アンドレアス・グルーバーを囲む会@新宿Biribiri酒場
3月26日、新宿のBIRIBIRI酒場で行われるオーストリア作家アンドレアス・グルーバー氏のファンミーティングに参加してきました。「夏を殺す少女」が日本での初翻訳で、連動して「ミステリーズ!」に短編が2編掲載されている。
今回は、デビュー作が、オーストリアのホラー出版社「フェスタ」のラヴクラフト叢書から出たクトゥルフ神話作品「Der Judas-Schrein(ユダの筺)」とのことで、取材を兼ねて行ってきました。
来場者のほとんどはドイツ語圏のミステリーに興味のあるミステリーファンとのことで、色々アウェイ感あふれますが、これも勉強ということで隅っこで、バーボン「Rose of Texas」をすすりながら。何しろ、ドイツ語は大学で苦労した口ですから(汗)
初翻訳の長編「夏を殺す少女」はショッキングなミステリー。ドイツで起こる一見、何のことはない事故死事件が実は……。機動捜査官の老刑事と若手女性弁護士というW主人公が別々のタイムラインで捜査を展開するのが面白い。
壇上には、アンドレアス・グルーバー氏を中心に、翻訳者の酒寄進一氏、通訳のマレイさん、司会進行の杉江松恋さん。トークの冒頭、翻訳者と作家自身による著書「夏を殺す少女」朗読があり。私ドイツ語はほとんど分かりませんが、スピーディで緩急のついた朗読はかなり楽しいものでした。
今回は、一観客ですが、質問タイムに、デビュー作のクトゥルフ神話作品に関する質問をします。「Cthulhu」の発音まで聞いてしまいます。「Cトゥル」(冒頭のCは母音なし、アクセントは真ん中)。
作風には、キング、ラヴクラフト、クーンツの影響があるとご本人の弁。ラヴクラフトにはパラノイア的な雰囲気と個性的な怪物描写を学んだ。トークの後の二次会にて、酒場の店長さんの言葉でクライブ・パーカーの影響も確認。リアルなダークホラーが好きとのこと。その後、店長さんとハードロック話で盛り上がっていたようです。「ラウドネス」「バウワウ」「ガンダルフ」というバンド名が聞こえました。
最後にお写真を1枚。
非常に陽気で楽しいお人柄でした。
今後、色々なところに記事が出るかと思いますが、『ナイトランド』6号でも、記事があるそうです。
しかし、久しぶりにゲーマー以外の外国の方と話して、英語力の衰えを感じました。も少し精進せんと(汗)
PS:グルーバー氏の短編「Glauben Sie mir, mein Name ist Dr. Watson!「信じてくれ、わたしはワトソンだ!」」はホームズ物で、芝居になったが、その際の題名は「シャーロック・ホームズと魔術師」(ここ少し曖昧)。
おそらく森瀬さんしか喜ばない情報だなあと、Twitterでコメントしたら、北原尚彦さんがさっそくコメントしてくださった。エネルギッシュだなあ。
追記:この件、酒寄氏より正式タイトルを教えていただきましたので、太字部分を修正(3.29)