第二版」の記事「辺境見聞録」第八話です。リューネが発病し、アンウェンはライエルの社に救いを求めます。付属テンプレートは「ライエルの老薬師」

●NHK「クローズアップ現代」

 日本ロボットはどこへ 問われる軍事利用
 ロボットの軍事利用の話が7時代のNHKで放映されるという状況。
 「先のイラク戦争では1万台以上が投入された」とされるロボット兵器。支援機、偵察機が主体とはいえ、戦闘可能な小型戦車やUAVもあり。米軍の四足キャリア、無人偵察機などに加えて、自衛隊がイラク駐留時に用いたリモコン偵察ヘリ、あるいは、北海道の陸自が装備しつつある小型無人偵察機(レシプロ、小型で隊員が手で投げる)とか、意外に独自の映像があった。
 朱鷺田としては、「日本へ投入される可能性」を考え、きちんと研究して欲しい分野である。

●邪悪寺院でお茶を。

 まあ、そんな状況でもゲームはする訳で。
 昨日は某所でダンジョン探索。スペクターにレベルドレインされそうになったり、浮遊するスパイク射出装置付き金属盾をもらったり。 うちのハーフ・オーク・バーバリアンはバトルアックスを装備したギャンみたいな生き物になりました。
 Amazon様からD&D4thのモンスターマニュアルが到着。

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April 10, 2009

SR4A:変更点解説3、訃報:デイブ・アーンソン

 まずは、訃報。4月7日、ゲイリー・ガイギャックスとともに、D&Dを生み出したデイブ・アーンソン氏が癌にて亡くなられたとのこと。情報源 D&D4th.COMでの情報も錯綜しており、誤報ともありましたが、やはり、亡くなられていたそうです。黙祷。
 61歳とのこと。
 かくして、また先人は去りぬ。
 我らに出来ることは、TRPGを作り、楽しむこと。

●SR4A:変更点解説3 マトリックス関係

 以下は、カタリスト・ゲーム・ラボのシャドウラン公式サイトで発表された「シャドウラン4thEdition20周年記念ルールブック」(以下SR4A)に関する「変更点参照」をざっと訳した元に、「SR4A」の変更点を簡単に解説するものです。
 いずれ、正式な媒体でまとめるつもりですので、以下はあくまでも朱鷺田個人のメモのようなものと受け取ってください。

▼マトリックス関係の主な変更 (他にも色々あります)

・「ワイアレス・ワールド」全面改稿
・ハードウェアのアップグレードは+2までに制限される。それ以上のアップグレードは、電子部品のモジュラー化改造を必要とする。
・ブラックICの攻撃を受けてこじ開けられた場合、インタフェースのモード変更は完全に出来なくなる。
・「ノードをクラッシュさせる」「即興ハッキング」「ユーザーを追跡する」の単位時間が、「1戦闘ターン」から「複雑行動1回」に変更された。
・「アイコンの修理」は、(ダメージ×2)の目標値を持つ継続テストとなり、テストが完了した際に、対象のアイコンを回復させる。
・データ爆弾が爆発した場合、レーティング×(1d6)マスのマトリックス・ダメージを周囲に与える。
・開放されたマトリックスにない「保護されている/秘密の情報」は検索できない。
・テクノマンサーが複合体として、「生体信号フィルター」を習得できない。
・スキルソフトの価格が高くなった。

●今日の酒

 昨日は、みゆぞうさん、あきらさんと新大久保の豚肉料理屋 とんちゃんで豚肉をつつきながら、飲み。豚肉をがっと食いながら、まっこりを堪能。マンガとか、ゲームとかの話をする。

 URLメモ:フェティッシュ・イベント デパートメントH

 家に戻ってきて、ディオニュソスの資料を読みながら、ショウガ酒をあおる。

 先日、お会いした妖さんからスパークリング系の日本酒「花めくすず音」を分けていただくことになる。季節限定のピンクのお酒だ。届くのが楽しみである。
 
 つまみを作って、残ったニンニクを酒に漬けたら、一晩でニンニクの匂いが移った。

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April 08, 2009

SR4A:変更点解説2、歌の龍王、ミード

 日々春めく時がすぎております。

●歌の龍王

 スザク・アーカイブに、「深淵第二版」の小説ウェブ連載「歌の龍王」第八話「邂逅」を登録しました。

●SR4A:変更点解説2:魔法

 以下は、カタリスト・ゲーム・ラボのシャドウラン公式サイトで発表された「シャドウラン4thEdition20周年記念ルールブック」(以下SR4A)に関する「変更点参照」をざっと訳した元に、「SR4A」の変更点を簡単に解説するものです。
 いずれ、正式な媒体でまとめるつもりですので、以下はあくまでも朱鷺田個人のメモのようなものと受け取ってください。

▼魔法関係の主な変更

・「間接呪文」と物理世界の関係が明確化された。「間接呪文」は術者の手元で具現化し、視線に沿って物理的に移動する。そのため、遮蔽や障害物は呪文を阻害する。
・呪文対抗は、直接、間接を問わず、戦闘呪文に有効である。
・「直接戦闘呪文」を使用した結果、ダメージ値が上昇した場合、同じだけ、ドレイン値も上昇する。範囲型呪文の場合、最大のものを採用する。
・物体抵抗表のうち、高度に加工された物体の目標値が「5~」に変更された。
・『ストリート・マジック』から「アルカナ」と「呪付」が魔法系能動技能として追加された。同書からは、メタマジック「アデプト集中術」が収録された。
・アデプトが導師精霊を取得できるようになった。
・アデプトのパワー「キネシクス」の上限が3になった。
・アデプトのパワー「反射強化」「身体能力値強化」が軽減された。

▼朱鷺田コメント:大きな変更は「戦闘呪文に関する調整」「呪付ルールの導入」「アデプト・パワーのバランス調整」であろう。間接戦闘呪文と視線の関係が明確化される一方で、直接戦闘呪文の強化とドレインへのフィードバックが生まれ、【魔力破】の扱いが変わるでしょう。
 この他、「敵と味方と…」の章で精霊のパワー「移動」に若干の制限が入ったことも注目です。

 次は「ワイアレス・ワールド」の予定。

●ミード

 昨夜は、ミール・ミイさんのミード(蜂蜜酒)が新宿伊勢丹のワイン売り場で販売開始されたのを祝い、新宿御苑に近いお店でミードを楽しみました。本日までは試飲会が開催されていますので、どうぞ。

 場所は、新宿御苑に近いイタリアンレストラン「イルジラソーレ」。新宿から徒歩20分足らずの場所で、ワイン持ち込み自在というありがたいお店。紹介してくださった妖さん、感謝。
 ミール・ミイの番頭さんが持ち込んでくださった「スカイリバー・ミード(セミスウィート)」「ハイドランスパークリングミードCAオレンジ」を堪能。なんにでもあうさわやかな甘みが素晴らしい。妖さんが実に明るい好青年で、楽しい話ばかりであっという間に閉店までいてしまいました。


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April 07, 2009

SR4A:変更点解説その1、R&R55、イベント

 桜が満開。最寄駅の駅前では巨大な桜がライトアップされています。
 朱鷺田は、リプレイ起こしに、神話本二冊の改稿に加えて、今年後半の仕込みが混じって自主缶詰モードが続いております。何とかリプレイの1話分130Pに目処がついたので、今夜はミード関係の飲み会に出られそうです。ちなみに、41レベル超人、クリスマス前です(笑)。

●SR4A:変更点解説その1

 先日、書いた通り、カタリスト・ゲーム・ラボのシャドウラン公式サイトで、PDFで発売された「シャドウラン4thEdition」20周年記念ルールブックに関する「変更点参照」のファイルがPDFで公開されました。変更点PDFのざっくりとした翻訳を作り、編集部にトス。R&R本誌で対応できるようにしたいところ。

 それはさておき、朱鷺田個人の非公式なメモを兼ねて、変更点を少しずつ解説していこうと思う。いずれ、正式な媒体での記事にまとめる予定なので、あくまでもその下書き代わりだ、ということで受け取ってください。新規訳語などは、いずれフィックスします。すでにファンの方でデータをまとめた方もいらっしゃるようなので、気になった点とかありましたら、ご一報ください。

【概要】

 今回の20周年記念本は、『Runnner’s Companion』までのサプリメントを踏まえ、エラッタを反映した上で作成された「4.1」というべきもので、色々、情報が追加されている他、細かいバランス調整が行われています。特に『ワイアレス・ワールド』は『Unwired』『Emergence』を踏まえて、大幅加筆されていますが、『戦闘』『覚醒した世界』でも修正が大分入り、呪文の扱い、アデプトのパワーのコスト変更、射程による修正値など、変更が多くなっています。
 レイアウトは全面的に変更され、各章頭の小説パートが新規に書き起こされたのも特徴。
 今回は、戦闘のあたりを。

【戦闘】
・射撃戦闘における射程距離ごとのダイスプール修正は以下のように変更された。

距離 近距離 中距離 遠距離 超遠距離
修正   0    -1   -3 -6

・遮蔽のルール変更がなされ、「目標が遮蔽を取っている」の場合に生じる攻撃側のダイスプール修正はなくなり、その代わり、防御側の回避にボーナスが加えられることになった。

 防御側が部分的な遮蔽を取っている  +2
 防御側が十分な遮蔽を取っている  +4

・遮蔽の背後から射撃する場合、-2の修正を受ける。
・手榴弾などの着弾誤差の決定において、射撃攻撃のヒットが誤差を0以下にしたとしても、余ったヒットがダメージ値を上げることはない。着弾誤差表にも修正あり。
・チェイスにおいて、『速度』が影響をもたらすようになった。対抗するヴィークル(またはヴィークル群)より速度で20ポイント遅いごとに、ダイスプールに-1の修正を受ける。
・落下関係のルール修正。主に落下距離と落下ダメージ。よりリアルに。

▼重要な変更は、射程と修正のあたり。ガンスリンガー・アデプトなど、小火器に特化したキャラクターが遠距離でも有利すぎるあたりの是正か。手榴弾のダメージ値UPは確かにリアリティがなかったので、これはよい。

 次回は、魔法かな。

●R&R55

 お世話になっているRPG雑誌、R&Rの55号が今週末発売予定で、本家サイトが更新、Amazonにも登録されましたので、サイドバーに登録。
 今回は「深淵第二版」連載、「辺境見聞録」で、レギュラー化しつつある戦災孤児リューネが病に倒れたことから、アンウェンはライエルの社を訪れます。

 また、R&RステーションのゲームBLOGを右のバーに追加しました。

●4月のイベント

 とりあえず、4月のスケジュール・メモ。4月20日までが修羅場確定。連絡がつかなかったら、缶詰中とか思ってください。

4月12日  仮押さえ。色々詰まっているので、今回は微妙。
4月17日  バンタンでスタートアップ授業。例年通りダイス・ゲームで確率の罠を語る。
4月18日  セッション。
4月23日  バンタンの課外授業で国会図書館見学がある。何とか行きたいなあ。
4月25日  クトゥルフ神話オンリーコン。例によってゲスト・キーパー。
       今回は現代東京を舞台にした「赤い錠剤」。
4月26日  東京深淵CON シキサイ 
       例のごとく、ゲームマスターの予定。

4月29日  R-CONにて、『深淵第二版』のGM。

 GWは主にテストプレイで潰れる予定。5/2のSFセミナーでは、知人の磯部氏や岡和田氏が若手評論家パネルに出るとか、興味のある演目があるが、多忙のため、午後顔を出すだけになるかも。

●今日の酒

Img_07582

 我が家の台所の漬け込み酒三種類。
 上から、残ったワインを氷砂糖で甘くしてデザート用にしたもの、ホワイトリカーで赤トウガラシを付けたもの、スコーピオンの残りのサソリとロシアトウガラシをやはりホワイトリカーと氷砂糖で調整。
 赤トウガラシ酒は、基本的に調味料用だが、そのまま飲むととんでもなく辛くて利く。
 この他、ショウガ酒は3週間目だが、もう飲みやすくなりつつある。

●ヒメガミ

 明治初頭の函館を舞台にした伝奇アクションもついに完結。
 掲載誌休刊に伴うものであったが、大幅加筆の上、きちんとした終わりを迎えている。

PS:アニメの新「鋼の錬金術師」スタート。今回はほぼ全世界同時展開ということで、かなり海外を意識した部分があるようにも思える。

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April 04, 2009

SR4A:20周年記念ルールブック変更点参照


 カタリスト・ゲーム・ラボのシャドウラン公式サイトで、先日、PDFで発売された「シャドウラン4thEdition」20周年記念ルールブックに関する「変更点参照」のファイルがPDFで公開されました。
 英語で3ページです。

 いくつかのデータやルールに変更が生じており、アデプト・パワーや呪文行使、障壁、チェイス、アイテムなどが含まれるため、ゲームバランスにも影響が出ると思います。朱鷺田個人的には、何らかの方法でサポートはしたいと思っておりますが、契約上の問題が解決されていないので、具体的な動きは確約できませんし、これらの変更は、周知が徹底されない場合、プレイ環境を阻害する場合がありますので、こちらの体制が整った時点で再度、コメントいたします。
 これはあらゆる新データ、サプリ、ルールにも共通することですが、導入される場合は、プレイヤーへの周知、GMの許可を前提としてください。

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April 01, 2009

歌の龍王、ハーモニー

 あいかわらず、リプレイ起こしと記事の執筆にジタバタしています。4月1日になってしまいましたが、エイプリル・フール企画は考えておりません。

●歌の龍王

 「深淵第二版」のウェブ連載小説「歌の龍王」の第七話「魔剣」をスザク・アーカイブに登録しました。
 ついに、あの魔剣が登場します。
 次回は来週かけるといいなあ。

●ハーモニー

 先ごろ、逝去された伊藤計劃氏の遺作「ハーモニー」を読む。生命主義の行きついたディストピアへの反逆と青春の思い出、そして、世界と自分の関係、人間の自由意思と種族としての理想。
 伊藤氏らしい回答に、私は一度うなずき、山上の冷気を感じる。

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