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September 07, 2009

JGC2009:深淵01:妖魔の市

 この週末は新横浜プリンスでのJGC2009でした。
 参加者の皆さん、スタッフ、ゲストの皆さん、おつかれさまでした。

 朱鷺田は例年のごとく、娘。と一緒に参加。
 何とか怒涛の6セッションを切り抜け、生還しました。
 娘。も例年通り、色々遊んでいただいたようで、ありがとうございます。

●入場、開会式

 今年は「深淵×4+『真・女神転生X』&新作「BLUE ROSE:NEXUS」のお披露目」の6セッションに加えて、1トークショー(R&R新作発表会)とハードスケジュール。荷物もやたら重い。来年からはキャリング・ケースかな。

 5時前、開会式のため、ゲスト部屋に来ると、鈴木銀一郎先生がジェダイの老師のコスプレで登場。反則!という声があがるほど、似合っておりました。
 開会式も、大賑わい。GPAサイドの挨拶に立たれた富士見書房の社長さんが、SNEの友野さんがデビューされた当時のスニーカー文庫の編集さんと聞き、時代の流れを感じます。
 そして、鈴木先生の恒例の御挨拶で開会。
 48時間、ゲームするぞ、おー!

●深淵01:妖魔の市

 最初の企画は1900時より、R-CONにて「深淵第二版」。
 今回のJGCでは、二夜連続「夜の深淵CON」があり、こちらで「辺境騎士団領」を舞台にしたテーマ・シナリオ特集を行うため、昼間のR-CONでも、それにまつわるシナリオを行いました。

*注記:以下、JGCのイベント・レポートの中で、辺境騎士団領各国の動静が劇的に変化いたしますが、これはあくまでもイベント内の出来事であり、公式の設定ではございません。

 朱鷺田の担当国は、交易都市タルタス。
 辺境騎士団領でも南方にあり、交易で隆盛を誇るものの、軍事面で弱いため、傭兵と外交でがんばる国という設定です。
 今回のシナリオは最近、制作中の渦型支援ツール「妖魔の市」で、導入パターンは「シャルロット姫の病」です。

●シャルロット姫の病

 交易都市タルタスの領主ルキウス・アガニの娘シャルロットが謎の病に倒れ、騎士ジョシュア・バレンタインは、魔法の薬を探し求めるため、妖魔の市に向かうように命じられる。

騎士ジョシュア・バレンタイン 「言えなかった一言」「際立った性格:頑固」
 娘が軟弱者のハンスと付き合いだしたが、生来の頑固者ゆえ、「おめでとう」の一言も言えない無骨者。妖魔の市での探索を命じられる。

少年アデル 「猟犬」「導く者の伝説」
 黒き翼の王ガープリスの手下、監視者ゴーザを追う少年。自分の非力を感じていたが、妖精騎士の導きにより、バレンタイン卿の従者となる。

奇妙な旅人 ルドン 「自己犠牲」「誓いの言葉」
 異端結社「緑の猟犬」の一員。愛する恋人エリンが《蒼き死の公女ルハーブ》の出現する悪夢に悩まされている。結社の命令で、バレンタイン卿の探索に加わる。

吟遊詩人バントライン 「龍のさだめ」「遠い声」
 不思議な声を聞く力を持つ吟遊詩人。龍の血を引き、足に龍の鱗が生えている。
 魔法や伝承の知識に詳しいことから、バレンタイン卿の探索に加わる。

●妖魔の市

 夏の初めの満月の晩、龍の住む山の麓で妖魔の市が開かれる。
 そこでは、望む者がなんでも手に入るという。
 そう、代価が支払えるならば……

 バレンタイン卿は、龍の住む山へとやってくる。
 遠く、龍の山の上から龍の声が響き、一行は肝を冷やすが、龍が襲ってくることはなかった。
 ただ、龍の血を引く吟遊詩人は聞く。
 「己の勇気を示せ」と。

 夜半、突然、谷の奥に出現した妖魔の市に踏み込んだ一行は、病の王ダーリが開く薬草屋を見つけ出し、姫君を救う薬を頼む。するとダーリは、薬の材料として「炎の砂漠の砂」「死なない猫のひげ」「龍の鱗」を集めてくるようにいう。
 足に龍の鱗が生えているバントラインは必死でこれを隠す。
「あー、ズボンでよかった」

 その後、陶器の王ローゲルトの壺の中にルドンが落っこちたり、ルドンの恋人エリンが追いかけてきた挙句、ローゲルトの「幸せの壺」を売りつけられたり(3カ月分ですね?)、猫の王イーツオの髭を引っこ抜いたり、鏡の公女から鏡を売りつけられたりしつつ、「龍の鱗」以外を集める。

 そんな中、バントラインが「奪われた肉体」の運命をゲット。演出としては、ローゲルトの別の壺に落っこち、変身したという設定で、突然、テンプレート変更。ランダム決定の結果、「白馬を連れた娘」に変更される。

アデル「ということは、スカートですから、足の鱗が見えますよね?」
バントライン「(テンプレートを指差し)ブーツとスカートでガードされていますよ!」
GM「つまり、スカートを・・・・(以下自粛)」

 さらに、その途中、エリシェの鏡で病の原因は、アガニ家が守護神とする盾の騎士レムゴルンが別の呪いを跳ねのけた結果だと分かる。シャルロット姫に家督を奪われるのを恐れた馬鹿息子のリシャールとその遊び友達ハンスが、《不和の侯爵》という魔族の手を借りて呪ったことが分かる。
 その件は、帰国して解決することにして、やはり病を癒す薬は必要だ。
 やむなく、裏山の龍からうろこを獲得することにした一行は、火の侯爵ノマの武器屋で対火龍対策となる「黒き盾」を獲得、さらに、バントラインは、雫の大公の試練を切り抜けて魔剣を手に入れ、裏山へ。
 いざ戦闘となるが、セッション中に「死の予言」を受けていたルドンは、「最強の敵から優先的に攻撃を受ける」という運命内容のため、裏山の龍(召喚値150)のメインターゲットに。ひーひー言いながら、これに耐えているうちに、バレンタイン卿がランスチャージ、バントラインも魔剣を振るうが、さすが龍の鱗は固く、ほとんどダメージが通らない。やむなく、少年アデルが背後から龍の背中に飛び乗り、短剣で鱗を奪って逃走。バレンタイン卿とルドンが囮になるうちに妖魔の市へと走っていった。

 かくして、薬を持って帰還した一行のおかげで、シャルロット姫の病を回復し、馬鹿息子リシャールと遊び仲間のハンスはローゲルトの壺の中に放り込まれ、砂漠の砂を数える刑となった。
 騎士バレンタイン卿は、この件で認められ、タルタスにおいて、さらに重用されるようになった。娘の恋人を投獄することになったのは辛かったが、その罪を軽くするべく尽力することで、親子の関係は修復されていった。
 少年従者アデルは、妖魔の市で得た占いに従い、ゴーザを追う新たな旅に旅立っていった。
 奇妙な旅人ルドンは、恋人の夢が、ルハーブの封印に関する物と分かり、二人で探索の旅に出た。
 さて、なぜか少女に変わってしまった吟遊詩人バントラインであるが、特に元に戻る気はないらしい。魔剣も得たので、少女英雄としての日々を楽しんでいるようだ。

 どっとはらい。

 「深淵」の渦型らしい、びっくり箱めいた展開でした。バントラインが「吟遊詩人」から「白馬を連れた娘」に変わった時は、全員大爆笑。病の真相も渦型でランダム決定された割には、バレンタイン卿の家庭問題に引っかかるという素敵な流れでした。
 ドラゴンに対する装備を固めたものの、ダメージがほぼ弾かれた時には、全滅エンドか?とも思いましたが、少年の機転でなんとか解決。無事全員帰還しました。

 お疲れ様。

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