彗星の贈り物@エクリプス・フェイズ体験会、深淵CON:Somewhere Over the Rainbow
10月も最終日。頑張れ、オレ。
●10/29:彗星の贈り物@エクリプス・フェイズ体験会
土曜日は、「エクリプス・フェイズ」体験会@秋葉原R&Rステーション。「エクリプス・フェイズ」は、「シャドウラン4th」のライン・ディベロッパーだったロブ・ボイルが作成した最新SF-RPGです。詳しくは、「エクリプス・フェイズ」関連エントリーを参照してください。 おかげ様で翻訳決定
今回も、朱鷺田・岡和田の2卓でした。
朱鷺田卓の、今回のPCは以下の3名。
・エクストロピアの密輸業者 王(ワン)
蛇型モーフで這いまわる小惑星帯のスマグラー。
・ダイレクト・アクション社の傭兵 ジャック
軍事企業の戦闘要員。円盤型で機械触手と砲座を装備した戦闘マシーン。
・メルクリウスの盗掘屋 8
知性化されたタコの盗掘屋。廃棄された宇宙コロニーなどに潜入してサルベージをする。
・OP:彗星レース
彗星P-212:ハッブス。小惑星帯に迷い込んだ彗星に、エイリアンのレリックが隠されているという「確度の高い情報」を得たファイアウォールは、近傍空間で活動していたスマグラーの王、盗掘屋の8、企業傭兵のジャックを派遣したが、すでに、何者かによって彗星表面での発掘が行われ、レリックは持ち去られた後だった。残された資材から、火星のパンドラ・ゲートを支配するハイパーコープ「パスファインダー」の調査部門ということが分かった。
かくして、王たちは、レリックを追い、火星へと向かった。
・赤い荒野のノーマッド
火星軌道に達した王らは、火星の月デイモスに作られた宇宙都市プログレスから、オリンポス山の宇宙エレベーターを経て、火星の地表へと降り、マグレブで火星の赤道に近いパスファインダー社の本拠地、「パスファインダー・シティ」へ向かう。手前の街、レッド・ボーダーで地元のレインジャー(保安官に近い法と秩序の維持社)、セイジ・キム隊長(女性)と出会い、パスファインダー社と敵対する火星のノーマッドたちが、越冬のため、周辺に集まりつつあり、パスファインダー社との間に緊張が高まっている状況を聞き出す。さらに、テクノリバタリアン系ノーマッドで、トンボ型の飛行偵察義体「ドラゴンフライ」を駆るサラ・テクノメーカーとも出会い、火星の荒野に暮らすノーマッドたちとも友誼を結ぶ。
・パスファインダー潜入
ダイレクト・アクション社のエージェントの力を借り、パスファインダー・シティに潜入した一行は、レリックを求めてラボへと潜入する。ここで、知性化タコの8がクリティカルで判定に成功。換気口をにゅるにゅるとすり抜けてラボに潜入し、レリックを目撃するも、レリックを守るセキュリティは固く、奪取を諦める他、なかった。
・VRでの会見
ラボで、レリックの担当研究者であるシェリー・A・シンプソン博士の名前を知った一行は、彼女と接触し、協力を求める。仮想空間でのミーティングに応じた彼女は知性化されたチンパンジーの女性で、彗星での発掘を担当したのも彼女であった。彼女自身、思うところがあるようだったが、一行がファイアウォールの存在を明らかにしなかったため、完全な協力までは得られなかった。ただし、レリックの輸送に関する情報と、その背景で暗躍するパスファインダー社のアダムズ部長の存在を教えてくれた。どうやら、パスファインダー社内の派閥抗争の関係でアダムズ部長がレリックをパンドラ・ゲートに投入する実験を強行するらしい。一同は輸送列車に潜入することにし、ノーマッドに陽動作戦を頼んだ。
・列車強盗
列車に忍び込んだ一行は、ノーマッドの襲撃を合図に、輸送車両に飛び込み、護衛と銃撃戦になる。戦闘マシーンであるジャックを中心に、敵を殲滅するが、最後に残った傭兵のフルオートで8が重傷を負ってしまう。奪ったレリックを持ち、組み立てておいた携帯飛行機で脱出、ノーマッドの支援を受けて脱出した。かくして、エイリアンのレリックを悪用しようとしたハイパーコープの計画は打ち破られた。
~終わり~
終了後、近所のインド・カレー屋で夕食を食べる。
次回は、11/19(土)の予定です。参加をお待ちしております。
●深淵CON:Somewhere Over the Rainbow
日曜日は「深淵CON~シキサイ~」。今回は、R&Rで連載中の「アミイの旅立ち」のイメージ・ソースである、ライマン・F・ボームの「オズの魔法使い」をイメージしたシナリオ。PCは以下の3名。
・夢見るカカシにされた騎士キンケイド卿
運命「奪われた肉体」「しがらみ」
獅子の戦姫ジェイスと戦い、肉体を奪われ、カカシになってしまった騎士。ワールの黒き森に放置されていたところを記憶喪失の少女アミイと出会う。
・肝無しラジミール(臆病な獅子)
運命「際立った性格;臆病」「守護者(森の大公タンローズの封印)」
魔族の封印を守る北原の獣人キンブツの一族。直立した獅子のような姿であるが、極端に臆病な性格で、一族から蔑まれている。
・悔やむ鋼の像 伐採君7号
運命「傍観者の記憶」「魔族の血(森の大公タンローズ)
黒き森での伐採作業のために、魔族の魔力を込めた魔導機関を組み込んだ試作人型作業機械。建造者を失ったことを公開している。
3人の人ならぬ者たちは、ワールの黒き森の中で、記憶不全の少女と出会い、遥か南にある幻影の都エメフまで彼女を育てていくことになった。幻として出現したヴィーチェフ大公家の姫君、「星の花嫁」による啓示を受けたのだ。
森を出た一行は、ハジの荒野を南下していく。
黒魔の群れを回避し、火龍から逃れ、不可解な村の誘惑からも逃れ、なんとか幻影の都エメフにたどり着く。
この旅の間に、一行は新たな運命を得た。
カカシのキンケイド卿は、魔族の「運命の器」であることを思い出した。自らの肉体を取り戻せたならば、魔剣が手に入るだろう。同時に、今回の一件に謎の獣師が関わっていることを知る。肉体を取り戻すには、「星の花嫁」からもらった護符を押し付け、4アクションかけて呪文を唱えればよいのだ。
肝なしラジールは、勇気を振り絞ることに成功した。カカシのキンケイド卿にもらったズボンが勇気を与えてくれた。(運命「依存症」で縁故6)
伐採君7号は、「星の花嫁」の啓示により、「禁じられた知識」を獲得した。機械内部に組み込まれた試作型の思考装置が目覚めたのだ。その結果、彼の内部に封じられ得ていた魔導機関が暴走、急速に魔族的な思考に侵され始めた。
エメフにたどり着いた一行は、キンケイドの肉体を奪った獅子の戦姫と謎の獣師を目撃し、幻影の都の奥へと迷いこんでいく。それは罠であった。彼らは記憶喪失の少女の影から魔獣を引き出し、彼女をさらに魔獣の苗床にしようとする。
少女を守るため、伐採君7号が魔獣に突進し、抑えこむ。カカシのキンケイド卿も、自らの騎士を押さえ込み、護符を押し付けたが、生ける屍の狂戦士にも襲われる。獅子のラジミールは、戦闘の恐怖に震えるが、勇気を奮って狂戦士に立ち向かう。しかし、依存症の対象であったズボンを破られてしまい、心が折れかける。激しい戦いは続き、伐採君7号は魔獣と互いに激しく傷つけあった。(ダメージ・カードとして、「蒼白たる龍王」(互いに生命力-30、貫通)が二度飛び出す激戦で、伐採君が死亡、魔獣も生命力が1桁になる)
事態は、カカシのキンケイドが、なんとか呪文を唱えきり、騎士の肉体を取り返したことで一変した。肉体を交換され、獅子の戦姫の魂はカカシに封じ込まれ、暴走した狂戦士によって死亡、狂戦士は暴走して打ちかかった魔獣の炎で焼かれた。キンケイドは魔剣を手に入れ、獣師を一撃で打ち倒し、返す刀で魔獣も倒した。
獣師の一党を無事倒したことで、記憶不全の少女は記憶を取り戻した。彼女はこの幻影の都に住んでいた妖精騎士の末裔であり、獣師にさらわれて魔獣の育成に利用されていたのだ。彼女は本来の力を取り戻し、幻影の都の魔力を使いこなせるようになった。彼女は伐採君の魔導機関を取り出し、機械人形として再起動させた。体内で暴走しかけていた魔族の力を失い、伐採君は穏やかさを取り戻した。
キンケイドは魔族の運命の器を受け入れ、古郷へ戻ることにした。
ラジミールは彼女から、勇気の証として妖精騎士のズボンをもらい、勇気を獲得し、故郷の森へと戻っていった。
かくして、彼らの旅は終わった。
~終わり~
●いただきもの
北陸深淵CONの主催者の方から、ロシア・ビールと北陸名物の羊羹をいただく。北陸の気候が育て上げた羊羹はその場でいただく。美味なり。
イベント終了後は、いつもの魚屋にて一足早い忘年会。
次回の東京深淵CON ~シキサイ~は2012年1月29日とのこと。