SF大会:クトゥルーの御代、ゼロ年代+α TRPGの部屋
週末は、第50回日本SF大会「ドンブラコンL」にゲスト参加してきました。
台風は直撃するわ、締切で大騒ぎだわ、トークの内容の関係で深夜アニメのチェックで徹夜同然だわで、ヘロヘロな感じでしたが、スタッフや共演ゲスト、企画参加者の皆さんのおかげで何とか乗り切れました。本当にありがとうございました。参加者、スタッフ、ゲストの皆さん、お疲れ様でした。
来年は、北海道の夕張で廃校になった小学校を借りきってやることになるとか。
ちょっと行けそうにはありませんが、応援致します。
●SF大会
第50回日本SF大会「ドンブラコンL」は、SFファンが毎年、ファン主催の持ち回りで行っているイベントで、半世紀の歴史を持つ由緒あるイベントです。たいていの場合、ホテルや公共施設を借りきって、1000人以上のSFファンとSF関係者(作家、イラストレーター、漫画家、ゲーマー、編集者などなど)が様々な企画を展開するものです。
朱鷺田は学生時代、これらのイベントに関わっていたのと、知人のゲーマーがスタッフ参加していることから、ここ2、3年、ゲスト参加させていただいています。
今年は、元グループSNEの山本弘さんが、SF大会で選ばれる「星雲賞」の国内小説長編部門を受賞されました。開会式に続いて、授賞式があったのですが、朱鷺田は諸般の事情で間に合いませんでした。この場で、お祝いを申し上げます。
今年は、「クトゥルーの御代2011」「ゼロ年代+α TRPGの部屋」という二つの分科会企画でお話させていただいた他、昼間は休憩室に併設されたボードゲームの部屋で、ボードゲーム、カードゲームのインスト、夜の合宿では、大宴会場の片隅で、「エクリプス・フェイズ」のデモプレイをしていました。
到着したのが12時前で、まずは、ボードゲームの部屋へ。
台風のため、ボードゲームを持ってくる予定のスタッフが急遽、来られなくなり、数が少なくなってしまいましたが、とりあえず、最近、お勧めの「通路」と「フライング・チーズ」、台湾の食い倒れカードゲーム「小吃大胃王-Taiwan Snackbar-」をヘビロテ。
●クトゥルーの御代2011
夕方より、「クトゥルーの御代2011」。森瀬繚さんと昨今のクトゥルー/クトゥルフ事情を語るという企画。
今回は、京都のははちみつ専門店「ミール・ミイ」さんのご好意で、黄金の蜂蜜酒(ミード)をご提供いただき、オープニング・ドリンクとしてサーブ。バーソロミューのフォレスト・ミード・スイートという、今、一番飲みやすいライト感覚のモダン・ミードに加え、インターミエルのミエディバル(中世の意味)というクラシック・スタイル・ミード、ポーランドのミード、ヤドヴィガなどのテイスティングをしていただきました。
ミードの件もあってか、開始15分前にはほぼ満席という状態で、軽く一杯やりながらのスタート。成人参加者が多いファン・イベントならでは、雰囲気です。
まずは、先般亡くなられました、クトゥルフ翻訳の先達、那智史郎さんに献杯を捧げて、企画はスタート。
最初に、デル・トロの「恐怖山脈」映画化が流れた話から、クトゥルフに近いアニメということで、「魔法少女まどか☆マギカ」とか「C」とか「BLOOD-C」とかの話、「クトゥルー神話大全」などクトゥルフ関係出版物の話、「邪神宮」、クトゥルフ関係コミックなど、多岐に渡ってお話させていただきました。
ちなみに、睡眠不足の最大の原因は、ここで、「BLOOD-C」に出てくる【古えの者】というキーワードを確認するために、前夜3時までアニメを見ていたためです。「輪るピングドラム」もペンギンが出てくるのですが、えっと。
そうそう、「まどマギ」ってクトゥルフですよね?
企画の内容につきましては、色々裏話などがあり、そのまま、ここでは書けませんが、そういう裏話とか、ヤバい話とかがぽろりと出てくるのも、ゲストとファンの距離が近いSF大会ならではのものでしょうか。聞きたい人は、SF大会で検索してみてください。来年は夕張です。
ちなみに、相方の森瀬さんは、ご多忙の中、この企画のためだけに静岡まで来てくれました。本当にありがとうございます。
その後、休憩モードになったが、合宿所へのバスを1便乗り過ごしたので、アニメ関係の話を居酒屋ノリで話す企画を見に行く。今年の注目アニメを10数本語るという企画だが、各シーズン50本近い状況で、わずか1時間半は実に短いとしかいいようがありません。しかし、10月からの「ホライゾン」「ガンダムAGE」「ペルソナ4」がきになるところであります。
実は、今回、これが唯一見た企画。今年も、大ホールにも、ディーラーズ・ルームにも一歩も入ってない(汗)
非常に興味深かったのですが、途中で意識が飛んだのは、やはり睡眠不足のせいか。合宿所へのバスの中、30分間は完全に落ちてました。
●合宿企画:エクリプス・フェイズ
SF大会は、毎年、泊まり込みで参加する方のために、合宿所としてホテルや旅館を借り切り、一晩、騒ぐのが通例です。夜の企画も多々あり、昼の分科会企画ではなかなか出来ないネタをやるのもよし、延々宴会をするもよし。笹本祐一さんを囲んで、富士の樹海に何があるのか落書きする企画とか、アイラ・ウィスキーのテイスティングとか、足踏みマッサージとか、ゲスト陣を囲んで酒を飲む宴会とか、色々楽しそうでしたが、朱鷺田は例によってTRPG。今年は岡和田晃君とともに、「エクリプス・フェイズ」のデモプレイ。宴会場の隅のテーブルに、サンプル・キャラクターを並べて解説する。
やっぱり、タコが人気です。
いやー、SFは絵だねえ。
セッションは以前、R&Rステーションのデモ・プレイで使った企業令嬢の話。戦闘を多めにしたものの、PCの傭兵とスカムの用心棒が大活躍で、傷つけられず。結局、エイリアンの宇宙船を爆破してエンド。
「エクリプス・フェイズ」についての詳しい説明は、こちらのエントリーから。
R&Rステーションでの体験会が、9/17にもあります。
ゲーム終了は3時過ぎ。
クトゥルー企画で残ったミードをPX(酒場)に寄付したが、瞬殺だった模様。
二日目。7時に起きて、朝食を食べる。ちょうど内山靖二郎さんと会ったので、朝食を食べながら、雑談した後、部屋に戻って「ゴーカイジャー」と、放映第一回目の「仮面ライダー・フォーゼ」を一緒に見る。「フォーゼ」は、宇宙開発ネタとビバリーヒルズ青春白書とトランスフォーマーを混ぜて、学園ホラーに仕立て上げた感じで、面白いけれど、突っ込みどころ満載という感じ。
バスで会場へ向かうが、海辺で大荒れ模様。台風来てます!という感じがヒシヒシ。
●ゼロ年代+α TRPGの部屋
昼間は、ボードゲームの部屋で、えんえんとゲーム。主に、「通路」と点心食い倒れカードゲーム「小吃大胃王-Taiwan Snackbar-」をぐるぐる。常連化していた小学生の女の子が、訓練されたゲーマーに成長中で、強い、強い。将来が恐ろしいぞ、おじさんは。
午後になり、「ゼロ年代+α TRPGの部屋」。(朱鷺田祐介、内山靖二郎、岡和田晃)
基本的に、ゼロ年代(2000-2009)から今年まで、発行されたTRPGと関連出版物を全部リスト化し、いわゆる「冬の時代」が終わり、活性化した21世紀のTRPGの元気さを報告するという企画。
ほとんど基本システム発行の振り返りに終始しましたが、TRPG業界がどうやって荒波を乗り越えて今に至ったかを解説。久しぶりに、RPG評論家っぽいモードで、語りました。FEARさんのSSS(スーパー・シナリオ・サポート)の功績あたりから始まり、リプレイとシステムの関係などにも言及、D&D、ダブルクロス、アリアンロッド、ソード・ワールドの存在感、サイコロ・フィクションの活躍、今年夏発売のファイアードに至るまでの最新のタイトルへも言及し、締めは「永い後日談のネクロニカ」でした。
8割、ヘビーユーザーということで、かなりぶっ飛ばしましたが、事実確認に留まってしまったかもしれません。それでも、次々上がるタイトルで、業界の元気さ、最新タイトルの魅力を少しでもお伝えできたならば、幸いです。
企画終了後、体力が尽きたので、閉会式には出席せず、帰宅。そのまま、ばったり。
皆様、お疲れ様でした。
朱鷺田が、次に出席するイベントは、9/17「エクリプス・フェイズ体験会@R&Rステーション」と9/18「クトゥルフ神話TRPG 30周年記念CON」の予定です。前者は現在、受付中です。後者はすでに申し込み終了、キャンセル待ちだそうです。