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September 22, 2014

ブラック・ストーリーズ2、遠近寓話集、ゲームマーケット大賞、SFPWに新作

 9月が終わりかけています。
 降って湧いた某仕事の関係が色々あって、大騒ぎな朱鷺田です。
 まずは一歩ずつ事態を解決していきましょう。

■ブラック・ストーリーズ2

グループSNE/cossaic様より、「Black Stories2」をいただく。これは推理が楽しい(あるいはミステリーファンとしては懐かしい)謎解きゲームである。

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■ダンセイニ卿「遠近寓話集」

西方猫耳教会の未谷おと氏より、「遠近寓話集」(著:ダンセイニ卿、訳:松村みね子)をいただく。大正期にダンセイニを紹介した先人の訳稿である。「五十一物語」より短編五編。ありがたいことです。


■ゲームマーケット大賞

ゲームマーケット大賞について
 
朱鷺田も審査員の末席を占めることになりました。
よろしくお願い致します。

【ゲームマーケット開催スケジュール】 ●ゲームマーケット2014秋 11月16日(日) 東京ビッグサイト 西4ホール ●ゲームマーケット2015大阪 3月1日(日) ハナミズキホール(水の館ホール) ●ゲームマーケット2015春 5月5日(火・祝日) 東京ビッグサイト 西2ホール

■SFPWに新作

SFPWに「エクリプス・フェイズ」小説が掲載されました。
「ウィップラッシュ・マーダーズ 殺人鬼はどこにいる?」朱鷺田祐介

 以前、掲載した「ミートハブ・マーダーズ あるいは肉でいっぱいの宇宙(そら)」の続編に当たり、今回は太陽系外惑星で奇妙な殺人事件が起こります。これは前回のR&R体験会で行ったシナリオを原案としたものです。

■今週末はクトゥルフCON

朱鷺田もKPとして参加します。
キーパー情報 - クトゥルフオンリー・コンベンション(Co-Con)

 今回は「湾岸倉庫街の恐怖」ということで、東京湾の埋立地にある最先端倉庫に舞い降りた宇宙的な恐怖と遭遇します。

■メモ代わりの備忘録

日本の萌えカードゲームがKickstarterで1700万円達成 Tanto Cuore: October Fest(たんとくおーれ おくとーばーふぇすと) @ksfanjapanさんから

・シャドウラン「ランナーズ・コンパニオン」の小説パートに「一日一本バー」みたいな栄養食があって、ネットキャットがかじっている。以来、キオスクで見かける「一本満足」バーが日常化した日本って未来だなと思う訳です。ところで、カロリーメイト・プレーンって、サイバーパンクだよね。

・食後に、シャドウランのワールドガイド「Sixth World Almanac」を読みながら、ぐねぐねしていたら、ドイツ同盟(AGS)の都市エッセンが、ゼーダー・クルップ本社の所在地だと思い出す。ベルリンやハンブルグではなく、エッセンがヨーロッパの中心。

・先週木曜日。夏気分で出かけたら、夕方になってぐっと冷えて風邪を引きそうになる。
 もはや秋か。

・先週水曜日。久しぶりに大きな地震。
 帰ってきたら、やっぱり本棚から本が雪崩れていた。ああ。

・某日。妙に凶暴な怒りの衝動を爆発させる夢を見て目覚める。一体、何が。ストレスたまっているのか? Stolen Souls 的な意味で。

・シャーリー二巻目を買い、ちょっとシアワセな気分。うん。可愛い。

・仲間由紀恵の結婚話を見て、山内一豊の妻・千代殿と荒木村重の結婚かと思うのは大河ドラマ過ぎる。

■アニメ、ドラマなど

 ゲーム学校で記事ライティングとか、ノベル科向けの雑学講座とか担当している関係で、アニメやドラマを色々見るようにしています。限られた時間なので、全視聴とか出来てはいないのですが、色々勉強になる部分が多く、これは生徒に見せねば、とか思ったりもするのですが、今は、ちょうど前期と後期の狭間で授業がなかったりします。10月になったら、また水曜日は授業の予定です。

 そして、多くの作品が最終回を迎えたり、クライマックスに突入したりしています。

 ……という訳で、個人的な感想とか、メモ的なものを。

・アオイホノオ

 創作者としてのジレンマなど、色々ネタがつきませんが、個人的にやはり見なければならないDAICONⅢOPアニメの回でした。

 当時、大学一年生になったばかりの私は、一般参加者として参加した日本SF大会DAICONⅢの会場でこれを見た。音が出なかったのは、当時の8mm上映会ではよくあることだったので、驚きはしなかった。凄かった。SFファンの魂にヒットした。爆笑した。

 この大会は色々なインパクトを持って、私の人生を変えた。
 自分も大会に関わりたいと思い、翌年にはSF大会のスタッフになっていた。DAICONⅣにもスタッフ参加した。まあ、色々人生を踏み外したきっかけのひとつである。

・鎧武

 ここまで行くか! という仮面ライダーの試みが、美味くライダーの枠とからみ合って出来た感じ。劇場版を見ていないので、その面での感想ということで、十分に楽しませていただきました。

「変身だよ、貴虎」とか、最終回まで名台詞が。

 来週はやっぱり、オノレ、ディケイドなのかな? それとも。

・キャプテン・アース

 なんだかんだ言って、いいジュヴナイルSFでありました。
 面白かったよ!

 直前の「スペース・ダンディ」と合わせて、SFファン的に見逃せない1時間でした。
 なんで日曜日の11痔からなんだろう。

・ロコドル

 可愛い、勝利。「Rail Wars」と合わせて一時間。意外に鉄板でしたね。
 こういう作品がゴールデン・タイムに放映されて、青少年に見てほしいなあ。

・東京喰種
 いずれ、二期をということでしょう。本編も完結したし。個人的に、色々好きな作品で、EDのセンスがとても気に入っていました。

・月刊野崎君

 いいエンディング。コミカルでありながら、漫画家ネタとしては、「アオイホノオ」と表裏一体かな。

・アルドノア・ゼロ

 二期想定とはいえ、衝撃のラスト。
 どう展開するのやら。

 しかし、AD2015って表示は未来であり、未来でもなし。ああ、時は進むな。

・その他

 あとは「ハナヤマタ」とか、最終回を見てからコメントしたい作品がいくつか。とかのんびりしていると、もうすぐ、「テラフォーマー」とか始まってしまうのでありました(汗)

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September 15, 2014

ナイトランドセッション#1:ホラー作家

 色々あって、10月一杯、大騒ぎの予定の朱鷺田です。

■ナイトランドセッション#1:ホラー作家

 昨夜は、まさかの復活のナイトランドセッション#1@Live Wireに参加しました。
 ホストは朝松健先生、ゲストは黒史郎さん。

 朝松健先生+黒史郎先生によるホラートークを楽しんできました。ここには書けない業界裏話とか、黒さんの原点となった小学校時代の初恋&恐怖体験の話とか、昔の雑誌のホラー記事とか。

 ナイトランドも来年5月あたり別の出版社より復刊するらしい(朝松健・噂)。復刊準備号がすでに動いていて、11月あたりに出そうな(噂)らしいとのこと。

 打ち上げでは、黒さんの生実話怪談を間近で聞くことができました。

 次回は、>>Live Wire 14.10.11(土) ナイトランド・セッション#2 高橋葉介×朝松健 - Boutreview Onlineshop powered by mb-s cart

 10月は超多忙の上、深淵CONの前日ですね。
 顔を出せるかな?

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September 06, 2014

R&R120、スピタのコピタの9、謎ブックスETC

 9月20・21日がバーショー&ウィスキー・ライブといまさら知って悶える朱鷺田です。最近、酒に弱くなってきたので、今回はパスの方向で。

 …といいつつ、大分でもらった柚子胡椒をつまみに今日も一杯。
 塩もみキュウリを塩出しと柚子胡椒で和えると最高ですよ。(作成時間5分)

■R&R120

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 Role & Roll120号の見本誌到着。朱鷺田はいつもの通り、「深淵第三版」「シャドウラン」「エクリプス・フェイズ」の記事を書いております。また、巻末の新作コーナーで「アンワイアード」のカバーが公開されています。

 「深淵」は「第三版開発日誌」。戦闘シーン検討状況。キャラクターとして、「鉄(くろがね)の公女カスリーン」がビジュアライズ。第三版で重要な人物となります。

 「シャドウラン」はワールドガイド。今回より、アフリカ大陸ナイジェリア初王国にある独立都市ラゴスを紹介します。別名「アフリカの闇の心臓」。まずは、2070年のアフリカ事情から。サンプルキャラはヨルバ王国の元宮廷呪術師。ヴードゥーの源流です。
 ラゴスは「Dawn of the Artifacts」キャンペーン第一話の舞台ですが、なかなか面白いエリアです。

 「エクリプス・フェイズ」は、今回よりルール紹介記事「センティネル・オペレーション・ガイド」が始まりました。ジーン・ハッカーのリャオ博士と美少女アイドルのアーニャ・Zによる楽しい解説コーナーです。1回目は基本コンセプトから。

■スピタのコピタの! 9

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 アークライト様より、緑一色さんの「スピタのコピタの!」9巻をいただく。朱鷺田は、描き下ろしの「スタークェスト」のGMの他、クトゥルフ系を中心にボードゲームの回に出演しております。しかし、30年前のゲームでもやってることが変わりませんな(笑)
 「スタークェスト」発売当時は、私もまだ大学生でしたが、なぜか、縁があって、発売直前のテストプレイに参加した他、小説版アンソロジーの編集を知り合いがやっておりまして、裏設定を読ませてもらいました。

■消えた6人の謎、あなたクエスト、ゲーム音楽史

リットーミュージック様より「ゲーム音楽史」「消えた6人の謎」「あなたクエスト」をいただきました。ありがとうございました。

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「ゲーム音楽史」は、ゲームミュージック30年の歴史を語るもの。始点はスーパーマリオとドラクエ。巻末音楽関係インタビューがFFの植松伸夫氏、アクトレイザーの古代祐三氏、オウガバトルの崎元仁氏、2083WEBの齋藤健二氏。

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「消えた6人の謎」と「あなたクエスト」は脱出ゲーム系の謎BOOK。「消えた6人の謎」は実際に東京都内を歩いて探索するもの。INGRESSファンに向くかも。「あなたクエスト」は一見、ファンタジー系のゲームブックに見えるが、どうやら独自の仕掛けがあるようだ。

■遥か凍土のカナン

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 芝村裕吏さんの小説。ふと手にとったら、秋山好古の名前に惹かれてはまり、三巻目。
 日露戦争後のアジアを舞台にしたアクションという。
 今まで、読んでいなかったのが恥ずかしいぐらいである。

 アフガニスタンでは、イスカンダル・ネタも出てきて、朱鷺田的に美味しい話です。

■魔法科高校の劣等生

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 ゲーム学校の関係もあり、できるだけアニメは見るようにしているのですが、「魔法科高校の劣等生」は、アニメ版からハマって、ついに「テキスト」が読みたくなり、1巻から読み始めて、今や11巻「来訪者編(下)」です。続々飛び出す魔法の軍事転用の話が面白い。

 3巻あたりにあった「Elemental Sight」(原義的には「魔法元素知覚」と訳すのがより正確)が「精霊の眼」と誤訳され、ゴロがいいので、定着したという記述に爆笑した後、それを笑ってしまうオレが、今、翻訳者モードなのか、『マジック』翻訳時期の思い出モードなのか? 明らかに本来の読者が笑うところじゃないなあとか思ったり、思わなかったり。

 シャドウラン好きは読むとよいよ。

■お酒

 JGCでもらった北海道の酒を味見する。

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 伊達どぶロック かぼちゃ味
 カボチャでした。カボチャ。


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 ニッカ・ウィスキーのアップルワイン。
 甘くて美味しい。
 ウィスキーが軌道になるまでの間、ニッカ(日本果汁)はりんごジュースで時をしのいだという。歴史あるお酒とも言えるところ。


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 ニッカ・ウィスキーの甘納豆。大豆ベースで、ウィスキーとブランデーを味付けにつかったという。


■アオイホノオ

 朱鷺田は、1981年に横浜市立大学に入学し、SF同好会を作った挙句の果てに、ゴロっぽいファンダム・ファンとして大学時代を過ごし、色々道を誤った口ですが、そういう意味で懐かしいネタが満載です。
 懐かしいというか、まあ、色々です。

 まあ、相変わらずですよ、オレは。

■メモ

クラブサンデーで公開中!『幻魔大戦 Rebirth』 #クラブサンデー

■ナイトランド・イベント(9月14日)

 待っていた、ナイトランドのイベントが!

Live Wire 14.9.14(日) ナイトランド・セッション#1 「ホラー作家が出来るまで」朝松健x黒史郎 - Boutreview Onlineshop powered by mb-s cart

■快楽天20周年

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「おめでとうございます。お世話になりました」

 かつての愛読者より。

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September 01, 2014

JGC2014:三日目:「シャドウラン」、新作発表会など

 さて、JGC三日目。
 なんとか仮眠も取れて、7時台に起床。

 荷造りしつつ、「仮面ライダー鎧武」を見る。
 おおお、来たか。この展開。
 さすが、虚淵さん。

■R.con4:シャドウラン:In & Out

 さて、最終日、最後のGMは、「シャドウラン」。9月下旬発売の「アンワイアード」からヒントを得たB&E系のシナリオを用意しました。

・オニ・サムライ シュテン
 オークの日本亜種「オニ」のストリートサムライ。ムーブ・バイ・ワイアを使う最新型サイバー戦士。

・ガンスリンガー・アデプト ファイ・タン
 魔法の銃器使い。パトロールカーを乗り回す私立探偵。

・エルフの修羅姫 数寄屋
 アマゾニアの日系四世のエルフ。ヴードゥー使いの女ヤクザ。

・テクノマンサー レイヴン
 マトリックスを直接触れる異能者。カラスのアイコンを使う。

 シアトル郊外、廃ビルの地下に偽装されたままだった、レンラクの秘密施設に隠された秘密サーバーのデータの奪取を命じられたレイヴンらのチームは、Wi-Fi防止壁に囲まれたスタンドアローン・タイプのサーバーをハッキングして目的のデータを得たが、アラートが鳴ってしまう。

 ……という形のホットスタートOP。

 「アーセナル」で紹介された天井の自動銃座型ドローン×2を始めとする警備装置とのバトル。スティール・リンクスに加え、バイオドローンのシアワセ・サイバートゥース・タイガーも参戦する。
 見え見えの床埋設式テイザーに数寄屋がひっかかってしまうという、コミカルな一面もあったが、なんとか撃退。ついでに、瀕死の虎ドローンを安定化させ、捕獲することにも成功し、追加ボーナスを得てほくほくの一同だが、当然、レンラクの追っ手もかかる。
 体重150kg超の虎は、ファイ・タンのパトカーには少々荷が重い。近所の駐車場をあさり、トラックに乗り換えることにする。ゴー・ギャングの「エインシェンツ」が絡んできそうだったが、そこは話術で切り抜ける。

 トラックに乗り換え、依頼人とのランデブーに向かうが、ナノ・メンテナンス・システムを搭載していたバイオ虎は、荷台で目覚め、さらに、ゲットしたペイ・データが勝手に自己解凍して、トラックの記憶エリアに侵入する始末。どうやら、このデータは、反共振の力を持つ自由スプライトだったのだ。
 テクノマンサーのレイヴンが、盗んだデータを安物のコムリンクにDLしたのが幸いし、スプライトの動きは悪いが、自由スプライトが、バイオ虎の存在に気づいて、そちらへ移動しようとしたところで、レンラクの追っ手である戦闘ヘリ(+ヴォーパル・バニー二体)が襲来する。

 戦闘ヘリからバニー2体はトラックの上に降下、オニサムライのシュテンが荷台の上に登って迎撃する反面、ハンドルを話せないフェイタンと、数寄屋がボンネットのバニーを打ち倒す。
 バニーが二体倒されたため、回収を諦めたヘリが戦闘行動にシフトするも、フェイタンが華麗に砲撃を回避する。数寄屋がパイロット席の装甲窓を割り、フェイタンのコルトマンハンターがパイロットの額を撃ちぬく。そのまま、トラックの前方でクラッシュする戦闘ヘリのローターがトラックを襲うも、トラックを操縦するフェイタンはこれを切り抜ける。ローターの破片がシュテンに激突するも、シュテンは持ち前の頑丈さで耐え切った。

 一方、自由スプライトの行動に気づいたレイヴンは、先にバイオ虎をハッキングして制圧、自由スプライトの脱出を防いだ後、車のサーバーをシャットダウンして自由スプライトを封じ込める。

 かくして、ランナーたちは、大金の報酬を獲得したのだ。

■新作発表会

 これですべてのセッションが終わったので、やっと一息。
 当日参加の娘。と接触するため、やっと物販へ。
 色々な方とご挨拶。

 3時スギからは、新作発表会。西上くんと二人で軽くトーク。

 朱鷺田関連はこんな感じ。

・シャドウランのマトリックス上級ルールブック「アンワイアード」は、9月下旬予定。
 表紙のトロールハッカーがベーテ黒崎さんっぽいとか。


・同じくシャドウランのキャラクター上級ルールブック「ランナーズ・コンパニオン」が翻訳進行中。
 まもなく翻訳が終わりそうなので、年末あたりの発売を予定。
 来年の企画も進んでいますし、来年前半にはリプレイも出したいと思っておりますが、そのあたりは今後、詳しく決まりましたらということで。

・「エクリプス・フェイズ」は翻訳の山場になっており、朱鷺田も監修作業中。
 年明け以降になりそうです。
 英語版と同じサイズでフルカラーの予定。

・「深淵第三版」は開発進行中。戦闘システムに大胆な修正を入れましたので、もう少しお時間をいただきたいところです。

・「深淵第二版」のテンプレート集第二弾が進行中。11月あたりを目指しております。

■閉会式他

 そして、閉会式。
 友野さんの講座ネタが復活したり、鈴木銀一郎先生さんとダース・ベイダーの決闘から愛のハグに回ったり、色々ありましたが、鈴木先生が、80歳を機会に、恒例の大号令の役を安田先生に譲られました。色々感無量であります。

 今回も北海道の参加者の方から、余市のアップルワインなどをいただきました。ありがとうございました。

 さて、今年のJGC2014も終わりました。参加者の皆様、お疲れ様でした。
 来年はJGC20周年となります。

 またお会いできることを祈っております。

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JGC2014:二日目:「エクリプス・フェイズ」「シャドウラン」「深淵」

 JGC2014二日目。
 朝6時過ぎにベッドに入り、9時起床。まあ、恒例ではあります。

■R.con2:「エクリプス・フェイズ」:ミートハブ・マーダーズ

 10時より、R.conにて、翻訳進行中のSF-TRPG「エクリプス・フェイズ」のGM。
 完全にEP初心者ばかり。

・移り気な科学者オードリー
 知性化チンパンジーの科学者。女性。

・スカムの用心棒フィズ
 チームの火力担当。銃器アクション大好きな肉食系女子。

・メルクリウスの盗掘屋ギン
 知性化タコのスカベンジャー。便利屋さん。

・メルクリウスの調査員
 知性化されたAI。肉体を持たないが、アイコンは女性系。

 まず、全員がEP初心者であるのをいいことに、SF Prologue Waveに掲載したEP小説「ミートハブ・マーダーズ あるいは肉でいっぱいの宇宙(そら)」をベースにしたシナリオを。
 
 土星の衛星タイタンで目覚める一行。
 危険な反物質の密輸ルートを追っていた一行の前任者が消滅したため、バックアップから目覚めたのである。そして、その謎を追い、土星の輪の周辺に浮かぶ「肉で出来た宇宙コロニー」ミートハブに向かいます。

 詳しくは、SF Prologue Waveに掲載したEP小説「ミートハブ・マーダーズ あるいは肉でいっぱいの宇宙(そら)」をごらんください。

 時間が余ったので、廃墟化した巨大な火星周回船(マーズ・サイクラー)「毛沢東の栄光」号の探索。完全な共産主義の実現を目指した知性化ネズミとのバトル。

 かなりコミカルな展開になったが、楽しんでいたけたなら、ありがたい。

■R.con3:シャドウラン:横須賀Vice

 夕方7時からはR.con3回目。今回は、シャドウラン4thである。

・ガンスリンガー・アデプト マオ
 魔法でピストルの才能を加速させたガンバニー。

・ヴォーパル・バニー ウォフ
 うさぎ型のサイボーグ傭兵。

・帝都の巫女 ミカヅチ
 日本帝国皇室直属の情報機関となった宮内庁の魔法エージェント。

・元レッドサムライ イカヅチ
 レンラクの最強部隊「レッドサムライ」のメンバーだったサイボーグ戦士

 宮内庁経由の依頼で、横須賀の米軍基地跡地に潜み、横須賀でのテロ活動を企てているシャドウランナーの制圧に向かった一行であるが、指定された倉庫に突入していると、エルフの修羅姫(ヴードゥー使いの女ヤクザ)に率いられたエルフのヤクザたちがおり、想定のミッションとはずいぶんと違った話だった。その上、野太刀使いのサイボーグ剣士(ガマ)によって、イカヅチが真っ二つにされかけるという状況で、敵をのがしてしまう。

 追撃を命じられた一行は、情報収集してみると、どうやら、アマゾニアから流れてきたバイオドラッグ「テンポ」に関わる何かが進行中らしいと分かる。どうにも、依頼人である宮内庁のエージェント、サトウ=サンの言動も胡散臭い。

 しかし、荒事に特化したメンバーには、陰謀を暴くための手がかりもなく、まずはエルフヤクザが逃げ込んだバーへの襲撃をかけるしかなかった。
 チームを二波に分け、片方は車両で正面から店に飛び込み、後方から挟み撃ちにするという作戦を取る。
 これが功を奏したのか、グレネードと制圧射撃でギャングは一掃され、ガマの必殺の一撃も、バニーの蹴りで防いだ。

 わずか3秒の制圧戦の後、彼らがドラッグ・ディーラーに過ぎなかったことを知った一同は、ドラッグを横取りしようとヤクザにけしかけたサトウ=サンへの対応をどうするか、相談することにした。

 ーーー

 横須賀での情報収集と戦闘で手間取り、ぎりぎりのセッションとなりました。

 その後、自室で休憩。風呂に入って、SAO2を見たら、急にラーメンが食べたくなり、夜の街へ。昨年いった横浜ラーメンの名店は時間切れだったので、揚州商人で塩ラーメン。
 相席を許可してくださった参加者の皆さんどうも。

■深夜の深淵CON第二夜

 深夜すぎからは、「深夜の深淵CON」の第二夜。
 今回は、復活した魔族《蒼き死の公女ルハーブ》(召喚値400)を撃退するため、全参加者でバトルするという企画。朱鷺田はさすがに体力が限界のため、GMはやらず、トークと支援のみで、4時頃撤収させていただきました。かなり問答無用なデータで、全滅した卓もあったようですが、前のめりのバトルで、3ターン目には《ルハーブ》の撃退に成功したとのこと。

 参加者の皆さんもスタッフの皆さんもお疲れ様でした。

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JGC2014:初日:「深淵」×2

 先週末(8月29日から31日)までは、アナログゲームの祭典「JGC2014」でした。

 日本最大のTRPG系イベントということで、業界関係者が総動員される一日。私、朱鷺田も、フル参戦して参りました。三日間で、「深淵第三版」を二回、「シャドウラン」を二回、「エクリプス・フェイズ」を一回、GM。

 今年は娘。が会社の仕事で多忙のため、ひとりで参加。

 先週、東京がもっとも熱い時期に、家のエアコンが壊れるという素敵モードでの夏バテが残っていたので、体力温存のため、企画時以外はほぼ部屋で休んでおりました。やっと物販に行けたのも、最終日でした。目撃例がない、とのことでしたが、そういう意味でご挨拶できない方が多かったかもしれません。

■OP

 恒例OPは、ゲストの挨拶から始まる。
 鈴木銀一郎先生は、今年80歳になられるとのこと。

 開会式後、安田先生に誘われ、軽い夕食(+ビール)をいただく。
 7時からセッションですので(笑)、中座させていただく。

■R.CON1:「深淵第三版」

 金曜日夜7時からは、R.CONにて、「深淵第三版」のGM。
 まずは、以前、R&Rに掲載した渦型支援ツールを利用した即興セッション「妖魔の市」。

・絶望の老将ガルバンス・ロズフェルド
 運命「冬の予感」「不死の定め」
 長き戦場に働き、心が疲弊しつつも、魔族の呪いによって死ぬことが許されない老将。

・呪われた天才剣士クライン・ラーズグリフ
 運命「呪われた魔剣」「禁じられた夢」
 《不和の侯爵サードナ》の魔剣、大烏に支配された天才剣士。夜な夜な夢にサードナが現れて囁く。

・原蛇の魔道師ランディ・シュプドレース
 運命「禁じられた知識」「死の約定(野兎の貴婦人フェリペア)」
 魔族の知識を追い求めた挙句の果てに、魔族に魂を売ってしまった魔道師。

・若き騎士アイザック・ケスラー
 運命「死霊の守護」「森の結界」

 魔族《死霊の公子スナーダル》に狙われた辺境の城。
 果てしなく、迫り来る死者の群れに対抗するため、城主である「絶望の老将」ガルバンスは、呪われた天才剣士クライン・ラーズグリフ、原蛇の魔道師ランディ・シュプドレースとともに、絶望的な戦いを続けていた。
 そんなおり、23年前、妖魔の森に消えた若き騎士アイザック・ケスラーが、当時のままの風情で戻ってきた。
 なんと彼は、森の中で恋人ミッシアの死に絶望して、妖魔の森で隠遁しようとしたが、なぜか時を越えて戻ってきたのだという。

 ケスラーの導くまま、魔族に対抗するすべを求めて、妖魔の森の奥で、満月の晩に開かれる妖魔の市へ向かう一行。なんと市場の入り口には、巨大なドラゴンが眠っている。
 妖魔の門番や奇妙な魔法の商人たちとやりとりしながら、死霊を追い払う「太陽の召喚」の儀式を学び、さらに、ドラゴンと交渉して、スナーダルを倒すため、鱗を譲ってもらって突撃槍の穂先にした。

 なお、スナーダルは、星の欠片二つを得た強化版であったが、ガルバンスとケスラーが龍の鱗を穂先にした槍で突撃し、クラインも魔剣を振るってスナーダルを倒したのであった。

■深夜の深淵CON第一夜

 深夜は、恒例となった「二夜連続 深夜の深淵CON」の第一夜。
 フリープレイ・ルームの一部を使って、6卓の「深淵第三版」が展開する。

 私の卓は、初心者4名で、鉄の公女カスリーンの命令に従い、冥界の鍵を探索するという「渦型」セッション。

・貧乏貴族シモンド・ライラック
 運命「変わり者の親族」「任務(冥界の鍵の探索)」
 魔族の血筋を引く叔父の監視役として、禁断の地下書庫に送り込まれた青年貴族。鉄の公女カスリーンから、冥界の鍵の探索を命じられる。

・傭兵ブラッド・ライラック
 運命「親が罪人」「闇の手先(ガイウス・ラルハース)
 水魔の支配者にして、死の片腕を持つガイウス・」ラルハースの手先である傭兵。

・呪われた天才剣士ジャン・ドゥ
 運命「呪われた魔剣」「魔法の武器(導きの水晶)」
 魔剣《大烏》に支配された天才剣士。魔法の水晶により、さまざまなものを見通す力を持つ。

・少年ファル
 運命「猟犬」「不義の子」
 家庭内の不和にさらされ、旅に出た少年。消えた少女クローシアを追いかけている。

 鉄の公女カスリーンの宮廷から一人の少女が消えた。
 それが魔族の求める「冥界の鍵」に関わると知ったカスリーンは、禁じられた地下書庫の住人であるシモンド・ライバックに彼女の追跡を命じる。同行者は、呪われた天才剣士ジャンと傭兵のライラック、そして、消えた少女と奇妙な縁で結ばれた少年ファル。

 彼らは中津海を越えて、巨人の遺跡にたどり着く。
 クローシアを追って遺跡にたどり着いた一行は、遺跡の番人たる破魔の巨人と戦い、これを倒すが、クローシアはすでに深淵の彼方に消えた後だった。
 「冥界の鍵」は、また世界の闇に消えてしまったのである。

 残念ながら、今回は時間切れで、探索失敗エンド。
 少し序盤の解説とRPに時間をかけすぎてしまったようです。


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