エクリプス・フェイズ:はるこん、「冷やおろしマーダーズ」「黒星僧院にて」
少しブログ更新の間が空いてしまったので、色々メモを兼ねて更新中。
4月から7月の範囲でいくつかの動きがありました。
■エクリプス・フェイズ@SFPW
日本SF作家クラブ公認ネットマガジン「SF Prologue Wave」にて、私が翻訳監修を担当したSF-TRPG「エクリプス・フェイズ」の小説を寄稿しました。
おなじみ、宇宙グルメのジョン・ダンビルもの。
冥王星に近い宙域を旅する大型宇宙船で冷やおろしうどんを食べるというもの。
R&R151、152の「エクリプス・フェイズ」シナリオと連動したショート・ストーリーです。
そもそも、タイタンでチェス・ボクシングが流行っているというボンクラなネタが公式設定(外惑星を解説するサプリメント「Rimward」掲載)であり、これで飽き足りない人々が「ドイツボードゲーム+ムエタイ」など奇妙なスポーツに挑戦しているという説明まであったので、これはシナリオか小説にするしかないと思っていたものです。
■はるこん企画
4月22・23日に横浜開港記念会館で開催されたSFイベント「はるこん」に参加し、『紙の動物園』などで注目されるアメリカのSF作家、ケン・リュウ氏とお会いできた。
ケン・リュウ氏は、私が翻訳監修したSF‐TRPG『エクリプス・フェイズ』の小説アンソロジー『After the Fall』に短編『しろたえの袖(スリーヴ)――拝啓、紀貫之どの』を寄稿しているのだ。この短編は昨年、『エクリプス・フェイズ』翻訳チームの待兼音二郎さんの手により翻訳され、『ナイトランド・クォータリーvol.06 奇妙な味の物語』に掲載されている。
そのケン・リュウ氏が、「はるこん」のゲスト・オブ・オナー(略称GOH。イベントを代表するメイン・ゲストのこと。ちなみに、もうひとりのGOHは、漫画家/イラストレーターの速水螺旋人氏)として招待されたので、関連企画として、『エクリプス・フェイズ』の体験会を開催させていただき、その企画の一環で、短編を翻訳した待兼さん、翻訳チームのリーダー、岡和田晃氏、そして、私、朱鷺田で、ケン・リュウ氏を迎え、作品の裏側を語るというパネル企画をさせていただいた。ほぼ全日企画出演というハード・スケジュールの中、我々の企画のために時間を割いて、話してくださったケン・リュウ氏、および、この企画の関係で奔走してくださった岡和田さんと大会関係者には深く感謝したい。この企画の内容については、岡和田さんが『ナイトランド・クォータリー』誌でレポート記事を書いてくれているし、私も「シミルボン」に紹介記事を書いておりますので、ご参照下さい。