JGC2009:『真・女神転生X』:シュヴァルツバースへ!
朝6時に深夜セッションが終わったので、3時間ほど仮眠を取り、二日目のR-CONへ。
●『真・女神転生X』ネクスト・バージョン
今回のJGCでは、『真・女神転生X』の第二版テストバージョンがお披露目となりました。来年前半発売予定ということで、現行のシステムの全面改修を西上柾君が行ってくれているもののテスト・バージョンでございます。現在のシステムの基本形態、プレイ感覚を残しつつ、よりダイナミックなプレイをお楽しみいただけるようになるはずです。
ご期待ください。
●シュヴァルツバースへ!
今回のシナリオのネタは、10月発売予定の『真・女神転生 STRANGE Journey』を先取りし、南極に発生した魔界が舞台です。
注記! 以下のシナリオは、公式サイトの題材を元に朱鷺田祐介が妄想したネタであり、同作の公式設定ではありません。
20xx年、南極に突如出現した謎の暗黒空間「シュバルツバース」は、急速に拡大していった。危機を感じた国連はこの事態を秘密にしつつ、加盟各国の協力を得て、特殊揚陸艇による調査隊を投入したが、5隻の揚陸艇は「シュバルツバース」に突入後、「悪魔が!」という謎の通信を残して、連絡を絶った。
かくして、アメリカ南極基地に残された6号車「スプライト号」は、予備人員の中から悪魔関係の専門家5名を乗せて出発したのであった。
布施のべる (ナース・ウィッカ)
チームの医療担当。同僚の風間綱成とは相思相愛の仲だが、風間の過去の女性関係に翻弄される。
カール・F・マクスウェル (空手家/気功拳士)
在日米軍のトールマン司令官から派遣された監視役。ロサンゼルス級原潜からICBMを打ち込んでもらうためのスイッチとスプライト号の自爆装置を託される。
藤島大堂 (サマナー/魔術師)
オニとルサールカを操る召喚魔術師。魔道書にはノームが封じられている。先行する調査隊の看護婦、加賀ミチが恋人である。
神村サキト (剣士/候補者)
魔獣オルトロスを封じた魔剣を使う剣士。先行する揚陸艇3号「クルセイダー」に乗る兄クルトは、魔獣ケルベロスの魔剣を持つ。同僚の風間に憧れを抱くも、それは片思いである。
風間綱成(忍者/弓術家)
破魔の弓を放つ忍者。先行する揚陸艇に以前の恋人、足利氏姫が乗っていたが、現在は、布施のべると相思相愛である。
キャラクター作成の段階からトレンディ・ドラマ並みのドロドロの恋愛関係が発生。はてさて、どうなりますことやら(笑)
●ベース・キャンプ
まずは、南極基地で情報収集。
スプライト号の動力は核だとか、謎の自爆装置をカールが持っているとか、ロキが新たなラグナロクを準備しているとか、GMもPCも暴走する妄言を垂れ流す。
シュヴァルツバースへ突入後、横倒しになった5号車を発見、暴走した支援ロボット(マシン:アイアンクラブ)を制止した後、ベースキャンプの中から意識不明の足利とノートを回収する。意識の戻らない足利をベッドに寝かせ、周囲の警戒を行うが、見張りにたった風間が足利の顔をしたブラックウィドウに襲われる。あれは悪魔が変身していたのだ。
激闘の末、これを倒すと、周囲を覆っていた幻影が消え、そこに不可解な姿に変容した巨大な世界樹イグドラシルが出現する。どうやら、先行した調査隊はこの中へと入っていったようだ。
●決戦、イグドラシル
イグドラシルに突入したスプライト号は、門番をしていた巨大ナーガを打ち破り、4号車がナーガの餌食となったことを知る。1号車、2号車も3階で堕天使たちの餌食になったらしい。
どうやら、まだ生存しているらしい3号車からは、神村の兄、クルトからの通信が入る。
「来るな! ここは悪魔の巣だ!」
彼らを救援するべく、巨大エレベーターで4回に突入するスプライト号。
エレベーターの扉が開いた途端、3号車クルセイダー号から砲撃を受けるもののこれを回避し、横付けした3号車に突入する。そこでは、堕天使オロバスに率いられたゾンビアーミー3体、そして、ボディコニアンにされてしまった足利と加賀が襲ってくる。かつての恋人を攻撃するには忍びなく、オロバスへ集中攻撃する。最後は、マークの気合い→乱れ打ちがクリティカルでさく裂して6倍ダメージが敵全体をなぎ倒した。
サキトは操縦室に走り込み、悪魔によって3号車に融合させられた兄を発見、形見としてケルベロスの剣を受け取った。
一行はクルセイダー号を爆破し、シュヴァルツバースを脱出した。
まだ人類とシュヴァルツバースの戦いは始まったばかりである。
~Fine~
「狂気山脈」ネタが爆発、消えた調査隊とか悪魔が変身した恋人とか、クトゥルフ神話TRPGもかくやという展開ながらも、『真・女神転生X』らしい悪魔とのバトルが楽しめたセッションでした。
第二版(仮称)は、来年前半発売予定で鋭意制作中です。