JGC2009:深淵04:脱出行
明けて三日目。R-CONで最後の「深淵第二版」セッション。
●タルタスからの脱出行
さて、ついに四回に渡った「深淵」セッションも最後の1回。これまでのタルタス編を受ける形で、半構造型のシナリオは、「タルタスの姫君の脱出行」に決定。
火神教団との外交交渉に失敗、火神教団の軍団に包囲された交易都市タルタスは、第一話目で病から救われたシャルロット姫を、ラルハースの侯爵ジェイガンの第二夫人として差しだすことで、救援を求めることにした。その嫁入りの警護に選ばれたのが、以下の四名である。
騎士ディグニス・ヘリオドール
「死霊の守護」「沈黙の刻印」
シュトロアの刻印を刻まれた騎士。親友アルバート・レオンとともに対・火神教団戦で活躍していたが、アルバートが死に、後を託された。脱出行の責任者。
漂泊の若き騎士レオンティール・アガニ
「誓いの言葉」「呪われた出自(女王の血筋)」
タルタスの領主アガニ家の親戚で、シャルロット姫の従兄弟に当たる。女王の血筋を共有し、幼い姫を見守る。一族の長から命じられ、恋人ディーテをおいて任務につく。
漂泊の戦姫 グロリア=マリア=ジャガシュ
「故郷を滅ぼされた」「破滅の予言」
火神教団に滅ぼされたジャガシュの元領主の娘。タルタスに身を寄せていたが、タルタスの宰相に頼まれ、脱出行に参加する。
奇妙な旅人ウォルター
「自己犠牲」「教団からの脱出」
緑の猟犬教団の信徒。教団から危険な魔法の実行を強要され、離脱を考えるが、その代償として、崩壊寸前のタルタスに潜入し、シャルロット姫を救うように命じられる。「女王の血筋」が生贄に最適と知り、暗躍中。
●ダリンゴース河の霧
シャルロット姫をラルハースへ届けることを命じられた一行は、火神教団の戦車軍団を避けるため、タルタスを流れるダリンゴース河を船で下ることを選ぶ。
囮の船を送り、何とか戦車軍団を回避した一行であったが、野営した川面に奇怪な霧が忍び寄ってくる。夜の川面に現れたのは、ラルハース霧船であるが、まだ、ラルハースの領地には程遠い。
・・・・となると、それは、ジェイガンの手下ではなく、彼に侯爵位を奪われ、奪還を図るため、魔族に魂を売った先代ガイウスに違いない。
はたして、水魔とともに、現れた水の騎士はガイウスの使者であり、姫を霧船に招待するという。
ジェイガンへの花嫁を追放された叔父に奪われる訳にはいかない。
ヘリオドールはこの申し出を断固拒否、力づくでも連れ帰りたい水の騎士は水面を走り、船に迫る。だが、姫への思いが強いレオンティールがその前に立ちはだかり、水の騎士と水魔を撃破する。
●ガイウス
使者とした水の騎士と水魔が撃破されたのを見たガイウスは、自ら船を下り、姫への謁見を請う。
「ならば、会うしかありませぬ」
シャルロット姫は言う。
一行は何とか留まるように助言したが、姫は聞かない。
「この力を使うことは避けたかったのですが・・・・・・」
シャルロット姫は、古き血筋に宿る「女王の声」を呼び覚まし、ガイウスを従わせようとする。強固な意志を発揮し、抵抗するガイウスだが、同じ血筋を持つレオンティールが姫に和して力ある声を発したため、膝を屈し、姫への忠誠を誓う。
「では、私めが姫の露払いをいたしましょう」
ルハーブより獲得した魔剣を振るい、火神教団の拠点へ夜襲をかけるガイウス。
この隙に、一行は河を下り、ラルハースへと辿りついた。
姫君を迎えたジェイガンは、タルタス救援のため、霧船を派遣することを約束した。
かくて、タルタスはラルハースの援軍を得て一命を取り留めたが、まだ、火神教団との激闘に終わりは見えない。
騎士ヘリオドールは、タルタスに戻り、再び火神教団との戦いに身を投じることとなった。
漂泊の戦姫グロリアは、故郷への郷愁が抑えがたく、単身、炎の大地へと戻るが、長き放浪の中、彼女の肉体と精神を蝕んできた病と狂気はもはや救いがたく、狂乱の末になくなった。
従兄弟の結婚を見届けたレオンティールは、恋人ディーテの下へ戻っていった。だが、そこには、アガニ家の古き血筋を狙う異端者ウォルターが先回りしており・・・・・・・・・・・・
~Fine~
最終話ということで、一夜目、二夜目の参加者も交えて、盛り上がりました。
PS:一部修正