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April 16, 2021

ザ・ループRPG

 こちらに投稿し忘れていたので、掲載。

 

 3/15の邪神忌の最後で告知させていただきましたが、このたび、スウェーデンのFree League社のノスタルジックSF-TRPG『Tales from the Loop RPG』、仮称『ザ・ループ TRPG』の発売が決定いたしました。

 詳しくは、4Gamerさんの速報を参照。

 6月発売で、税別5400円の予定。

 内容については、同じく4Gamerさんに紹介記事を書いてありますので、ご参照ください。

 少し真面目に解説します。

 「ザ・ループTRPG」はスウェーデンのTRPGメーカー、Free League社(スウェーデン語ではFria Ligan)が2016年に発売したTRPG「Tales from the Loop Role Playing Game」を翻訳したものです。これは、スウェーデンのイラストレーター、シモン・ストーレンハーグが生み出したグラフィック・ノベル「ザ・ループ TALES FROM THE LOOP」の世界観をもとにしたもので、シンプルながらも、独特の世界設定とシステム、掲載シナリオの秀逸さから、2017年ENnie賞でベストゲームやベストセッティングなど5部門を受賞しました。現在までに、追加サプリメント4冊が刊行されています。
 日本でも、原作となる「ザ・ループ TALES FROM THE LOOP」およびその続編「フロム・ザ・フラッド 浸水からの未知なるもの」が山形浩生氏の翻訳でグラフィック社より刊行され、人気を博しています。「ザ・ループ」は少しだけハイテクな1980年代のスウェーデンの田舎を舞台にしたジュヴナイルSFで、TRPG版はそのイメージを再現し、ノスタルジーとSF的なセンス・オブ・ワンダーを楽しめるものです。続編「フロム・ザ・フラッド」もTRPGが出ており、こちらは1990年代(ループが閉鎖された後)を舞台に、成長したティーンズがPCとなります。2020年には、AmazonPrimeで制作されたドラマ「ザ・ループ」のミニ・シリーズは配信されました。

 本書の翻訳にあたり、Free League社が刊行した英語版を底本としつつ、おりに触れて、オリジナルのスウェーデン語版で遊んでいる方の助言を加えました。英語版を定本にしておりますので、原作通り、スウェーデンのメーラレン湖の島々にあるザ・ループの周辺での冒険を遊べる他、アメリカのネヴァダ州ボールダー・シティ(フーバー・ダムの隣)を舞台にしたUSセッティング(ドラマ版を参考にする場合や、スウェーデンに詳しくない人向け)があります。巻末に解説を兼ねて、1980年代の日本で遊ぶ場合のサポート記事を書きましたので、ややノスタルジックな日本のキッドでの冒険をしたい場合には、ご参考にしてください。

  朱鷺田は翻訳監修ということで、日本語版翻訳チーム(齋藤領太氏 / 清水浩樹氏 / 塚越冬弥氏 / 中村俊也氏 / Montro氏(50音順))が大活躍してくれました。塚越冬弥さんは、ハロウヒルの「スケルトンズ」と「我らが王の身罷りて」の翻訳を担当、中村俊也さんは「RPGシティブックII」と「コボルドのRPGデザイン(近刊)」の翻訳を担当されています。

 Free League社のサイト。

 Free League(Fria Ligan)は、スウェーデンを拠点とするTRPGメーカーで、今までもオリジナルのシステムをいくつか出していますが、この「Tales from the Loop RPG」でブレイク、近年では「Alien RPG」(映画公式)を刊行したり(ヴァーチャル・テーブルトップ化も推進中)、第三次世界大戦後の破滅した世界でサバイバルする「Twilght:2000」をリメイクしたり、「One Ring」(「ホビット」と「指輪物語」の間の時代を扱うTRPG)の2版の權利を獲得し、キックスターターを立ち上げたりと、大活躍中のメーカーです。

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サンワード 発売決定

Sunward-cover

 

 翻訳監修を担当しておりますSF-TRPG「エクリプス・フェイズ」のソースブック「サンワード」の発売が5月末に決定しました。

 

 「サンワード」は、「エクリプス・フェイズ」の舞台となる「大破壊後10年」の太陽系のうち、内惑星圏を紹介するソースブック「Sunward :The Inner System」の翻訳です。内惑星圏ってどこやねんというと、小惑星帯の内側です。小惑星帯とそれ以遠は「Rimward」(外惑星圏)で解説されています。こちらも翻訳したいので、まずは「サンワード」が売れてくれるとありがたいです。

 内容を『ざつ』に説明しますと、太陽から火星軌道までのエリアガイドです。カバーは、太陽コロナを泳ぐクジラ型の義体「スーリヤ」です。これがPCとして使えるあたりが、最新のSF-TRPGたる「エクリプス・フェイズ」の真骨頂。サンプル・キャラクターとしてデータもあります。

 ワールドガイドは太陽、水星、金星、地球、月、火星、内惑星圏外縁部とどんどん広がります。内惑星圏を支配する惑星連合の解説もあります。

 そして、追加の義体やアイテムに関するゲーム情報と、サンプル・キャラクター集。宇宙クジラから、幼生義体に入ったお嬢様、水星の地表をさまよう機械義体の労働者、火星を飛ぶ機械トンボ、滅びた地球でサバイバルする生存者、三合会の鉄砲玉まで、ぐっと世界観の深まるメンバーです。

「Rimward」(外惑星圏)も翻訳したいので、まずは「サンワード」が売れてくれるとありがたいです。

(大事なことなので2回言いました)

 

 これと前後して、『ザ・ループTRPG』(Tales from the Loop)が出ますので、6月は新作祭りです。

 おかげで、今、大騒ぎですよ。はい。

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