« 訃報:那智史郎氏、SR4:Deadly Waves | Main | ファイアウォールへようこそ:エクリプス・フェイズ紹介(その2) »

July 06, 2011

ファイアウォールへようこそ:エクリプス・フェイズ紹介(その1)

Ps21000_eclipsephase_3rdprinting_22

 7月30日に、 Eclipse Phase体験会@R&Rステーションで、SF-TRPG「エクリプス・フェイズ/Eclipse Phase」のGMをすることになりましたので、私の復習も兼ねまして、少しずつEPの記事をここでも書こうと思います。ただし、締切りの最中なので、少しずつ、少しずつ。
 公式サイトの方もぜひチェックしてください。
 イラストが実にかっこいいです。

●エクリプス・フェイズ(Eclipse Phase)の世界観

 「シャドウラン4th」のライン・ディベロッパーだったロブ・ボイルが作った「エクリプス・フェイズ」(ポスト・ヒューマン・スタジオ)は、人が「精神(Ego)」をデジタル化し、自由に「義体(Morph)」に移したり、セーブしたりできるようになった未来を舞台にしたSF-RPGです。トランスヒューマンSFというのは、そのようにして、人類が変革、あるいは、進化の途中にあることを示します。

 「エクリプス・フェイズ」の裏表紙に書かれた4行の宣伝文句は、この時代を端的に著しています。

Your mind is software. Program it.
Your body is a shell. Change it.
Death is a disease. Cure it.
Extinction is approaching. Fight it.

心はソフトウェア。      プログラムせよ。
肉体は入れ物に過ぎない。 交換せよ。
死は単なる病気だ。     治療せよ。
絶滅の危機が近付いている。 立ち向かえ。

 参考文献には、いわゆるサイバーパンクやシンギュラリティ系のSFと並んで、「攻殻機動隊」アニメ版全シリーズが列挙されているのは、まさに、ああいう世界を遊びたいのだというデザイナーの主張なのでしょう。
 そのおかげで、シャドウランよりさらに過激な身体強化(「イーオン・フラックス」に出てくる足が手の人)やユニークな義体(フチコマ風、群体、蛇型、あるいはドロッセル風)の使用、あるいは、異民族としてのAIキャラクター「インフォモルフ/情報義体」、猿や鴉、タコを知性化した「アップリフト/知性化種」などがプレイできます。

●世界絶滅の危機から10年(After Fall 10)

 世界はすでに滅びかけています。
 この時代、人類は太陽系全土に広がり、惑星や衛星、小惑星に拠点が築かれ、宇宙開発を進めていましたが、戦術統括AI「TITANs/ティターンズ」が覚醒して人類に叛旗を翻し、地球は壊滅しました。人類の90%以上が死滅し、生き残った人々も、肉体すら失った「インフォリフュージ/情報難民」として、月や他の惑星にある開拓地、あるいは、宇宙に浮かぶ人工居住区(ハビタット)で暮らしています。
 ティターンズはなぜか消えました。理由は分かっていませんが、世界はいくつもの勢力に分かれ、混乱し、反目と対立の中にあります。

 そして、「破滅(ザ・フォール)」から10年目の世界が「エクリプス・フェイズ」の現在です。

 PCたちは人類に迫る「絶滅危機のリスク(Extinction Risk)」と戦う秘密結社「ファイアウォール」のメンバー、「センチネル(前哨)」として、さまざまなミッションに立ち向かっていくのです。
 そのミッションは色々あります。例えば・・・

・人類を滅ぼしかけたティターンズの遺物の調査
・人類の危機よりも利潤を優先するハイパーコープの危険な実験の阻止
・人類に多大な被害を与えかねない国家間、勢力間の陰謀や軍事行動の妨害
・人類が生き残るために必要な知識を、ハイパーコープや独裁国家の隠蔽から奪い返す。
・パンドラ・ゲートの向こう側にある宇宙文明の調査

 「エクリプス・フェイズ」は現代SFの粋を取り入れ、新たに創り上げられた宇宙冒険SFなのです。

|

« 訃報:那智史郎氏、SR4:Deadly Waves | Main | ファイアウォールへようこそ:エクリプス・フェイズ紹介(その2) »