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February 01, 2010

深淵:死体が多すぎる

 2月に入りました。あっという間です。
 某所お手伝いも終わったようなので、腰をすえて、あれやこれやを書き上げねば。深淵、『ブルーローズ:ネクサス』、シャドウランといければよいなあ。

●深淵:死体が多すぎる

 昨日は、東京深淵CONシキサイ。今回は、初版テンプレートの再評価テストも兼ねて、新テンプレートばかりで、歴史ミステリー。タイトルは最近、読んでいる「修道士カドフェル」の二作目から。
 謎の疫病「青斑病」が蔓延し、次々と死者が出ている小国ボルロス。そこで、研究と隔離のため、施術所に運び込まれる死体の山の中に、絞殺された領主の息子ルロイの死体が混じっていた。殺したのは誰なのか? そして、疫病の原因は?

 今回の謎に挑むPCは4名。

・移動判事 オトカル 「運命の介添え人」「導く者の伝説」
 ヴァクトンの法の学舎から派遣された妖精王国選任判事。本来は、裁判が本職であるが、疫病騒ぎに巻き込まれ、ボルロスで人々の治療に当たっていた。かつて無実の人物を誤って死に追いやったことがあり、正義を貫き、弱者を救うことを人生の目標としている。

・治療師(黒剣のまじない師)マデリン 「死霊の呪縛」「森の結界」
 ボルロスに住んでいる治療師。森に紛れ込んだ一夜の内に、20年が経過していた。領主の息子ルロイとは互いにひかれ合っていたが、身分の違い、実年齢の違いから、進展しないままでいた。殺されたルロイの霊を感じる。

・黒天教の神官ヘクトール 「自己犠牲」「追放」
 黒魔を信仰する異端教徒。すでに片腕が黒魔のように変化している。異端の罪で一度はボルロスを追放になったが、また、戻ってきて地下牢につながれていた。疫病騒ぎの結果、黒剣の治療魔法を使うことを代償に、牢屋から引き出される。

・黒剣の魔道師ギル・ガーランド 「近親憎悪」「龍の定め」
 白き仮面の獣師ザルツを宿敵とする黒剣の魔道師。ザルツに打ち勝ちたいという気持ちに狩られている。疫病対策の術式を実践するため、魔道師学院からボルロスに派遣される。

 物語は早速、「ひものようなものでくびり殺されたルロイの死体をマデリンが発見するところからスタート。判事のオトカルが検死し、疫病の痕跡もなく、首にある索条痕から絞殺と判断する。そこへ、牢屋から引き出されたばかりのヘクトールを連れ、領主ボルロス卿と黒剣の魔道師ギルが合流、PC一同に、犯人捜索が命じられる。
 ルロイはここ数日、疫病による街の混乱を納めるため、町中を駆けまわっていたが、昨夜は友人に会いにいったらしい。一行はリストアップされた友人候補を見て、マデリン、ヘクトール、オトカルが盗賊のジャックに会いにいくことにした。20年の時間を飛び越えたマデリンは、この街の悪党どもの幼少期をまるで昨日のように覚えている。ジャックも、おしめを変えられた話まで出されて説教され、城の地下深くにある封印から宝を盗み出した一件を吐露する。どうやら、これが疫病騒動の原因らしい。実際に盗み出したトムは死に、売却した商人のアーベルも死んでいた。直接、触れなかったジャックは無事だった。どうやら、その宝物は旅籠に留まっている白銀の聖騎士シャルルが買い上げたらしい。
 一方、その頃、死体の調査を進めていたギルの前に、宿敵たる獣師ザルツが姿を表し、この疫病騒ぎに自分が関わっていないことを伝える。歯噛みするギル。そして、ザルツはヘクトールを介して、もう一度、索条痕を調べろという。ギルが再調査すると、索条痕のすぐ横に奇怪な瘢痕がある。円状のそれは、ここ荒野の中では存在しないはずの海洋生物、蛸の吸盤跡に似ているではないか? 殺したのは人以外なのか?

 場面は戻って、旅籠に向かったマデリンとオトカルは、白銀の聖騎士シャルルを問い詰めるが、その言動がおかしい。問い詰めると、聖騎士は矛盾したことを言い始め、やがて、魔力のこもった聖剣を引き抜く。
 そこに、ギルとヘクトールが到着し、戦闘開始。
 聖騎士は奇妙な動きでギルをきろうとするが失敗。
 さらに首元から触手を伸ばし、オトカルをくびり殺そうとする。
 必死で回避したオトカルは、レイピアで聖騎士を倒す。(叙事詩に残る一撃)

 倒した聖騎士はなんと首の部分が別の生き物で、首の下から触手が生えていたのである。

 領主の館に戻った一行は、その怪物が、城の地下、「澱みの池」に封じられている魔族《腕多き者ダスール》の眷属であることを知る。どうやら、封印が緩み、復活を求める魔族が青斑病を通して人の命を吸おうとしたらしい。ルロイはその策謀に巻き込まれ、命を落としたのだ。

 ここでヘクトールが高らかに宣言。
ヘクトール「黒魔様を召喚すれば、事件は解決です!」
一同「この国が滅びるから!」

 領主家に残されていた古文書から封印の術式を知った一行は、封印のある地下「澱みの池」へ。

 文系中心のPCばかりだったので、傭兵、歩兵、弓兵をひとりずつつけてもらうも、傭兵は地下へ向かう途中で、ダスールの瘴気に当てられて逃走してしまう。「澱みの池」に到達した一行の前には、ダスールの影と、ダスールに支配されたルロイの死霊が立ちはだかる。池の中から次々現れる触手に囚われ、澱みの池に引き込まれてしまう歩兵と弓兵。やむなく、オトカルが囮になる間に、ギルが封印へ飛び込み、ヘクトールの支援を受けて封印の儀式を始める。マデリンはルロイの亡霊にまとわりつかれるが、森の結界から持ち帰っていた翼人の石で彼の死霊を解放する。触手の数が増え、追い詰められる一行だったが、ルロイを解放したマデリンが封印の儀式に参加し、最後の語句を唱え上げる。
 かくして、ダスールは封じられ、青斑病の脅威は去ったのであった。

 数日後、異端の罪を許され、城外という制限つきながらも、黒天教の布教を許されたヘクトールは、いびつながらもその教えで故郷を守る活動の一歩を踏み出した。移動判事のオトカルは正式にボルロスの判事となり、この国の治安を守る立場になり、ヘクトールを監視することを決意する。
 事件解決の恩賞として、貧民街の救済を求めたマデリンは、貧民街に作った学校で子供たちの教育に取り組み始めた。貧困をなくすためには、食事の支給だけでなく、人を育てなくてはならない。
 そんな中、かつて、20年の時を超えた森の声が聞こえる。

声 「この時代でのお前の役目は終わった。森に帰るならば、時の扉を開こう」
マデリン 「いいえ、私の役目は終わっていません。私は今、この時代で自分に出来ることを見つけました」

 黒剣の魔道師ギルは、事件の後始末を終えた後、白銀の聖騎士が残した魔剣を封じるべく、魔道師学院へと帰る。諸般の報告書を書きつつも、宿敵たる獣師ザルツを排除出来なかったばかりか、助けられるという屈辱が身を焼く。そんな心に応えるように、白銀の魔剣がささやく。

「力はほしくないか?」

 ~Fin~

 ミステリー物ということで、移動判事が暴走しつつ、マデリンが殺された恋人とのドラマを演じ、黒剣の魔道師が役目を果たす。黒天教のヘクトールは「黒魔様の加護があれば事件は解決だ」と危険なロールをしつつも、各自をサポートしてくれました。異端者なのに、魔道師の方が悪っぽかった。みなさん、おつかれさまでした。

●イベント予定

 次回の東京深淵CONシキサイは、4月18日。
 山梨深淵CONが5月9日で、前日から宿泊CONの予定。

 その前週のGWには、某方面へ向かう予定。

 あと、3月後半には、重要なイベントは二つばかり飛び込みつつありますが、このあたりは主催の告知を待ちましょうということで。

●いただきもの

 山梨深淵CON主催のきらさんより、お酒をいただく。
 養老酒造の本醸造生原酒「櫂」である。

 早速飲む。
 木の香りがただよう、上品で優しい飲み口。それでいて複雑。
 うまい。ありがたい。

 HPを見たら、2月14日が蔵開きらしい! ちょっと気になるな。他の蔵開きをざっと検索してみる。

2/6 菊正宗 灘
2/7 上野酒蔵めぐり
2/13 神鷹 灘

佐賀県酒造組合の蔵開き情報ページ

●iPad 追記

 最初に思ったこと。

 iPadでラブプラスを出せば、完璧!

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