第二回北陸深淵CON:時は円環のごとく
6月29日、金沢で開催された「第2回北陸深淵CON」にゲストで参加して参りました。
■28日金沢入り
朝九時の新幹線で東京発、越後湯沢で特急はくたかに乗り換えて午後一時には金沢着。旅程は、東京深淵CONシキサイ主催の印南君他、あーさん、白兎さんと軽く一杯やりながらで、あっという間に到着。
主催のダンシンさんの案内で、忍者寺として知られる妙立寺を観光。
最初は、はやりのニンジャネタかとたかをくくっておりましたが、前田家が徳川幕府との対立が激化した場合に備えて作った軍事要塞としての構造、主に、ふすまに見える隠し階段や落とし穴のバリエーションが素晴らしく、同行者全員がD&Dモードを発動、デス・ダンジョン作りたい症候群に。モンテ・クックが好きな人、クロちゃんのRPG千夜一夜とかで刷り込みを受けた人は、金沢に行ったら、ぜひ、見てください。
内部は撮影不可なので、詳しくは同寺院のサイトを。
その晩は金沢の海の幸を堪能して、早めにお休み。
■時は円環のごとく
29日はイベント本番です。
朱鷺田は前日まで手を入れていた「深淵第三版」のGM。セッションは渦型で、テンプレートのデータは朝追加したものを始め、9体まで増強(汗)
5名の参加者が集まり、セッション開始。
・漂泊の戦姫ヴァレンティア・アグラメント
運命「故郷を滅ぼされた」「傍観者の記憶」
破封の大鎌を持つ魔族の使徒モーリスに故国を滅ぼされた亡国の姫君。失われた国を取り戻すため、流星が落ちた跡に生じたダーリク湖に封じれたメルージュ島の古代遺跡に挑む。
・呪われた天才剣士クリスティアン・ハーネイ
運命「呪われた魔剣」「***」
魔族《不和の侯爵サードナ》の魔剣「大烏」を持つ剣の達人。失踪した恋人ローザ・ハーヴァティを探してダーリク湖岸にあるアラン騎士爵領へやってきた。
・貧乏貴族エロー・アラン
運命「変わり者の親族」「残された瞳」
妖精騎士の血を引く見目麗しく才能あふれる青年貴族だが、軍隊でも、魔法でも、芽が出ないまま、変わり者の叔父ファビアンのもとに預けられていた。一族の中では末席にあるにもかかわらず、妖精騎士の血筋がもっとも濃く現れたため、騎士爵領を支配する本家からも疎まれている。
・吟遊詩人ルキウス
運命「海の声」「学院の策謀」
魔族《軍船の公女ネファン》の声を聞く吟遊詩人。セッションに1回、ネファンの軍船を召喚できる。
魔道師学院の手先となって、星の欠片を探す。
ヴァレンティア姫を案内するために呼び出された。
・少女クローラ
運命「魔族への復讐」「時の幻視」
魔族《蛇の巣なる者スリムレイ》への復讐を果たすため、時の輪廻を繰り返す少女。
物語は漂泊の戦姫ヴァレンティア・アグラメントがアラン騎士爵領に現れたことで始まる。故郷を滅ぼした魔族の使徒モーリスを倒す力が、流星の落ちた跡に出来た中津海のひとつ、ダーリク湖の島にあると聞いてきたのである。騎士爵領の領主アランは、姫に恩を売るため、親族の厄介者エロー・アラン、流浪の剣士クリスティアンをつけ、ルキウスが召喚する魔法の船に載せた。そして、そこには、どこか異様な雰囲気がある少女クローラがすでに乗っていた。
彼らの奇妙な旅が始まる。
クローラは、第三版用に追加した新運命「時の幻視」を持っている。
これは、いわゆるループ系を再現する運命で、未来の記憶を持つというものである。
いわゆるタイムトラベルものや予知系を強化する運命であるが、「魔法少女まどか☆マギカ」のほむらや「未来日記」のユノを再現することも可能である。今回のクローラはほむら枠っぽい動きでした。
島に上陸した一行は、魔族の封印を守る巨人を倒し、封印の間へと進む。この時、ヴァレンティアは巨人の残した破魔のメイスと契約し、魔族と戦う力を得る。
封印の間にはクリスティアンの失踪した恋人ローザが、ヴァレンティアの宿敵モーリスとともに登場する。クリスティアンの隠された運命は「心変わり」で、恋人はモーリスに走っていたのだが、クリスティアンはなんとか説得できると思い、モーリスを倒そうとする。
魔剣と破魔のメイスに押されたモーリスは、破封の大鎌を使って封印の解放を強行。
暁の騎士が出現し、異世界への扉を開き、世界そのものを変えようとする。
世界を守るため、クリスティアンとエロー、ヴァレンティアが前線に立ち、暁の騎士(召喚値120)と戦う。後方からのカード支援を受けつつ、クリスティアンの魔剣を中心に戦うが、途中、赤札が翻り、魔剣がクリスティアンのもっとも大事なものを貫くというイベント発生。魔剣《大烏》が愛するローザを貫き、殺してしまう。魔剣から注ぎ込む生命力で負傷を回復したクリスティアンは、つぶやく。
「ローザは死んでいない。私の中にいる」
さらに、戦いの中、超越幻視をしたエローは、自らが「不義の子」であったことを知り、アラン家の先祖とは異なる妖精騎士の血筋を引くことを確認、その直後に出現した妖精騎士から、黒い槍を得て暁の騎士にとどめを刺す。
ルキウスは己がすでにネファンに魂を売っていたことを確認し、星の欠片を拾い上げる。
かくして、異界の門は封鎖され、探索者はそれぞれの成果を得て岸辺に帰還した。
ヴァレンティアはモーリスを倒すとともに、故郷を魔族から奪い返す力、破魔のメイスを得た。
ルキウスは星の欠片を得て、魔道師学院から課された目的を果たした。
クリスティアンは恋人の死を受け入れ、実家で起こった事件を解決するため、帰国することを決意した。
エローは本家から課された任務を果たし、己の出自を知ったことで満足し、叔父の家で今回の旅の回想録を執筆することにした。
そして、時の幻視に導かれし少女クローネは、自ら、円環を断ち切ることを決意し、新たな人生を歩みだした。
ー終わり?-
新たな運命のテストが出来、ギミックが試せた面白いセッションでした。
全員が積極的で、全員が超越幻視をする瞬間もあり、かなりの手応えをいただきました。
■トークショー
その後は、印南君の司会でトークショー。「深淵」その他のお話をしました。
その際、告知した今後の活動としては以下の通り。
・深淵第三版は開発進行中。今後の予定はR&Rにて。
・その前に、第二版のテンプレート集を出します。夏の終わりから秋を予定。
・シャドウラン関係では、「アンワイアード」の翻訳が終了し、現在、「ランナーズ・コンパニオン」の翻訳が進行中。「アンワイアード」は夏の間に出したいところです。具体的な日程が決まるまでもう少々お待ちください。
次は今月末の東京深淵CONにて。
■写真日記
その他写真にて
当日パンフ
打ち上げにてかめ入りの生原酒をいただきました。ありがとうございました。
半分は打ち上げにて美味しくいただき、残りも家で飲んじゃいました。