イフコン3:深淵:白き獣師の罠
続けて、三日目、四日目。
●イフコン@熊本
明けて5/3。イフコン熊本。
地元熊本プレイヤーが続々参集。合計37名。
中には、二世プレイヤーの娘さん(8歳)も。
普段はお父さんのDMのD&Dでパラディンをプレイしているそうな。
今日はコンベンションなので、6レベル・ソーサラーだって。
まず、トークショーから。「シャドウラン」のファンも多く、復活に期待が集まる。
●人狼:予想外の展開
続いて、人狼。昨日の勝ちに気をよくして、「人狼」を希望したが、なぜか「サイキッカー」(死ぬと全員とジャンケンして、負けたプレイヤーを殺す)に。一応、村人側である。さて、どうしたものか?
ところが、今回は、地元熊本勢がかなりやる気(殺る気)で、1日目から命乞いをする羽目に。
朱鷺田:オレを殺すと大惨事が起こるから辞めた方がいいよー。
前日の中津で、村人を半減させた恐怖のイベントが発生するのだ。サイキッカーを主張して、なんとか生き延びたが、KKF代表のTさんがネタで、命乞いスペースに上がり続け、人狼狩りの効率が上がらない。保安官や予見者も効果が上がらないようだ。
3日目の夜に弁護士が死んだ段階で、死亡者の職が明らかになるが、死亡した人狼は0。
いくら母数が多いとはいえ、これはヤバイ。
どうも、坂東さんが人狼側くさいのであるが、微妙に読みきれない。初めてのプレイヤーさんが多い分、情報が握りこまれているようだ。各自にカミングアウトを進めるが、出てこない。
そして、Tさんが吊るされた4日目。
次の夜明けにオレの名前が呼ばれた。ついに、人狼に食われたらしい。
(ヤバイ)
そう思った。
何しろ、サイキッカーのトリガー効果は約33%のプレイヤーを強制的に排除する。昨日などこれで村人が半減した。この状況では人狼側に有利だ。とりあえず、ジャンケンし、33%を落とした後、ヴァルハラで弁当を食べ始める。会場の真ん中では、残った10名ほどの村人が輪を描き、最終曲面をどうしようか会議中だ。坂東さんが生き残っている。奇妙な素振りでちらりとこちらを見た。あの人が人狼だったら、これは村人の負けかなあ、と思って弁当を食べていると……
長老:相談の時間の途中ですが、ゲーム終了です。人狼は駆逐されました。
一同:は?
長老:さきほどのジャンケンで人狼4名が全員死亡しました!
一同:はあ?
人狼全員が同じ手を出して、私に負けたらしい。サイキッカーが死亡時の暴走で敵を全滅させる「いや! ぼーん」現象なんて……どこの、超能力マンガの最終回ですか?
人狼諸君、ジャンケン弱すぎ。
長老(審判兼進行役)も一瞬、まさか全滅などしてないはずと思い込み、次の日が始まったが、投票用紙を突き合わせ、プレイヤーを確認したら、全滅していたそうな。坂東さんは先祖返り(人狼の味方)だったそうだ。人狼が見極められず(そりゃもういませんから)困っていたらしい。一方、Tさんはボディガードで、私を守っていたという。サイキッカーは危険な爆発物だからね~。
●深淵:白き獣師の罠
セッション・タイム。「深淵第二版」を渦型で回す。
参加PC
黒剣の魔道師 アルコズール
運命 「近親憎悪(ライバルはレディアス)」「不幸」
不幸にも、白き仮面の獣師レディアス=イル=ウォータンを追うことになった黒剣の魔道師。大剣のゼルから「結果を出すまで還ることは許さぬ」とか言われてしまう。とりあえず、不幸な人。
傭兵アルフォンス・マドラス
運命「待機」「心変わり(恋人は魔族の走狗)」
失踪した恋人ミモレーヌを求めて旅する傭兵。
漂泊の戦姫サラ・アルビナース
運命「故郷を滅ぼされた」「親が罪人である(冤罪で獄死)」
死霊の公子スナーダルの陰謀により投獄され、その隙に国を滅ぼされたアルビナース伯爵の一人娘。報復の手段を求める。セッション途中で「運命の出会い/恋愛」を獲得し、アルコズールにアタックする。
騎士エフェソス・リバス
運命「死の予言」「遠い声(雪狼の戦姫ネージャ)」
リバス家の一族を探す騎士。雪狼の戦姫ネージャに見込まれ、風の中にその声を聞く。アリスを探しに来た。
白馬を連れた娘アリス・アリアンロッド
運命「友なる動物」「滅びた貴族の子孫」
白馬ルルールを大事にする牧場の少女。かつて、黒魔に滅ぼされたリバス家の最後の子供だった。エフェソスに見出され、親族の地へ向かう。愛馬ルルールは、魔族オイマークの分身が封じられている。ルルールには沈黙の刻印が刻まれているため、話すと命を削ることになるが、なんとか、アリスを助けようとする。
【物語】
偶然、北への旅を一緒にすることになった5人は、霧に包まれた山中で、邪悪な白き仮面の獣師レディアスと火を吹く魔獣の襲撃を受け、滅びた村へと追い立てられる。この時、「死の予言」の効果で、エフェソスは魔獣の獲物に選ばれる。
やがて、無人の村に達した一行はその奥の祠で雷鳴の魔剣を発見する。魔剣との遭遇で、自らが雷鳴の信徒であったことを思い出すアルコズール、そして、この村こそ父が残した魔法の遺産であり、アルコズールと幼少時に出会っていたことを思い出したサラは、突然の恋情に狩られ、アルコズールに抱きつく。
空気を察して、祠を出た3人だが、アリスをいとおしく思っていたエフェソスもまた、アリスに迫ってしまう。そこで、ルルールが青年の姿に変身し、アリスを守ろうとする。何か話そうとするたびに傷ついてしまうルルール。
ルルールを抱きしめるアリス。
まるでルルールの具現化を読んでいたかのように、レディアスは、魔獣軍団、獅子の戦姫の姿になったミモレーヌと登場、ルルールを「貴重な実験素材」として手に入れようとする。
かくして、戦闘開始。
魔獣はエフェソスを追い、ミモレーヌはルルールに向かうが、かつての恋人であるアルフォンスはルルールこそ待っていた人物と思い定め、彼を救うために、恋人と刃を交える。血の涙を流しつつ、ミモレーヌを倒すアルフォンス。その隙に、アリスはルルールとともに祠の中に隠れ、アルコズールは雷鳴の猟犬を召喚する。
予想を上回る展開の速さに、レディアスは魔獣たちを残して撤退。
そこへ雷鳴の猟犬が落ちてくる。
身を隠すエフェソスとアルコズール。雷鳴の魔剣と首飾りで迎えるサラ、離れた場所で恋人の遺骸を抱くアルフォンス。そして、アリスの上にはルルールの体から出現した巨大なツグミの翼が覆いかぶさった。
翌朝。
雷鳴の魔剣を完成させたサラは、雷鳴の信徒となったアルコズールを連れ、故郷奪還の旅に向かった。
ルルールに守られたアリスは、雷の大公に願い、彼との人生を手に入れた。恋人を埋葬したアルフォンスは、しばし、ルルールとアリスの庇護者になることにした。エフェソスは、それらを理解した上で、アリスとルルールに先祖の館の一つを与え、親族として遇することにした。
それぞれの人々は己の道を見つけ、旅立っていった。
それは物語の終わりのようにも見える。
だが、忘れてはいけない。
邪悪なる、白き仮面の獣師レディアスは今もまだ世界をさ迷っているのだ。
~END~
アリスを演じたのは、「白馬を連れた娘」が魂のテンプレートになっている女性プレイヤーさん。気に入ってしまって、どうしようもないそうです。今回は、脳内彼氏が具現化してしまいましたが、そういうあたりもイイ!とのこと。
このテンプレートは、結婚適齢期を迎えた少女が、愛馬と現実の愛の間で揺れるというのがテーマです。愛馬にこだわり続けるのもよし、愛馬から卒業するのもよし、というものですが、「エンドレス・エイト」状態になっておられる部分もあるようですので、別のテンプレートを試されるのもよいかもしれません。
閉会式後、近所の「隠れ家」にて打ち上げ。
辛子蓮根を肴に、ゲームの話と酒の話ばかりしておりました。持ち込んでいただいた焼酎が美味しかったのですが、うっかり名前を失念してしまいました。
店を出て、締めの豚骨ラーメンを食べている間に意識が飛びそうになり、ホテルでダウン。
5/4。内田さんの車で、坂東さん、地元の方を交えて阿蘇観光に向かう。
まずは、温泉とゴルフとバイキングを名物とする乙姫温泉にて、セグウェイに乗る。ええ、あのセグウェイです。ちょっと説明を受けると、スキーかスケートの感覚で走れます。リミットを1段階外してもらうと、風を感じられるぐらいの速度が出せる。自転車よりは遅いが、走るよりずっと楽。
ぜひ、セグウェイを使った銃撃戦とかしてみたかったので、手放しとか、ドッグファイトとか試してみる。
なれれば、結構、面白い車両として使えそうだ。
ええ、セレスティアル・ゲートあたりの装備ですね。
その後、阿蘇外輪山を観光して熊本空港へ。
最後まで、お世話になりました。
●いただきもの
その一部。
鬼兜。銘酒「十四代」を使って作った蘭引酒(蒸留酒)。日本酒版コニャック。
元祖朝鮮飴。熊本銘菓。なぜか、メカデザイナー/漫画家(ガンスミス・キャッツ)の園田健一さんの同人誌「元祖朝鮮飴」と一緒に売っていたそうですが、そう言えば、園田さんのご実家ではなかろうか?
R-CONの時に買ったEVAウォーター。編集部のKさんに品がないとか言われました。セッション中は18mの人型決戦兵器のフィギュアとして活躍。飲み物としては、ただの水ですよね。