「霊障都市捜査ファイル」正誤訂正およびFAQ 20101215
【お詫び】
11月27日に発売いたしました拙作「霊障都市捜査ファイル 罪の街新宿」に関しまして、ルール表記の不備、誤植が多数発生いたしました。その結果、読みにくい、プレイしにくいなどのご迷惑をおかけいたしました。
これにつきましては、すべて私、ゲームデザインおよび執筆を担当した朱鷺田祐介、ひとりの不徳のいたすところであります。この場を借りて、お詫びするとともに、正誤訂正およびFAQを発表することによって、フォローしていきたいと思います。
また、ご意見、ご希望をいただいたルールの拡充、補完につきましては、今後、新紀元社/アークライトのTRPG雑誌「ロール&ロール」誌上で予定されているサポート記事、あるいは、サプリメント、または、ウェブ・サポートなどでフォローしていきたいと思っております。
この他、ご不明の点がありましたら、本BLOGのID、または、エンターブレイン社のサポート窓口まで、お問い合わせください。
【正誤訂正】
・本文全体
誤 東新宿署
正 新宿東署
誤 西新宿署
正 新宿西署
・捜査カレンダー
(+2D)を削除。
補足説明:殺意の上昇率はキャラクターごとに異なる。
・P041 ネット・レディ
「政治」は意志能力値に対応する技能である。
・P042 NPC一覧表 Jokerの行 殺意
誤 3D
正 2D
・P044左段 運命の決定 1行目
誤 トランプ2枚を配布し、運命と関連するNPCが決まる。
正 トランプ2枚を配布し、P050「運命」の項目を参照し、カードに該当する運命を受け取る。同時に、そのカードに対応する関連NPCを得る。
・P046 クラス特技:〈機動捜査〉
タイミング:
誤 自分の機動捜査フェイズ開始時
正 自分の機動捜査フェイズ
効果の最後に以下を追加。
機動捜査の途中でカードを補充することはできない。機動捜査が終わった後で、手札を4枚まで補充する。
補足説明:機動捜査は捜査活動として行う。途中で手札の補充はできない。また、注意点として、機動捜査フェイズでも、最初に手札を配置する通常の手順を行うことができる。
・P047 〈指揮権〉 効果の最後に加筆。
使用者はシーンに登場していなくてもよい。
・P059 「Jokerの扱い」の前に、下記を追加。
--追加原稿—
■手札
各プレイヤーは4枚の手札を持ち、ゲームの進行に従ってこれを使うことができる。場に出す、捨てるなどの効果により、手札が減った場合、山札から即座に補充する。
--追加原稿終わり—
・P061 右段 1)カードを場に出す
2行目「出せない場合」の前に、「カードを1枚引く。」を挿入。
・P062 左段「捜査シーン」3行目
誤 P65参照:技能の使い方
正 P65参照:捜査での技能判定
・P065左段 目星 3行目
誤 自宅に隠して
正 自宅に証拠を隠して
・P065右段1行目
洞察「事例:」の直後に「取り調べで用いられ、」を挿入。
・P067 左段 調達2行目
誤 判定のダイスを
正 調達判定のダイスを
・P068に以下の囲みを追加
--追加原稿—
【捜査と技能】
■捜査系技能を使う
それぞれの技能がどのように捜査に使われるかは、技能の説明の通りであるが、最初にカードを調べる場合、主に、聞き込みが用いられる。状況に応じて、他の捜査系技能を用いることもある。
張り込みや尾行など時間経過をコストとする場合、捜査の成否に関わらず、日数が経過する。
■任意同行
「犯人」および「重要参考人」カードが公開されている場合、逮捕状が出ていない場合でも、そのキャラクターを直接、警察に呼んで取り調べることができる。あくまで「逮捕」ではなく、任意で警察まで同行したものであるので、任意同行と呼ばれる。任意同行の場合、犯人は1フェイズごとに帰宅することができる。また、任意同行であるため、対象者は都合を主張して、同行を拒絶できる。
■取り調べ
「犯人」および「重要参考人」に対しては、取り調べを行うことができる。取り調べは交渉系技能(説得、挑発、恫喝)や捜査系技能(聞き込み、目星、洞察)などによってキャラクターから証拠を得る行動である。
1回のフェイズごとに、取り調べの形で1つの技能で判定できる。それぞれの効果は使用した技能による。
逮捕したのでない限り、取り調べの対象者は、1フェイズごとに帰宅することができる。
--追加原稿終わり—
・P070左段 配置の説明1~3行目を差し替え(【例】はそのまま)
--追加原稿—
アクション・チェイスが始まったら、GMは捜査ボードをそのままマップにする際、見立てを行うかどうか決める。構造型の場合、シナリオに合わせる。渦型の場合、捜査を行ったカード、逮捕フェイズなら犯人の居場所となるカード(多くの場合は犯人カード)に対応するマップの指示を、P140「新宿プレイスガイド」から参照する。閉鎖マップの場合、脱出路チットを置く。
刑事はそのフェイズに捜査を行った場所、あるいは、脱出路に配置される。犯人、霊障は該当のチットの置かれたカードに配置される。
--追加原稿終わり—
・P070左段 退場の最後に追加
閉鎖マップの場合、脱出路と指定されたカードからのみ退場できる。
退場する行動は1回の移動アクションとして扱われる。
・P077左段 対霊障装備 2段落目の最後に追加
調達の判定はフェイズを消費しない。
・P112 小暮孝雄 加害者としての項目にゴチック指定、改行落ち。
・P162左段 カードと凶器 末尾に以下を追加
凶器の欄にJokerが置かれていた場合、クラブKの【霊障】を参照すること。
【FAQ】
Q:捜査パートの手札の補充はあるのでしょうか?
A:機動捜査以外では、即座に補充してください。これにつきましては、手札補充によるルール記述が落ちておりました。謹んで訂正します。
すでに、山札にもトラッシュにもカードがない場合、残念ながら、カードは引けません。
Q:P061 「1)カードを場に出す」で、手札にカードがなかった場合、どうなりますか?
A:山札から引けるならば、引いて補充してください。すでに、山札にもトラッシュにもカードがない場合、カードは引けません。カードを場に出す手順をパスして、フェイズの捜査シーンかドラマ・シーンに進んでください。
Q:CPとは何の略ですか?
A:キャラクター・ポイント、クルー・ポイントなど複数の意味を含めてCPと略しております。
Q:証拠ポイントがないと逮捕はできないとありますが、おとり捜査等での逮捕や張り込みなどで犯人を検挙することはできないのでしょうか?
A:現在のルールではできません。
おとり捜査自体は実際の警察でも問題のある捜査方法とみなされていますし、現在のルールをねじ曲げてしまう逃げ道になってしまいます。
おとり捜査、現行犯逮捕に関するルールは今後の課題とさせていただきます。
Q:リプレイでは殺意上昇が3Dとあるのですが、捜査カレンダーは2Dと(ありますが、どちらが正しいのですか?
A:まず、キャラクターごとに殺意の上昇率は異なります。捜査カレンダーの(+2D)を削除してください。
Q:捜査パートで序盤に犯人カードが開いてしまった場合、犯人が分かっているのに任意同行ができないのはなぜですか?
A:任意同行は可能です。これにつきましては、ルール記述が落ちておりました。謹んで訂正します。
犯人を捜査した場合、任意同行で本人から「聞き込み」、あるいは、交渉系技能で情報を集めたものとみなしてもかまいません。
Q:P184のシートの記入方法が分かりにくい。
A:ご意見ありがとうございます。キャラクター・シート(P.184)につきましては、P049のサンプル「馬場春樹」を見ていただくとよいでしょう。
Q:ドラマ・シーンで捜査カレンダーが1D日進んでしまうのでロールプレイが怖くてできないとの苦情を受けました。
A:ご意見ありがとうございます。その葛藤の部分も、ロールプレイであると考えております。また、ドラマ・シーン以外でも、登場しているキャラクター同士が何らかの掛け合いを行うことを否定するルールではありません。