北陸深淵CON：ハジの荒野に夢は果て・・・: 黒い森の祠

June 29, 2011

北陸深淵CON：ハジの荒野に夢は果て・・・

　先週末は、北陸深淵CONで、金沢にお招きいただきました。

●土曜日：移動日は酒の海

　土曜日は移動日。午前中に東京から上越新幹線「とき」に乗り込む。東京深淵CONの印南君らと四人BOXに慣れたので、移動中からすでに宴会モード。

　千葉の地酒「酒々井」、ドイツの白ワインなど、４人でボトル３本はやり過ぎだったが、おかげで、新幹線はあっという間に越後湯沢に到着。ほくほく線で特急「サンダーバード」に乗り換える、宴会はなぜか続き、１時間ほど落ちていたが、３時過ぎには、金沢駅到着。
　金沢駅のアーケード。奇妙な鳥居のようだ。

　駅ビルのホテルにチェックインして、一休み。シャワーを浴びて、酒を抜いた後、夕方から主催者ＭURAさん、ダンシンさんらと合流して飲み会。
　移動する途中に見た、妙にホラーな看板。

　赤いペンキが垂れたままにしておくのはやめてほしいなあ。
　小洒落た店の前に、奇妙なカエルの置物があったりして、ギャップが……

　それはさておき、裏路地に入り、美味しいと評判のお店に。

　さすが、港町。刺身がうまい。でかい。とろける。

　地元のお酒。うまかった！
　その他、何本か試してみたが、熱燗を入れたら、くいっと回ってしまい、明日もあるので、二次会はなしで、解散。ホテルの部屋で少しだけカードゲームをプレイして解散。
　翌朝、酒の反動で早く目覚めたので、早めにモーニングを食べてから、ニチアサ・ヒーロータイムを見る。色々突込みどころ満載だ。

●北陸深淵CON：ハジの荒野に夢は果て……

　さて、イベント当日。今回、私はハジの荒野を舞台にした半構造型をＧＭします。「不死の騎士グラニアに命じられて、黄金の都を探しに行く」というものです。

・PC

従士（騎士見習い）　セシル（せシリウス・オースガルド）
運命：「邪教の呪詛」「破滅の予言」
　次のR&Rに掲載予定のテンプレート「従士（騎士見習い）」は17歳の騎士見習いで、微妙に戦闘力が弱いものの、若くて誇り高く、まっすぐなキャラクター。セシルは石化の呪いと破滅の予言をうけつつも、最後まで主人公らしく頑張ってくれました。

「死の乙女」に従う夢占い師　ライル・ノーツ
運命：「任務」「深淵の召喚」
　陰謀家で異端の夢占い師。色々見てしまう人。途中で超越幻視を連発し、「猫の王イーツォ」への復讐を誓ったり、忘れたり、ピュアな心を手に入れたり、なくしたり・・・

呪われた天才剣士　マグナス
運命：「呪われた魔剣」「待ち人の予感」　→「死者たちの誘い」
　魔剣《大鴉》に導かれ、放浪する魔剣使い。少女を守る定めとなる。途中で死者の声が聞こえるようになる。

傭兵アーヴィング
運命：「傍観者の記憶」「魔法の武器（龍王の槍）」　→「流れ屋の予言」
　渋い傭兵の予定だったが、なぜか「龍王の槍」を手に入れ、前線で狂乱する最大火力に。セシルの師匠である騎士ダリウスを誤って殺してしまう。

少女マリナ
運命：「友なる動物（猫）」「際立った性格（放浪癖）」
　異形の刻印を持つ猫トロとともに放浪する少女。運命の鍵らしい。
　R&R81掲載の新テンプレートであるが、「友なる動物」を引いてしまうと、「白馬を連れた娘」とかぶりやすいので、今回は同連載をイメージして、猫に。

　　　　　　　　　　　★

　初版リプレイ「不死者の城砦」（「城砦」収録）に登場した不死の騎士グラニアに命じられて、砂嵐の中に消えた妖精騎士の黄金の都ララシュ（または、ナラキとも呼ばれる）へ向かう一行。
　いきなり、黒魔の先遣隊に襲われる「戦場」演出の夢歩きからスタート。
　狂乱するアーヴィングが黒魔を撃破するついでに、セシルの叔父で、探索隊のリーダーであるダリウス・オースガルドを殺してしまうが、セシル自身も戦いに巻き込まれており、気づかない。複雑な想いを抱えつつも、セシルを新たなリーダーとして、進む一行。少女が突然、闇に囚われ、アーヴィングのことをチクったりしたが、それでも、リーダーの重責を背負い進むセシル。

　マリナの愛猫トロに導かれて砂嵐を越え、たどり着いた黄金の都では、衰退した黄金の妖精騎士たちが、破魔の矢で一行を迎えるが、運命の鍵である少女の予言に導かれ、一行に対して、三つの封印に触れるように命じる。三つの試練とは「忘却」「死」「武勲」である。
　おそらく、「忘却」とは《猫の王イーツォ》であるが、これは異端ルハーブ派の夢占い師ライルが復讐を誓う相手である。猫のトロもそう言ってます。「死」はやはりライルが信仰する「蒼き死の公女ルハーブ」であろう。「武勲」はおそらく、場所柄、ドラゴン絡みかと。
　そのように結論した一行は、まず、魔剣使いと龍王の槍を２トップにして「武勲」の封印へ向かう。地の底には鎖でつながれた火龍が一匹。口環で炎の吐息が封じられているのをいいことに、龍王の槍と魔剣がうなって、ざくざくと切り裂く。破魔の大弓を獲得し、次は、「忘却」へ。
　「忘却」の階段を下った奥には、気持よさそうに眠る《猫の王イーツォ》様が。魔剣使いと傭兵は地下室に満ちる忘却の魔法に当てられ、呆然としてしまう。復讐の心を糧に踏ん張るライルだが、大火力の２名がボケボケでは、戦いを始められない。悩んでいるうちに、マリナが「可愛い～」とか言って猫の頭を撫でて、「封印に触れる」という試練をクリア。伸びをしながら、起き上がり、「魔剣、いる？」とか聞く猫の王を放置して立ち去る。
　最後は「死」の封印へ。
　ライルが「任務」の運命を失っていたので、一行としては戦う選択もあったが、「封印に触れればよい」という条件に気づき、「死の風からの防御」の呪文を使い、接触に留める。それでも、蒼き大剣に触れる際は死の気配に飲み込まれそうになった。ライルはこの過程で「無垢」なる運命に目覚め、異端者という足かせから解放された。

　三つの封印に触れるという試練を果たした一行に対して、妖精騎士はひとり、ひとつの願いを叶えようといった。

　少女マリナは、心に巣食う「放浪癖」を直してもらい、故郷へと戻っていった。
　傭兵アーヴィングは、運命「流れ矢の予言」を消してもらい、さらなる戦いの中へ向かった。
　呪われた天才剣士マグナスは、自らを縛る魔剣《大鴉》を破壊してもらい、自らの手で剣の道へ歩みだした。
　「死の乙女」に従う夢占い師ライルは、無垢なる自分に我慢できず、もう一度、刻印を得て、ルハーブの使徒へと戻っていった。

　そして、セシルは誇りを持って、その願いを拒否した。

「人は、自ら歩くことを願います」

　～Fin～

　ピュアな魂は落ち着かない、とか、ネタな展開の人もおりましたが、なんとか綺麗にまとまって終了。

●閉会式とか色々

　閉会式に続いてトークショー。
　色々話したように思いますが、告知としては「東京鬼祓師」のリプレイと「霊障都市」の話をば。

　その後、石川県庁近くの「台場」にて打ち上げ。

　さて、色々いただき物。