JGC2009:深淵02:外交特使
初日深夜25時からは、フリープレイ・ルームの一角を借り切って、夜の深淵CON第一夜。
●夜の深淵CON 第一夜
今回は、二夜連続で「辺境騎士団領」をテーマにした「テーマ・セッション」。四人のGMが辺境騎士団領の各国を担当、それぞれの第一夜の結果が各GMに反映され、第二夜のシナリオが変化するという趣向。舞台はそれぞれ、R&Rの「辺境見聞録」やリード&リードのリプレイなどに登場した国々である。
まず、第一夜は4人のGMで、舞台となるのは、ラルハースの強い影響下にあり、少女領主ステラ・マルバスが治める泉の谷間マール・レイア、獅子王教団の砦があるラドホリと黒魔の巣ガシュガール、黒き翼の王ガープリスに支配された暗黒の塔ドルドライ、そして、交易都市タルタス。
●外交特使
朱鷺田の担当は、交易都市タルタス。
今回は、現在開発中の渦型支援ツール「外交特使」(詳しくはリード&リード3号のリプレイ参照!)を使ってのセッション。
交易都市タルタスは、魔族《死霊の公子スナーダル》の率いる屍の城フィンドホルンの脅威に対抗するため、周辺各国との同盟工作の特使を派遣することになった。
漂泊の若き騎士アドル・エドワード 「誓いの言葉」「邪教の呪詛」
恋人エミリア・エッシェンバッハは、スナーダルの狂信者となり、毎月、赤子を魔族に捧げるという狂気の道に踏み込んでしまった。アドルは彼女を救うため、スナーダルを滅ぼす道を探し、タルタスの外交特使を引き受けるが、魔族の呪詛を受け、大海魔ダーラの生贄の刻印を刻まれてしまう。
傭兵ブラック 「王者の相」「幻視」
覇王の相を持つ傭兵。幻視に導かれ、北原を漂泊するうち、タルタスで重用されるようになった。
原蛇の魔道師レイドリック 「禁じられた知識」「故郷を滅ぼされた」
フィンドホルン出身の魔道師。魔族の知識を求める。スナーダルを滅ぼすため、行動する。外交特使団の助言役。
戦災孤児ベーチェ 「戦争の傷跡」「大いなる予言」
フィンドホルン出身の少女。スナーダルの侵攻によって、故郷と家族を失った。タルタスに身を寄せるうち、この戦いで大いなる役割を演じるという予言で見出され、特使に加わる。
●外交特使の旅
まず、最初は封印の庭園アーネ・ヴァンタルへ向かう。
頑固な伝統主義者たちの街では、慎重に行動し、若君の甘言にも乗らず、領主と破魔の射手の説得に成功、破魔の射手30名を含む援軍を獲得する。
続いて、雨使いたちが住むと言う雨の平野に向かう。遥か遠くに巨大な雨雲が現れる雨の中、雨使いの女性と出会った一行は、交渉内容を伝えるが、長老の許可を待つため、古びた祠の前で1日待てと言われる。しかし、それは、大海魔ダーラの託宣を受けた雨使いたちの罠で、女性が雨の中に消え、一行が古びた祠に近づいた途端、触手が襲いかかってくる。おそるべき一撃を長剣で払いのけつつ、何とか脱出した一行は、翌日、戻ってきた雨使いの女と交渉を続け、彼らの支援を勝ち取る。
タルタスに帰国した一行は、破魔の射手と雨使いの協力を受けつつ、屍の城への強行突撃に向かう。
ベーチェの「大いなる予言」が発動、両親を巡る悲劇の記憶がフィードバックする中、スナーダルの居城への裏道を思い出した。ベーチェに導かれ、スナーダルの虚をつき、単独行動中のスナーダルに迫る一行。若き漂泊の騎士エドワードがスナーダルと相打ちになって果て、フィンドホルンは奪還された。
ベーチェとレイドリックは故郷へ帰還し、ブラックは傭兵隊長として新たな名声を得た。
~Fine~