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November 28, 2009

補足

修羅場続行中。メールでご質問が来たので、2点補足。

●『ブルーローズ:ネクサス』

質問をいただきました。

Q:『ブルーローズ:ネクサス』のプレイには、『GUNDOG ZERO』は必要ですか?

A:『ブルーローズ:ネクサス』は、スタンドアローンです。『GUNDOG ZERO』がなくてもプレイできます。ルールとデータに共通性があり、『GUNDOG ZERO』のクラスや装備データ、追加ルールなどを流用することが可能ですので、あるとプレイの幅が広がります。

●シャドウラン 2010 リリース

 先日の記事は、2010年第一四半期(1~3月)のリリース予定作品です。

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November 27, 2009

SR4A:2010 ラインナップ

カタリスト・ゲーム・ラボのサイトより。2010年のシャドウランのラインナップ。
小説アンソロジーの予定がでましたね。

* Shadowrun 20th Anniversary Limited Edition [Exclusive Core Rulebook]
* Runner’s Toolkit [Boxed Accessory]
* Vice [Setting]
* Midnight: Dawn of the Artifacts 2 [Adventure]
* Darkest Hour: Dawn of the Artifacts 3 [Adventure]
* Spells & Chrome: A Shadowrun Anthology [Shadowrun short stories]

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November 26, 2009

『ブルーローズ:ネクサス』Amazonで予約開始

 表題通り。『ブルーローズ:ネクサス』の予約がAmazonで始まりました。
 ぜひともお楽しみに。

 銀行に行ったついでに、本屋に寄ったら、クトゥルフ神話TRPGでお世話になっている内山靖二郎さんの新作「わるぷるキス2」が出ていた。クトゥルフ神話TRPGのリプレイ「るるいえアンティーク」も予定され、ノリノリですね。
 あと、バンタン卒業者の出世頭である大楽絢太氏の新シリーズ「テツワンレイダース」の1巻も発見。前作の武器屋シリーズから1年、ついに新シリーズ開幕おめでとうございます。

 さて、仕事に戻らないと(汗)

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November 24, 2009

京都深淵CON、R&R-CON

Photo

『ブルーローズ・ネクサス』制作作業で大騒ぎですが、三連休はイベント三昧。

●京都深淵CONへ

 土曜日・日曜日は京都深淵CONへ。前夜祭もあるので、土曜日早朝の新幹線に飛び乗る。
 10時には琵琶湖岸の浜大津の会場についたので、届いたばかりのドミニオン:海辺を回す。「宝の地図」が炸裂し、デッキの上に金貨4枚が置かれる。おやおや。派手になる一方で、遅延系の効果もある。密輸人は要注意。

●深淵:龍の山へ

 昼になり、まずは、一度目の深淵。
 完全渦型でしたが、呪われた天才剣士とか、剣の侯爵に恋人を捧げて白銀の聖剣をもらった人がいたので、容赦なく火龍(召喚値130)をぶつける。

 龍の山に、導かれるように集う人々、それを迎え入れる貴婦人と侍女(全部PC)。
 貴婦人と侍女の組み合わせが楽しそうでした。

 龍とのバトルは、龍の三連撃で聖剣使いのカードが吹き飛び、混戦へ。
 それでも生命力を半分がた削ったところ、主催者から「そろそろ時刻ですよ」のコール。
 おりしも、龍に与えたダメージで、龍が夢歩き。
 山札から開いたカードが語る。

 我が運命はまもなく終わり、時代は変わっていくだろう。

 どうも運命カードは空気を読む能力が実装されているようですね。

●BRN:イスカンダル・カーチェイス

 夜の部は旅館に移動し、『ブルーローズ・ネクサス』。
 インドのマハラジャからオーパーツをもらうために、陰謀組織とカーレースをするというシナリオ。
 ブルーローズ、シュープリーム、《龍三合》、セレスティアル・ゲート。

●深淵:タルタスの崩壊

 日曜日は京都深淵CON本番。
 私は、JGCの深夜イベント以来、何度も取り上げてきた辺境騎士団領の街タルタスを舞台にした渦型シナリオをば。

「東方からの蛮族軍団が迫る。外交密使たちがかき集めた同盟軍も崩壊。
 崩壊の時が迫るタルタスは、最後の決断の時を迎える」

 選ばれたPCは貴婦人、侍女、傭兵、伝書使、そして、死の乙女に従う夢占い師。
 夢占い師は第二の運命として「血の渇き」を獲得。ラスボスになる気満々。貴婦人をたらし込み、地下に隠されたルハーブの封印を破る生贄にせんと、暗躍する。一方、貴婦人は領主の夫とともに、タルタスを救うため、決断を迫られる。

 街に迫る蛮族の脅威を感じつつも、プレイヤーがノリノリで運命の効果を絡めていった結果、セッションはどろどろの宮廷陰謀劇になっていく。ナセンシアの末裔で謀反を企てていると噂される伝書使は死んだ妻の資料に捕らわれているのだが、妻を殺したのは夢占い師であり、妻が苦悩する結果を作り出したのは、彼女の言動を誤解して追放した貴婦人だった。貴婦人は意を決して、伝書使に思い出を語り、和解するも、その密会を逆手にとって、夢占い師は貴婦人の不倫と領主に吹き込もうとする。
 どろどろの決着はルハーブの封印へ至る地下道。
 不出来な領主の息子を唆し、ルハーブを解放しようとする夢占い師だったが、領主と貴婦人の愛は貫かれ、傭兵と伝書使に追い詰められ、領主の息子とともに、奈落へ身を投げた。
 かくして、タルタスの封印は守られたが、戦況は悪化するばかり。
 やむなく領主は「獅子王教団」導入を決意し、同時に妻子をラルハースに逃がそうとするが、貴婦人は夫とともに残ることを選び、若い姫君を信頼する侍女に託して、ラルハースへと送りだした。
 タルタスは滅びのドラマを演じることになる。

 貴婦人と夢占い師の人がノリノリでドロドロの宮廷陰謀劇をリードしてくれました。

●R&R-CON:深淵:タルタスの崩壊 B-バージョン

 月曜日はR&Rステーション4周年記念のイベント「R&R-CON」にて、「深淵」。西上が『ブルーローズ・ネクサス』。

 私は、今回もタルタス崩壊を舞台にした渦型をプレイ。
 選ばれたテンプレートは魔道師候補生、傭兵、奇妙な旅人、侍女。
 傭兵が「故郷を滅ぼされ」て、そのために戦う正統派ヒーローとなり、ついでに、領主の若き姫が恋人という設定になった。従って、侍女は姫のおつきになるのだが、悪意の噂が流れ、姫を狙ったギュラニン党の暗殺者と恋仲になった上、心中に失敗して自分だけ生き残ってしまったというトレンディ・ドラマばりの裏設定がかってにねつ造されてしまう。
 魔道師候補生も、姫の従兄弟になる。過去に記憶の欠落があり、毎晩、地下で根っこに縛られる悪夢を見る。その上、魔族教団に入り、逃げ出した過去まであるが、タルタスの危機で呼びもどされた。
 そこへやってくるのが、ルハーブの封印を解く気満々の「奇妙な旅人」。友なる動物が出来、水鳥になったので、アヒルにしたら、刻印がつき、双頭の妖魔ブリンの魔力を持っている、すなわち、猛毒アヒルに!
 アヒルを抱いた異端者が暗躍するのだが、その背後では、不出来な領主の息子が血筋のよい妹へのコンプレックスから酒におぼれ、堕落の道を辿る。魔道師候補生が悪い友達から引き離そうとするが、金狼教団のティコンダ子爵が堕落を加速させようとする上、魔道師候補生の喪われた過去をえぐり出す。

 子爵:5年前の一件、忘れたとは言わせないぞ!
 候補生:・・・(記憶がないのだけど)

NPCの若き姫君は英雄たる傭兵を婚約者としているが、どうも何か複雑な感情があるようだ。侍女の前で「兄上様」と呟いて涙を流したり、「これも定め」とか言ってみたり。英雄たる傭兵以外が全員、黒い発言を繰り返す。
決着は地下の迷宮。
第一の封印を守る根の侯爵を撃破したところで、姫君の運命が発動。地下に封じられていた銀鏡の龍を身に降ろす。最終的な契約には「愛する者を生贄に捧げることが必要だった」ので、英雄を食らうことに決意した。それこそが「心変わり」で英雄を裏切り、人柱にすることにしたのだ。
 そこで火龍復活に反対する奇妙な旅人が姫を襲うが、傭兵は裏切られたにも関わらず、姫への攻撃を代わりに受けて、倒れる。不出来な兄もその姿を見て姫の前に立ちはだかり、異端者は血まみれで立ち上がった傭兵と候補生、侍女に倒される。
 こうして傭兵は愛する姫を守ったが、その運命はここで終わった。
 完全な火龍と化した姫は傭兵を食い殺し、龍となって地上に飛び去ったのである。

 生き残った侍女と候補生は、不出来な兄を英雄と仕立て、タルタスを守ることとした。
 かつて姫であった火龍は、蛮族を殲滅した後も、タルタスの上空を待っている。

●告知

 閉会式にて、今後の告知。

・『ブルーローズ・ネクサス』
 12月後半発売に向け、最終シークエンス中。GUNDOG ZEROをベースに、現代トレジャー・ハンターアクションです。

・『真・女神転生X』
 もろもろ、大人の事情がありまして第二版は来年末に伸びそうです。その代わり、来年初頭に、いくつかのサプリメントを増刷する他、JGCまでにサプリメントをさらに制作する形になりそうです。
 リプレイは、「ナイト・テイル4」が来年1、2月の予定で制作中。シリーズ最終巻で、龍の住むビルのメンバーは、木星に向かいます。最終決戦はエウロパの予定。

●いただきもの

 京都にて、以前、「比叡山炎上」の取材におつきあいいただいたOさんから、都鶴酒造の清酒、都鶴辛口「龍馬」をいただく。栓を開いただけでただよう濃厚でフルーティな吟醸香。口に含めばすきっとして心地よい。ああ、よい日本酒であります。ありがたい。

追記:7-11を経営する親戚から、ネスカフェのカセット式コーヒーメーカー「ドルチェ・グスト」とカセットを各種いただく。おかげで、「カフェ・ルンゴ」「エスプレッソ」「カフェ・マキアート」などが簡単に飲めるようになった。コーヒーのカセットが16杯分で800円弱、コーヒーとミルクの2カセットを使うラテ・マキアート系で8杯分800円弱と、ランニング・コストはそれなりにするが、さすがに香りがよいし、カセット式なので、準備と手入れが手軽なのはありがたい。

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November 20, 2009

クトゥルフコミック、明日は京都

 修羅場継続中。明日からイベント連投なので、そこまでにどこまで上げておけるか? もう一頑張りします。
 そんな状況だったので、昨日は学校にみゆぞう先生が来てくれたのに、ゆっくり飲めず。いずれ落ちついたら、飲みましょう(汗)

●明日から京都

 明日・明後日と京都深淵CONに向かいます。琵琶湖畔の浜大津が会場です。詳しくは主催者のページへ。昼間は深淵、夜はブルーローズの予定。
 あと、ドミニオンの「海辺」が発送されたので、基本と合わせて持っていくか悩む。スケジュール的には、「通路」ぐらいの軽い奴でもう十分かなあとも思いますがね。
 月曜日はR&Rで「深淵」。

●コミック版クトゥルフの呼び声

Photo

 森瀬繚さんより一足早くいただきました。
 非常に忠実なHPLの「クトゥルフの呼び声」のコミカライズです。作者はほぼ新人の方で、やや古めかしい絵柄ですが、ラヴクラフト原作なのでOKか? コミックの間に、50Pもの解説が挟まるので、クトゥルフ神話入門にも適するかと思います。

●URLメモ

 デジタル刺青 皮下にデバイスを入れ、血液成分で発電とか。どんだけサイバーパンクなんだか。

 岩下深雪さんの人形個展、江戸浮世絵展  22日まで。お誘いいただいたのに、行けそうにありません。江戸茶話会の再開、楽しみにしております。

 野田昌宏文庫 宇宙軍大元帥として愛された名翻訳者のSFコレクションで、アメリカのパルプ雑誌が閲覧可能に。

 翻訳ミステリー大賞シンジケート

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November 16, 2009

R&R62 週末はイベント

 引き続き缶詰中。

●R&R62 発売中

 お世話になっているTRPG雑誌、R&Rの62号が発売中です。
 こちらの関係記事は二つ。

 「深淵第二版」は、辺境見聞録魔都篇。掲載テンプレートは「異端イェロマーグ派の吟遊詩人」。魔族にお話を聞きに行こうと言う、よくないあたりで実践思考の詩人です。

 『ブルーローズ・ネクサス』の紹介記事。基本的に、GUNDOGとコンパチですよ、というお話。相変わらず、四つの陰謀組織ががんばってます。

 次の63号では『ブルーローズ・ネクサス』の特集(リプレイ込み)。

●週末はイベント

今週末の連休はイベントであちこちに。

11月21-22日 京都深淵CON 一応前夜祭から行きます。Mixiにもコミュがあります。

11月23日 R&R-CON 秋葉原のR&Rステーションも開店4周年。私は「深淵」、西上が『ブルーローズ・ネクサス』のGMをいたします。

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November 10, 2009

イベント、Cthulhu’s Reign

 『ブルーローズ・ネクサス』の追いこみで缶詰中。しばし、書き込みがお休みします。

●告知

 以下のイベントに参加予定。

11月21-22日 京都深淵CON    京都で深淵オンリーCON。前夜祭にも参加します。
11月23日 R&R-CON        私が「深淵」、西上が『ブルーローズ・ネクサス』をGMする予定。
来年1月9-11日  TRPG文華祭  今年はお正月早々です。

●朝松健先生、海外アンソロジーに寄稿

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 小説家の朝松健先生が、米国で来年発売予定のクトゥルフ神話アンソロジー「Cthulhu’s Reign」に寄稿されました。日本のAmazonでも表紙が発表され、予約できるようになりました。国内での著作も100冊目となる「ぬばたま一休」が発売中。おめでとうございます。

 サイドバーに置いておきます。

●それでもこんな日々

 南極探検はラスボスを前にレベルアップ中。
 P3Pの女性主人公編もチェック中。
 専用執事服とかネタ装備が楽しいですな。

 暇を見て料理。ゆで卵の味噌漬けがうまし。
 さらに、生の卵黄の味噌漬けにも挑戦。
 1日でねっとりとした濃密な味になり、酒のつまみによし。
 失敗して黄身が崩れた物は味噌と混ぜてしまい、飯につけてくらう。

●URLメモ

 ネットサーフィン中、知人BLOGなどより収集。

 ラヴクラフトに捧げる12のカクテル。 いずれ再現したいところ。

 GeoHex グーグルマップをヘックスで埋め込むというリアルハック。こっちが本家。

 電光石火  先日のクトゥルフOnly Conでうまい酒を教えてと言われ、僭越ながら上げてみた。私もまだ飲んでいないが、斯界の折り紙つき。九州の焼酎専門店の店主でこだわりの挙句、自分で発注して作ってしまった一品。ぜひ、飲んでみたい。

 

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November 02, 2009

呪われた歌の探索@関東深淵CON

 ゲームが違うので、項目を改めて日曜日の話を。

●呪われた歌の探索@関東深淵CON

 日曜日は埼玉県籠原での関東深淵CON
 ネタは渦型で、異端イェロマーグ派の吟遊詩人を主人公に、「魔族の歌を聞きに行こう!」。

 異端イェロマーグ派の吟遊詩人は、次のR&Rに掲載予定のテンプレート。
 魔族の歌を歌うべく、さすらう者。
 この詩人を中核に、追放された歩兵、通火の魔道師の3名が西方草原に、星の太守レウーブの歌を探し求めるというもの。
 途中、チェタリ(肉食の半馬人)に襲われたり、吐息の大公タンキンの罠にかかりつつも、レウーブが守護する冥界の塔に到達。タンキンの策謀で、冥界へ送られそうになるのを逃れ、宝玉の大公バーグローが待つ塔の上を目指す。
 守護者レウーブを撃破した一行は、バーグローが辿った悲惨な人生、反逆者への呵責なき拷問、失われた手足と舌の物語を幻視する。
 詩人はこの歌を持ち帰り、魔道師は魔族の秘密を得、歩兵は追放された故郷から愛する妻(ただし、タンキンの作った傀儡)を取り戻す。

 ここで話に区切りがついたが、まだ時間があったので、年代記風に第二話へ突入。

 4年後、歩兵は愛する妻を失い、残された愛娘とともに隠棲していたが、娘は「封印の破壊者」(草原の大公の封印を解ける)の運命を獲得し、緑の猟犬に狙われることになる。このことを幻視した通火の魔道師が駆け付け、魔道師学院へ向かうことを提案する。
 一方、「緑の猟犬」から裏切りを依頼された吟遊詩人は、河船で逃げてきた歩兵らと合流する。「呪われた天才剣士」ジェイドを連れた異端者アダマスに追われ、一行は、魔道師の儀式魔法「魔法の小道」で一気に脱出を図るが、それも敵の計略のうちであった。深淵の底で、封印の猟犬カムラブールに襲われ、何とか撃退するも、歩兵は気絶寸前、そこへ畳みかけるように、ジェイドとアダマスが襲いかかる。うなる魔剣に圧倒される歩兵だったが、詩人と魔道師の助言により、魔剣を叩き落としてこれを倒す。それを見たアダマスは逃走、一行は無事、魔道師学院へ逃げ込んだ。

 かくして、運命の子は、魔道師学院でその生き方を学ぶことになった。

―FIN-

 渦型で魔族の過去設定をでっちあげたり、魔剣を振り回して悪者台詞を吐いたり、これはこれで楽しいセッションでした。

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ニューオリンズの夢@クトゥルフOnly CON

P3P到着。女性主人公でスタート。とりあえず、ゆかりっちと友達になる。
南極はデビルマンを倒したところで中断中。ラスボス目前のはずだが、ここからがきつい。

●ニューオリンズの夢@クトゥルフOnly CON

 土曜日はクトゥルフOnly CONでゲストキーパー。
 現代の新宿三丁目が舞台。

キャラクター作成は「自分キャラ」。
ランダムではなく、プレイヤー本人に近いキャラクターを自己申告で作るという遊び方。
 本業並みは75%という目安で行く。

 プレイヤー5人中、紅一点の女性が「制作:ギャルゲー 15%」とか書き始める。
 落ちつけ(笑)

 舞台となるのは、新宿三丁目にある地下一階のこじゃれたバー。「IN MEMORIUM」。
 そこで、行われる朗読劇「ニューオリンズの夢」を聞きに集まったPCたちは、謎の少女が朗読する「クトゥルフの呼び声」を聞くうち、自分たちが数年の記憶を一切失っていたことに気づく。(喪失した期間は1D6年)。
 手帳には、自らが学んだことのない特定分野を熱心に研究した跡が残されているが、なぜ、そうしたのかは全く分からない。携帯に残るメールや通信履歴に覚えがない。やがて、一人が実家に電話すると、その期間、彼は失踪していたことが分かる。
 何があり、なぜ、ここにいたのか?
 美少女が朗読する「クトゥルフの呼び声」が朗々と響く。

「わたしが思うに、この世で最も慈悲深いことは、人間が脳裏にあるものすべてを関連づけられずにいることだろう」

 異常な状況に外へ出た役者志望の青年は、暴風に飛ばされそうになる。
 吹き荒れる風はなぜか引き寄せるような不可解な動きをする。
 本能的な恐怖が身を包む。
 電気技術者に救われ、バーに戻った彼はやがて、自らの秘密に気づいてしまう。

 一時的な発狂に陥った役者の青年に、キーパーは、セッション・テーブルから少し離れたイスを指し示す。
 そこに座った青年に、「マレウス・モンストロルム」を差し出す。
 キーパー「ここ(P22-)とここ(P95-)を読んでおいて」
 プレイヤー「うわあ」
 キーパー「あのキャラクターは、ステージの隅で謎の石板を読み始めた」
 他のプレイヤー「あっち、いっちゃったよ」

 第二の発狂者と入れ替わりに、セッション・テーブルへ戻ってきた役者の青年は、バーの他の客と同様に、カスタネットを叩くことで会話し始める。第二の発狂者もやがて石板を読み終え、セッション・テーブルに戻ってきて、カスタネット会話の開始。

他のプレイヤー「人間の言葉で会話しろ!」

 その後、第三の発狂者が出て、事情がおおよそ見えてきたが、同時に、正気度ロールでファンブルを振った山梨の青年が、バーから飛び出し、暴風の中で待ち受けていた「天敵」に襲われる。

キーパー「触手の攻撃だな。2D6本か。(コロコロ)」
青年「12ですね?」
キーパー「命中判定をしようか……11回命中、クリティカル2回」

 合計88ダメージを食らって、青年は粉みじんに。

 台風に乗ってオーストラリアから飛来した「天敵」は、朝になれば、台風とともに飛び去るとのこと。
 扉にバリケードを築き、対策としての電撃銃の制作に入るが、電子工学の技能を持っているのは、まだ発狂していない、つまり、状況に分かっていない一人だけ。何とか理性を取り戻し、事情を説明して制作を行ううちに、換気孔から触手が侵入していた。たった一つしかない電撃銃で何とか撃退を試みるものの、使いなれない電撃銃が外れるうち、二番目に発狂した青年が触手につかまり、換気孔のスリットから無理矢理、引き出されかけ、体が真っ二つになって死亡。
 何とか残る3名は換気孔をふさいで朝まで生き残る。

 何が起きたかは、「マレウス」(P22)か「クトゥルフ神話TRPG」(P166)をお読みください。

●付録:今回の美少女(?)

 今回、狂言回しとして、「クトゥルフの呼び声」を朗読する美少女(3~5歳ぐらいなので、美幼女か?)を出しました。元写真ではありませんが、下の写真の中央に映っている白いドレスの子です。1920年代に活躍したある有名人物の子供時代です。
さて、誰でしょうか?
 セッション参加者はもちろん、コンベンション参加者もすぐには分かりませんでした。

 分かった方は、答えを口にする前に、正気度ロールをぜひ。(0/1D3)

Photo

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