ニュースメモ:都条例に再度、動きが……
テーマが別ですので、エントリーを変えて。
●都条例の改正案を再度、提出
3月にも話題となった都条例に再度、動きがあります。
<東京都>条例改正案を再提案 性的漫画販売規制で原案修正
東京都のサイト>東京都青少年の健全な育成に関する条例(一部改正)
(追記)上記が概説だけなので、一度公開され、すぐに削除された該当条文案(追記)
11/30から始まる都議会12月期の本会議に再提出するそうです。
ネットで流通している条文を見る限り、たしかに「非実在青少年」という言葉は削除され、児童ポルノおよび未成年への強姦などを許容するアニメ、漫画、ゲームなどに照準を絞ってきましたが、どうにも釈然とはしません。たしかに、ひどい漫画やサイトもありますし、それを規制したい気持ちは分かりますが、どうもまだまだ規制の境界線が明確でないため、どのような運用がなされるのか、不安でなりません。
・運用に不安がある。規制対象はかなり明確化されたと思う。その上で、一漫画、アニメ・ファンとしては、単純所持の運用に不安がある。
・実写、小説が除外される理由が不明である。「小説や実写映画が対象じゃないから、言論統制ではない」という対応には、漫画好きとして、納得できない。石原慎太郎都知事のエロ犯罪小説がパージされないまま、漫画やアニメだけ制限するのは、おかしいのではないか? 公安の利権誘導ではないのか?
・結局、図書館および全国的な出版活動への影響が無視されたまま、話が進んでいる。
国会図書館に蔵書されている漫画はどうなるのか?
この法案は、一都道府県が日本の長所である出版、映像、ゲームの文化を大きく制限するものであり、危険なものと考えます。
・インターネット・フィルタリングの強制。事実上、インターネット端末の登録義務が発生し、青少年の使用をチェックするシステムになっている。ネット統制につながる危険がある。
朱鷺田としては、上記の点から、都条例に反対します。
>>>東京都がアニメや漫画を振興したいのか、排除したいのか、行動方針が矛盾している。これだけ影響の多い問題なのだから、国会議員にも関与してほしいのですが…。
(追記)やはり、この条例は「表現の自由に関する制限(憲法違反)」であり、その決定過程そのものが「知る権利への挑戦」であるように思う。青少年保護の名を借りた浄化欲求の発露に見える。何でも規制すれば、よくなる訳じゃない。
反児童ポルノ運動であるのだったら、まず、最初に、実写児童ポルノに関する刑罰強化案の意見書を都議会として、国会へ提出するのが筋だと思うし、提案者である石原都知事が「青年の暴走による強姦を描いて
すいません。もう小説は書きません」と演説してほしい。ダブルスタンダードでしょ?