エクリプス・フェイズ:火星急行の帰還、深淵:狂気の館
あっと言う間に、1月もあと2日。もう大変です。
●EP:火星急行の帰還
土曜日は、秋葉原のR&RステーションでSF-TRPG「エクリプス・フェイズ」の体験会。R&Rのリプレイ掲載もあってか、満員御礼。今回は、朱鷺田が作成したキャラクター「月のハイパー・エリート」をキーパーソンにした陰謀シナリオ。PC全員が記憶改竄を受けた上、月面都市への大規模テロ実行を企てるグループに巻き込まれていれたというシナリオ。彼らのキーワードは、「ニュー・ムンバイを忘れない!」
今回のPCは以下の通り。
・アイーシャ・アムドウィラ
月のハイパー・エリート。地球=火星往還船(マーズ・サイクラー)「レイジー8」で、2年間地球圏を離れていた。記憶改竄の上、人工的な多重人格で、本人も分からない部分が多い。
・ゼシカ
火星のレインジャー。火星の赤い荒野で法を守る保安官だが、なぜか、火星往還船の中で目を覚ました。火星往還船の内部調査を行う。相棒は半知性化されたマントヒヒのサム。
・・シャルロット
アクアノートの探索者。水中用義体を使用する水中考古学者。エイリアンのレリックに接触して感染したため、超能力が発現している。義体は女性だが、魂は男性のもの。
・ミヒャエル・ウルリッヒ
ウィップラッシュの探索者。異星探査経験のある植物学者。異星の食肉植物に、サイバーブレインを投入したPOD義体を使用。外見はほぼモンスター。
・モンスター・スクリーム
スカベンジャー。地球周辺軌道で活動するサルベージ業者。可変型の合成義体「フレックスボット」は、工業用機械や宇宙船との合体も可能である。
・フィアナ
オリガーチ。長年、政権を背後から操ってきた特権階級の一員だったが、人生に飽きてしまい、美少女型義体に魂を移し、エンターテイメントの世界に足を踏み入れた。
地球=火星往還船(マーズ・サイクラー)とは、地球と火星の重力井戸を利用して、重力加速度のみで二つの惑星の間を旅する全長数キロにもなる超大型宇宙輸送船である。地球=火星間の移動に、5ヶ月から1年もの時間がかかるものの、コース修正以外に推進剤を消費しないシステムは、火星移民や惑星間貿易に多用されている他、〈大破壊〉後、ゆく場所のない難民たちの避難場所にもなっている。スカム(屑)と呼ばれる宇宙の流民たちの故郷でもある。
また、一隻が火星から帰ってきた。「レイジー8」。そこには、2年前、月を離れたハイパーエリート「アイーシャ・アドムウィラ」が乗り込んでいた。
いや、正確には戻ってきたのは一隻ではなかった。「マーズ・エクスプレス」。10年前、〈大破壊〉のさなか、地球軌道にいたこの船は、反乱を起こした戦闘AI「ティターンズ」の操る戦闘ロボットに襲われて乗員は壊滅。それでも、船は幽霊船として、地球=火星・往還軌道をさまよってrいたのだ。
PCは、全員が記憶改竄の上、シナリオに関わるなにかの記憶を抱えたまま、月面上の都市「クレバー・ハンド」に集結、実は全員が月面での大規模テロを企てる秘密組織「プロジェクト」の一員であったことが分かる。「プロジェクト」とは、かつて、ニュームンバイで、エクスサージェント・ウィルスが蔓延した際、生存者がいたにも関わらず、2発の核融合爆弾によって街全体が蒸発させられたことに対する復讐の計画である。爆弾投下を推進した月政府の重鎮および月市民に復讐するため、かつて、ティターンズに壊滅させられた火星往還船「マーズ・エクスプレス」を月政府の首都「エラトー」に落下させるというものだ。「マーズ・エクスプレス」は、全長数キロに達する巨大宇宙船である。「マーズ・エクスプレス」はティターンズの戦闘ロボットに襲われ、壊滅した後も、軌道をさまよっていた。「レイジー8」を使って、「マーズ・エクスプレス」をエラトーに落下させようというのだ。
そして、その際、ニュームンバイから回収したエクスサージェント・ウィルスを搭載し、エラトーも汚染させようというのである。
この事件を察知した極秘組織「ファイアウォール」は、2年間に渡る準備期間を経て、「プロジェクト」に浸透、テロを防ぐための要員をリクルートしていたのである。PCたちは、スカウトされたメンバーで、一見、テロの加担者を装いながら、最終段階でテロを防ぐという任務を与えられたのだ。
結果として、無事、巨大宇宙船の月面落下は防がれ、テロを防がれました。ニュームンバイから回収されたエクスサージェント・ウィルスは再度、悪用されないように、虚空に向かって射出されたのでした。
その途中、ちょっとモンスター・スクリームがウィルス感染を起こした部分もありましたが、なんとかセーフ。
~FIn~
次回体験会は2/25の予定。
●深淵:狂気の館
日曜日は東京深淵CON~シキサイ~。長らくお世話になっております。次回、4月22日で満9年とのこと。
朱鷺田は、次のR&Rから始まる新連載に載るテンプレート「貧乏貴族」をキーパーソンにしたシナリオ「狂気の館」をGM。いや、最近、非常に素晴らしいサプリメント「マンション・オブ・マッドネス」が刊行されまして……
これを使って、館物のシナリオをやろうかと。いや、便利ですよ、はい。
今回のPCは以下の通り。
・貧乏貴族 ビオス・ブラック
運命「変わり者の親族」「病魔」
さえない貧乏貴族の三男坊。変わり者の伯父ルーツが死に、その館と領地、魔道書などを引き継ぐ。
・従士 ヴァネッサ・サレナ
運命「龍のさだめ」「魔族の呪い→呪われた魔剣/龍刀「銀河」」
ビオスのお目付け役につけられた若い女従士。火龍になりかけの体と、強力な魔剣を持つ戦闘系女子。周囲としてはビオスとくっつくことを期待されている。
・ラヴィオラ リリー・アイルーロス
運命「魔族の血/ラヴィオラ」「禁じられた知識」
館の図書室に住み着いていた謎の少女。本来はもっと召喚値が高い魔族らしいが、現状は、図書室に住み着いた使い魔のような存在である。アニメにもなった「ダンタリアンの書架」のヒロインっぽい存在だったが、なぜか、お供アイルーに。
・異端イェ炉マーグ派の吟遊詩人 ルドラ・クロウ
運命「王者の相」「禁じられた夢」
魔族に呪われ、暗い夢ばかり見る吟遊詩人。ビオス家の魔道書を調べるためにやってきた。
・翼人の魔道師 サルトル
運命「支配者」「魔族の呪い/弱点:冷気」
呪われた水辺の女マチュアにすべてを捧げてしまった魔道師。魔道書を手に入れるために、ビオスの館を訪れる。
シナリオの枠組みは、魔道書の引き起こした事件を解決するというものであるが、ボンクラ貧乏貴族のビオスが、やや色ボケモードで、ヴァネッサを攻略しようとする展開に。本来、神秘的な美少女枠のはずのリリーは名前通りのアイルー的ペット・キャラに。
最終的には、庭の納屋に押し込まれていた魔族を退治して終了となったが、魔道師サルトルがわざと開いた深淵が直径80mまで拡大して、館はすべて飲み込まれてしまった。戦闘上、やむなく、主人ビオスへの縁故を5まで上げてしまったヴァネッサは、ツンデレを体現して、ビオスと再出発する覚悟を決める。
話は、魔道書が登場する館物の基本形でしたが、細かいところで、ひどいロールプレイが展開してました。
「マンション・オブ・マッドネス」は、本来、クトゥルフ系のボードゲームですが、組み合わせられるフロア・タイルが秀逸で、雰囲気が盛り上がりました。実際、いつつあるシナリオは、そのまま、「深淵」にコンバート可能なものばかりで、かなりお得な感じです。
●Twilog的なメモ
・「スイート・プリキュア」最終回。きちんと音つながりで綺麗にまとめました。変身での締めからEDへの流れもよし。次回はどうなるやら?
最近「戦姫絶唱シンフォギア」を見ていると、ヒロインの名前が丸かぶりで大変です。題材も、音楽で戦うという展開ですしね。
・「ゴーカイジャー」最終シークエンスに突入。キャプテン・マーベラスがかっこいいです。宇宙海賊物と考えると実にいい! 「フォーゼ」も面白いし、日曜朝はなかなか目が離せない。
・木曜日、蜂蜜酒(ミード)の関係で、京都のミール・ミイの番頭さんと会食。蜂蜜酒関係のお話を聞く。店を移した先で同じくミード好きのアメリカ人、エリックさんと合うが、なぜか、マジックやクトゥルフの話をしてました。「未知なるカダスを夢に求めて」がお好みとか。エリックいわく「蜂蜜酒は、ターキーの焼いたのとよく合うよ」 なるほどねー。
・メモ:いつかタイミングを見ていく。>>ザ・ウォーリアーケルト THE WARRIOR CELT - 御徒町/パブ [食べログ] @tabelogさんから