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March 22, 2010

深淵:歌の龍王、BRN:アンナ・ミッチェルの遺産

 だんだん、暖かくなってきました。
 今日の予定。図書館回り、『真・女神転生X』リプレイの再校作業、。

●深淵:歌の龍王

 スザク・アーカイブに、「深淵第二版」のウェブ小説連載「歌の龍王【38】龍骨の野(1)」をアップしました。やや短いですが、舞台はレ・ドーラへ。次回は来週の予定です。

●BRN:アンナ・ミッチェルの遺産

 昨日は、R&Rステーションで、『ブルーローズ:ネクサス』のオンリーコンでした。『ブルーローズ:ネクサス』チームからは私と西上がGM参加、あと、ガンドッグ・リプレイやD&Dの翻訳で活躍中の岡和田晃さんもGMとして来てくれた上、主催者側が用意した『ブルーローズ:ネクサス』大好きGMの葬送隊長さん、こたくさん、主催の印南さんで合計6卓。

 今回のテーマはオーパーツ物の原点に立ち返って「クリスタル・スカル」です。

 クリスタル・スカルについてはご存知の方も多いかと思いますが、1927年、英領ホンジュラス(現ベリーズ)の古典期マヤの遺跡、ルバアンタンで、探検家のミッチェル・ヘッジズの養女アンナが発見したものです。その後、捏造疑惑、偽物鑑定などがなされておりますが、今でも、もっとも著名なオーパーツであります。

 「クリスタル・スカル」にはいくつもの伝説があります。

「世界に13あり、すべて集めると世界の真理が得られる」
 「クリスタル・スカルを使って、呪った相手を殺せる」
 「2012年までに13のスカルを集めないと、世界が滅びる」などなど。

 いわゆる「2012問題」、マヤの長期暦の区切りが2012年12月23日にやってきて、世界が滅び、新たな世界(第六世界)が始まるという伝説にも、クリスタル・スカルがリンクしているのである。

 ここで重要な追加情報がひとつ。「クリスタル・スカルの謎」(並木伸一郎+山口直樹)によると、クリスタル・スカルの所有者アンナ・ミッチェル・ヘッジズが、2007年4月11日にカナダで息を引き取ったという。享年100才。1927年の発見以来、80年の長きに渡り、クリスタル・スカルとともに生きた女性でした。

 彼女に敬意を表し、今回は彼女の死から3年。再びルバアンタンにクリスタル・スカルが出現、世界の運命を決めるという話。舞台となるのはベリーズ、ルバアンタン遺跡。国内ではほとんど資料がありませんが、海外サイトにはマップまで載っていました。

「アンナ・ミッチェルの死から3年目の2010年4月11日。彼女の死以来、行方不明になっていたクリスタル・スカルが、再びルバアンタンに現れる」
と言う情報に基づき、ベリーズへ派遣されることになったのは、ブルーローズに属する富豪の令嬢リュミエール・ディアマンと学者の娘、泉春菜。リュミエールはジェシカと打ち合わせの後、カロンから操縦訓練を受ける。春菜はマヤ学会で情報収集の後、ストーン・ヘンジでパワーを補給、箕郷と装備の改造に取り組む。
 現地調査員はガンドッグのステラと剣を継ぐ者ウェイス・クレル。
 ステラが予備調査を開始すると、シュープリームの原子力空母アラクネーが入港。カリブ海の治安維持とか言っておりますが、明らかにこの一隻だけで、ベリーズ国防軍の全戦力を上回っています。だって、ベリーズ国防軍は兵員1050人、陸軍装備が迫撃砲6門、カールグスタフ8門、後、セスナと巡視艇が少し、という構成なのです。思わず逃避したくなってコンサートに行ったら、セレスティアル・ゲートの歌姫VEDAのUFOコンサートだった。辛いので、戦友の墓参りにいったら、戦友のホアンと再会、今、ルバアンタン遺跡の前でマヤ料理レストランをやっているから、ウェイトレスにならんか?とか遠回しのプロポーズを受けたり。
 ウェイスはルアバンタン遺跡へ調査に行ったら、《剣》の導きにより、聖戦士ギャラクティカRと遭遇、ハイランダー・バトルに突入。判定には成功したが、ギャラクティカRがより高い達成値を出したので、シーンの演出としては、ギャラクティカのスターロッドがうなり、ウェイスが敗れたことに。

ギャラクティカR:1万年前より腕がにぶったようね。
ウェイス:いや、その(すでについて行けない)
ギャラクティカR:思い出して、アトランティスの日々を!
ウェイス:あう~(涙目)

 しかたがないので、本部に戻ってガブリエルの戦闘訓練を受けた後、「平和な日常」に逃避する。
 やがて、リュミエールがベリーズ入りし、マヤ博物館で予備調査中に、シュタイナーとラスト・バタリオンに遭遇する。

 ここまでは余暇行動によるオープニング。
 以下本編(おいおい)

 4月9日、ベリーズで集合した4人は、ルバアンタン遺跡へ向かう。途中、ラスト・バタリオンを目撃したが、関わりにならないように、ステラの戦友ホアンが経営する遺跡に近いマヤ料理レストランに向かうが、そこではすでにシュープリームのサイバー兵士とマリア・ゲーデルニヒ、さらに、妲己様がお食事中。
 ホアンとのロマンス進行中でウェイトレスになったステラを車と一緒に預けて、残りの3人は夜の遺跡へ向かう。ルバアンタン遺跡はほとんどの発掘が終わり、観光地として公開されているが、この日はどうも特別であった。マヤ遺跡によく見られる神聖球技のコートが、ルバアンタンには三つあるのだが、そのひとつでは、すでに、セレスティアル・ゲートの歌姫VEDAが「新世界への序曲」コンサートの準備中で、「ベントラ、ベントラ」とか歌っている。
極力無視して夜の遺跡を散策する内に、光る何かを持った少女の亡霊が出現。〈感知〉でクリティカルした学者の娘、泉春菜に向かって、手にしていた輝くクリスタル・スカルを差し出す。泉は輝く光の彼方に見える戦士の神殿を幻視し、「門を開き、ケツァルコアトルの元へ向かうのよ」と告げられる。
 呆然とする泉。
 クリスタル・スカルはケツァルコアトルへの扉の鍵だったのである。
 その後、遺跡に併設されたビジター・センターで調査をしようとしたが、セレスティアル・ゲートの連中がアニソン大会を開いていたので、撤収。泣く泣くホアンのレストランに戻る。ラスト・バタリオンまで到着し、レストランは微妙な緊張に包まれていたが、諦めて、二階を借りる。

 翌日、四人は、遺跡に近いケッチ族の村を訪れ、長老であるお婆の話を聞く。アンナのことを覚えていた長老は「世界が変わる時、光(レンバル)に導かれた者が、次の世界を神々に捧げるだろう」という。レンバルとは、クリスタル・スカルの異名である。どうやら、泉はマヤの伝説にある世界の選択に巻き込まれたらしい。「さあ、シ・バ・バルバーの六つの試練を乗り越え、隠された神殿へ向かうのじゃ」
 いわゆるシバルバーについては、シ・バ・バルバーが正しく、これは「もぐらが人をいじめる場所」という意味だそうな。「もぐら」は地底の魔物のことらしい。
 そこへ、ギャラクティカRがやってきて、「アトランティスの門を開く」とか言い出す。ウェイスに向かって、1万年前の記憶を取り戻すのだとかなんとか。

ギャラクティカR:ムーへの門を開くのです!
ウェイス:さっきまでアトランティスだったのに。
ギャラクティカR:アトランティスもムーも一緒です!
一同:うわ、言い切った!
GM:詳しくは「超古代文明」参照。
長老:門の彼方にあるのは、我らが伝説の故郷アス・トラン。葦原の国じゃ。
リュミエール:葦原の中津国……確かマヤ族はアジアから来たモンゴロイドの末裔。
泉:私、日本人なんですけれど!
ステラ:つまり、泉が選ばれたのは必然!?
一同:な、何だって~

 遺跡に戻った一行は、かつて、アンナ・ミッチェルがクリスタル・スカルを発見した祭壇を再調査し、そこで、クリスタル・スカルを発見、光の門を抜けてシバルバーへ突入。六つの試練を切り抜け、戦士の神殿に到達する。そこで時空の扉を抜けたギャラクティカRが追いすがり、次々と陰謀組織の追っ手も出現するが、ウェイスがギャラクティカRと戦い、時間を稼ぐ間に、他の3名が連携プレイで泉とクリスタル・スカルを神殿まで運び、次の世界も、温厚なケツァルコアトルに捧げることで、世界の破滅を防いだ。

 ~Fin~

 最後はずいぶん駆け足になり、ロスタイムまで突入したが、なんとか終了。
 おつかれさまでした。

●製品関係告知

 閉会式では簡単な告知タイム。

 朱鷺田関係では以下の通り。
 ・『ブルーローズ:ネクサス』
  リプレイ単行本の企画あり。夏までに出せる方向で準備中。
 ・『真・女神転生X』
  4月20日にリプレイ「退魔生徒会天使降誕祭」発売。
 ・シャドウラン
  まずは人体改造系のサプリメント「オーグメンテーション」を5月に。現在、最終チェック中。
  6月に西上柾のリプレイ。その後、朱鷺田「ストリートの天使たち」の続編。

 簡単なサイン会の後、近所のもつ鍋屋で打ち上げ。

 麦焼酎「黒騎士」 焦がした麦の味わいが独特。
 「問わず語らず名も無き焼酎」というのも気になったのだが、ボトルだけだったので、今回はパス。

●アノマロカリスのぬいぐるみ

 TOGRのGMとして知られる天秤座の童虎氏より、「アノマロカリス」のぬいぐるみをいただく。感謝、感謝。もふもふしてます。

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