クトゥルフ:バンディアガラを越えて星へ
今週半ばまで体調を崩して、寝たり、起きたりしてました。なんとか復帰中。「歌の龍王」と「エクリプス・フェイズ」解説は来週ということで。
●クトゥルフ:バンディアガラを越えて星へ
日曜日は、クトゥルフ神話TRPG 30周年記念CONでした。横浜開港記念館で16卓、プレイヤー70名以上が集まり、3割近くがクトゥルフ初心者で、TRPG初心者も混じっていたとか。楽しんでくださればよいかな。
私のシナリオは「クトゥルフ:バンディアガラを越えて星へ」。現代のアフリカ、マリ共和国の中部にある断崖に住むドゴン族の村を舞台にした奇妙な事件を扱った事件です。
なお、ドゴン族は実在の部族です。ヨーロッパ人による調査が入った20世紀以降の民族調査以降、さまざまな不思議な伝承があり、ここではその流れを組んだ事件を扱っています。以下の登場するドゴン族の風俗はほぼ調査結果そのままですが、実在のドゴン族とクトゥルフ神話とは一切、関係ありません。
【PC】
・アーサー・クライド博士:イギリス人の人類学者。貴族の家柄に生まれ、チームを率いてアフリカ調査に向かう。
・ベルド博士:医者。血液と遺伝子の研究のため、クライド調査隊に参加する。
・アフメド博士:エジプト人の伝統薬学者。
・ガルシア:ラテン系フランス人の傭兵。PMCから派遣された護衛。
・イブラヒム:砂漠の民トゥアレグ族のガイド。
【セッション】
サハラ砂漠側からサハラ周辺地域の人類学調査を行なっているクライド調査隊は、サハラ砂漠の南で、トゥアレグ族の戦士たちから警告される。
「銀狐を連れた魔女に注意しろ!」
その夜、一行は不思議な銀狐と女の夢を見る。
やがて、ドゴン族の住むバンディアガラ地方に入った一行は、目的のホゴン村での調査を行うため、ドゴン地域の指導者に出会う。村から派遣された長老は、「村の***が死んだため、調査を断りたい」と言い出すが、医師のベルドが夢の話をすると、なぜか、長老の対応を一変、大歓迎となる。
どうやら、翻訳できない***の役目に医師が選ばれたらしい。
いやな予感に囚われつつ、村に向かう一行。
村では大歓迎を受け、***に祭り上げられるベルド博士。集会場の闇に潜む謎の神像から発せられる奇怪な波動を感じ、なんとか逃げ出そうとするが、なぜか村は不思議な結界に囲まれており、脱出できない。やむなく、車の中で一夜を過ごすことにした一行は、不可解な悪夢にとらわれ、ガルシアが発狂してしまう。異世界の悪夢に囚われ、全裸になって奇怪な祭りの中心に向かうガルシア。
狂乱の祭りの中、闇の中から奇妙な何かが忍び寄り、ゆっくりと黒き何かが大地から蘇り、クライド博士は集会場の闇に吸い込まれてしまう。やむなく、護衛のイブラヒムの発案で村の墓所と集会場をガソリンで吹き飛ばし、蘇ろうとする何かから目を背けて脱出したのであった。クライド博士はなんとか救出されたが、アフメドは闇に飲まれて死にかけ、集会場とともに吹き飛ばされた。ベルド博士は墓所の破壊に向かった際、墓所から立ち上がった黒き顔のない三足の邪神を目撃し、発狂してしまった。
イブラヒムとガルシア、クライドは、やむなく、村から逃げ出す。集会場が吹き飛んだことで、結界が消えたため、脱出に成功したのであった。
数日後、軍隊とともにホゴン村に戻った一行は、無人と化し、ただ、ねっとりとした黒い粘液と悪臭だけが残る破壊された村を目撃することになった。
・・・Fin
ドゴン族の調査資料には、人体と対応した村の構造とか、夜の言葉、村の罪を引き受ける不浄の人など、ホラーに向いたキーワードが多数あり、これを組み込んだシナリオとなりました。
セッションはやや余裕を持って終了。閉会式までは「Taiwan Snackbar」をプレイ。
閉会式では、京都のミール・ミイさんからいただいた黄金の蜂蜜酒をプレゼント。
ちなみに、蜂蜜酒が欲しい場合、今、都内で試飲販売会開催中です。
9/21-28 東急百貨店多摩プラーザ店
9/28-10/3 新宿伊勢丹
なぜか、私もクトゥルフTシャツをプレゼントとしてゲット。
さらに、スタッフより、ベルギービールの「サタン」と「トロール」、山梨のきらさんからは以前、ワインの取材でお世話になった山梨の東晨洋酒さんの「Sun River 1999」をいただく。
皆様、お疲れ様でした。
その後、関内方面の焼肉屋で打ち上げ。なぜか、同じゲスト・キーパーの内山靖二郎さんとえんえん今季アニメを語る会に。りんちゃん最高。
クトゥルフCON、次回は来年1月の予定とのこと。また四谷にて。