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September 06, 2012

JGCその2:第二日~最終日

 書籍流の話はさておき、JGCレポの続き。

●R-CON2:エクリプス・フェイズ:エピメテウス

 さて二日目。
 まず、R-CON昼の部は、翻訳進行中のSFーTRPG「エクリプス・フェイズ」。
 今回は、先行発売中のR&R96に掲載された「エピメテウス」。うしなわれた辺境コロニーに残された謎を解くというリドリー・スコット風シナリオ。
 ちなみに、エピメテウスとはギリシア神話の神で、プロメテウスの弟、パンドラの夫である。

 スカムの用心棒とダイレクトアクション社の傭兵が戦闘を頑張る中、タコが色々吹き飛ばしたり、ハイパーコープの闇商人がハッキングにファンブルして宇宙空間に廃棄されたり(予備義体で記憶のないPC2人目が再起動)と混乱の中(以下、シナリオを御覧ください)
 たぶん、人類の危機は免れた。

●R-CON3:シャドウラン20th Anniversary Edition(4A)

 続いて、最新バージョン・ルールブックが先行発売されたばかtりの「シャドウラン」。
 卓に来てくださった皆さんの大半が、富士見版(2版)の頃に少し触っていたので、懐かしくてという方ばかりだったので、20年分の空白を埋めるところから始めて、シナリオはやはり先行発売されたR&R96に掲載した「ワンナイト・ビズ」シリーズの「パイナップル・デイズ」。パイナップルとは手榴弾のこと。
 老ハッカーが儲け仕事を見つけたというので、そのねぐらである荒地(バーレン)地区の廃ビルに行ってみると……というシナリオ。さらっと書いてありますが、シーン1で「エレベーターの無い廃ビルで、上から破片手榴弾が投げ落とされる」というのが肝のシーンです。ぜひ、ちゃんと移動距離を管理し、手榴弾の落下位置と爆破タイミング(通常3秒=1ターン)をイニシアティブと連動させていただけると面白くなります。
 今回は主にシナリオの前半を中心に遊びましたが、ガンスリンガー・アデプトが2階の窓から飛び出したり、空飛ぶコンバット・メイジとストリート・サムライの対決とか色々見せ場がありました。逃げ出した後、ブツを金に変える段取りになって、グリッチを連発、次から次へとコンタクトにかけた電話が切られる展開は「大惨事」を予想されましたが、なんとか、「かかわっちゃならない」誰かさんにブツを売り払い、ハワイに高飛び。

●夜の深淵CON第二夜

 二日目、深夜一時半からは「夜の深淵CON」第二夜。
 今回は、JGCも二日目なので、全6卓合同で雷鳴の龍王ザイラスを倒すというイベントを行いました。ザイラスの襲来は4時過ぎ。開始のトークがありましたので、各卓約2時間で、ザイラス退治のモチベーションを高めていくという流れ。
 今回は、8月上旬に寝込んだこともあり、朱鷺田はGMをせず、謎のNPC(テンプレート「狂える詩人」)となり、各卓に茶々を入れて、ザイラス戦の前に消えていくという役目を担当。サンセット・ゲームさんで売っていた明らかに形状のおかしい2D6を振って回ったり、プレーヤーの背後から忍び寄って妄言を吐いたりする役目でした。
 いつものGM役とは違う新鮮な視点でした。

 4時過ぎ、私は退場しましたが、翌日、聞いたところでは、生命力1,000まで増強していたにも関わらず、6卓合同で戦った結果、わずか2ターンで落ちたそうな。かなりアイテムを用意していたが、各卓とも、対ドラゴン戦用に役割分担をし、カード配分をするなど戦術を練った結果でしょう。死者はわずか1名。

 お疲れ様でした。

●三日目:R-CON:エクリプス・フェイズ:バルスーム激震

 明けて最終日。「仮面ライダー・ウィザード」を見てからエレベーターに向かうと、おそらく同じ行動を取っていた友野さんと遭遇。「シャバドゥビ」「プリーズ」とか会話しながら、最終日のセッションへ。

 2回目の「エクリプス・フェイズ」は、火星の赤い荒野にテラフォーミング用の氷惑星が落下するという話。小惑星帯から運ばれた氷の塊を落として火星の地球化を進める訳だが、その氷惑星にはちょっといわくがあり…
 一応、次のR&R97に掲載する予定のシナリオなので、細部は省略いたしますが、今回は、半知性化したバブーンを連れた火星の保安官、ダイレクトアクション社の傭兵(外見は四脚型円盤戦車)、火星の空をトンボ型義体で飛ぶテクノ・ノーマットの斥候、タイタンの探検家という4人が火星の赤い荒野を旅することに。戦闘は4門の砲塔をを持つ移動戦車であるダイレクトアクション社の傭兵が中心ですが、トンボの装備するアサルト・ライフルがやたらスマッシュヒットしたり、トンボが倒した敵のスタック(大脳皮質記憶装置)を器用に取り外し、ハッキングしたり、謎の大活躍をしておりました。

 タイタンの探検家はR&Rのリプレイや体験版に出てきますが、他はこんな連中。

「火星の保安官」(葉巻を吸う知性化バブーン付き)
 
020

「メーカー・ノーマットのボット乗り」(仮称トンボ)

018

「ダイレクトアクション社の傭兵」(私は会社員ですが、何か?)

022

 相変わらず、形状がユニークな連中ばっかりです。

●富士見書房・R&R合同トークショー

 最後に、新作発表のトークショー。
 先行発売がなった「シャドウラン20th Anniversary ルールブック」の翻訳話とか、思い出話とかしたら、あっという間に時間がなくなり、「エクリプス・フェイズ」の話は少しだけしかできなかった。
 詳しくは、JGCその1をば。

●閉会式など

 閉会式では、友野さんのRPG教養講座が第一部完結。長い間、お疲れ様でした。で、シーズン2は?
 最後は鈴木銀一郎先生の締めで再会を誓い合う。
 銀一郎先生はさすがである。

 その後、諸々ありつつも、帰宅。
 軽い打ち上げがあり、そちらでは「シャドウラン」刊行に合わせて、久しぶりに色々な方とお話できた。JGC中はセッションだけで手一杯だったので、ありがたい。ああ、マリア・マーキュリアルのその後が描かれているのは「Attitude」ですね。
 水野さんの「ロードス島戦記」は来年25周年とのこと。小説版の方ですね。ずいぶん、遠くまで来たものだと思いますよ。矢野さんと組んだ新作RPGも楽しみですね。
 今年も、SNEやFEARの新人さんからもご挨拶いただきましたが、こうして若手クリエーターが入ってくることは本当にありがたいことです。頑張ってくださいねえ。

 今年もお疲れ様でした。
 また、来年、お会いしましょう。

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